時間には
ながいながいしっぽがあって
私はそれをつかまえようと
走ったり
あきらめたとみせかけてとびかかったり
を
くりかえして
無駄につかれて
ばかばかしくなって
反省して
つま ....
もういいよ
ぜんぜんよくないくせにさ
もういいよ
終わらせようとする
それってなんなの
理由はあるけど
いいたくないの
いえないの
子供だからじゃない
大人だから ....
理数系の君が
詩は足し算で引き算だと
ななめの方向をみてそう言った
文系の私は
妄想にふけりながら
君の言葉をおおまかなところできいていた
だけど
君の方が少し
花も山もすきで ....
うまれそうで
うまれない
言葉たちが息づく
まっている時間は
永遠のようにながい
水たまりを手で
かきまわすように
冷たい波紋をよびたくなくて
また無口になる
刃のような言葉 ....
ひきょうもの
独り言だなんて言い訳はやめてくれ
発した以上は責任を…
雨がふっている
大雪だから早めにゆくと
君からのメールがきたばかり
雨がふっている
濡れるのがいやで
....
君に甘えて
しりとりをしかけてみます
こっくり居眠りしたり
ぼんやり どこかみつめたり
語尾つかまえて
ほおって うけて
空間って意外と
自由なんだね
もっと欲張りたいが
足の裏の面積だけしか
貼り付けられないんだ地球よ
そこから伸びたからだは
きみにとって
どれほど影響があるんだろうな
影とふたり
あたしはなりすましながら生きている
言葉はすぐ嘘になる
うそつきです
幼児のように
まっすぐおおきくみつめ
遠慮なしに切り捨てたいの
にごったなみだ
嘘ならば
いらないときめて
なんにもいわないよと
口をへの時に結ぶ
....
疲れたからねそべって
夜を手にとってみる
ふんわりとしてとんがってて
あれ
私の心みたいやね
いじわるな気持で
つんとつついてみる
へこんだ穴がちょうど
昨日泣いた場所
ごろ ....
電車のなかで
聴覚障害の君大声で語る
たどたどたどしいこえ
えがおまんかい
なにいってるんだろう
たのしそう
語られている子がうなづく
くすくすくす
ふたりでわらっている
電車のなか ....
嘘だよって
君がいう前の言葉は
心のかたちをしているね
私の想いを届けます
なんて
それも嘘
今日は少しあたたかい
ならべならべ
はみださぬように
きれいにならべ
くちずさみながら君が
ならべるパンを買う
それが夢
お茶漬けのあと
ふたつならんだおちゃわん
ころんだお箸をそっとまっすぐに置く
木にとまっているカラスたち
愛されたいの?
ときくと 鳴いた
ばか ばか ばか
あつまっている
黒の群れ
あなたたちが少し
うらやましい気がする
冬の中のわたし
あたしの部屋の窓から
みえる空は黒くて
たぶん曇っているはず
あなたはどうしているかな
青空の下にいたね
昼間のあなたは
届いたメールに添えられた
空はすきとおった青だった
続 ....
なにも持っては生まれてこなかった
はずなのに
なぜなくしたとおもうんだろう
毎日なにか足りない
なにを足せばいいのかな
まわりの人すべて
すべてってなんにん?
みんなってだれとだれ? ....
ペットボトルに入ってるのなんか
お茶じゃない
じゃああんた
茶畑にどれぐらい
太陽照りつけるかしってんの
座ってりゃへびだってくるんだよ
おじいさん八十年生きたら
えらいね すご ....
雨の中で君を想う
私の場所で君を想う
まっすぐにみつめているのはきっと
大事なものなんだよね
私もいくよ
私の大事な場所へ
それぞれの空から
同じに生まれた雨がふる
家猫だからさ
出られないって言ったら
弱虫だって笑うんだ
やせているくせに
そと猫だからさ
うちにいられないって言ったら
こわがりだって笑うんだ
なんにも知らないくせに
猫の見分けもつ ....
ポケットにいれた約束を
指でもてあそびながら
待つ電車はあなたへ続く
かなわなくていいから
なくならないままでいて
約束があるから
私さみしくないの
このホームで人がしんだって
だれか ....
ストーブの上にやかんが乗っていて
シューシュー白い湯気があがって
そんなお湯で淹れるコーヒーを飲みたい
できれば君と一緒に
お正月の神社で焚き火にあたるみたいに
顔が真っ赤っかになって
....
なにかをかけば
なにかが変わるか
雪はふるふる窓のそと
さらりしゃりしゃり
きこえるような
窓をやさしくなでていく
いつかきえる
きえることなど思わぬ雪が
モジに熱を伝え
生かそうとするけど
モジはひとりでとんでゆくから
つかまえることなどできない
キミに愛を伝え
つながろうとするけど
キミはもう
そこにはいないんだ
次の瞬間次の ....
探し続けても
ゼッタイに見つからない
適切な私の
世界はまだ見つからない
救われたくて求める
言葉たちは知らない顔をする
意味など自分で決めるのだ
星はそうつぶやく
あるがまま ....
月はなに想う?
丸くなったりとがったり
それでも君を嫌う人はない
星はなに想う?
気まぐれに雲に隠れて
それでも願いをたくされる
空はなに想う?
いつもみつめられて重かろう
....
気にいった言葉だけを
大事に胸であたためる
あかあか燃える火のように
雪でかこまれていても
風はさえぎられるんだね
白い景色だから
いやな心みえないよ
吐く息はだれのも白い
無 ....
川をみると
カラダの中に川があるように思い
海をみると
以前に海にいたように思う
古い教科書のような山は
常にそこにあり
捨てようとしても捨てられない
どこからきて
どこへかえ ....
木々をゆすって風がないている
寒空の中 星は全力で輝き
比べるでなく
心のままに 惜しげもなくひかる
あしあと残しあるこ
昨日へ続く跡は
だれもたどりはしないけど
道しるべになるよに ....
夢ってなに?
そんな言葉口にするのも恥ずかしいのに
月のせいで
夜のせいで
きいてみたんだ
まじめに
こたえないで
そうおもったのに
あのさ って君は
語りだす 夜に 月に
....
だいじょうぶ?
確かそうきかれたのだろう
ええ
反射的にそうこたえたのだろう
あってる
あってない
どちらでもいいけど
今日はそうもう終わります
嘘は表面 優しい
滑らかな手触り ....
ちょっと悲しいから
悲しみ飲みました
一杯やるかって
そんな気分でした
みんなとかぜんぶとかそういう
言葉をぶちまけて
ぐちゃぐちゃにかきまぜたら
いろんな色になりました
はじ ....
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