不自由です
水の中にいるよに
いらないものに囲まれ
いらないものを抱え込み
みてほしくなくて
みていてほしくて
一人になりたいひとは
みな
一人がきらいなひとです
言葉は私の
みみのなかにはない
私のむねに
深いまんなかあたりに
君へおくるために
両の手ですくう
私の言葉よ
ひろいあつめた木の葉のうらは
色々なひかりをはらんで
うま ....
ねぎの花をきれいだとおもうのは
ねぎが大好きだからだけじゃないとおもう
不規則にならんだねぎの
あたまを目でなでる
今日の夢を支払って
明日にたどり着く
その繰り返しは
さむかったり
そっけなかったり
だからかな
風邪気味みたい
って君がいうから
部屋の中から見てる
出発前の月を
わからないという
隠れ蓑を着てあるく夜
足跡も影も連れず
ぼっちぶって
背中そらして
なんだった?って文字に
どきりとするメール
わけもなくつぶやく
ごめんなさいと
母の日 父の日 子供の日
中途半端な日がほしい
どれでもないのは私です
いいじゃない
って言いたげな月も見え隠れ
中途半端な仲間顔
母の日がすぎて
枯れるしかないカーネーションが
花屋の奥に隠れている
ありがとう も
ないよ ね
今さら
なんでもない日に
ぼさっと訪れて叱られようか
母にとっての子供でいた ....
人の気持ちなんて星みたい
見えたり見えなかったり
遠すぎて不確かなもの
あこがれて美化して
ほしくってこがれて
そのくせ
目をそらしたくなったり
こそこそ 隠れたりする
想 ....
交通事故にあった
車と車がぶつかった
人と人がぶつかった
ぶつけた人も泣いた
ぶつけられた人も泣いた
それぞれの
家族も泣いた
涙は
枯れるのだろうか
壊れた車は
ぐちゃぐ ....
田んぼのあぜにカラスが一羽
黒い背中を風がなでる
苗もゆれてる田の海を
一緒にみつめる
黒いカラスとこの私
なに色だろうか
この私
物足りない想い
迷う指先
コーヒーカップじゃ満たされない
ひとりでいい
いいけども
自分で自分をはげまして
それでもなにか物足りない
うす曇り
太陽がんばれ
なんて想って ....
魅力的な名前のバス停を
すぎて言葉は色褪せて
私のうたがからまわる
早朝に
働く車が輝いて
電車の真ん中で
子供がはなしていた
たちあがって
家族の真ん中で
みなは
耳だけいかしながら
きいていた
からだじゅうから
ききほれていた
キリストのように
子供は
予言 ....
二階の子供部屋で
共有した記憶が
わたしたちの繋いだ手になる
おはよう今日もがんばろうね
くすくす
笑ってるふたりが
手をふるあの窓の中
それぞれがえがく今日の日を
星をみ ....
耳って鍵穴で
君がするりと入ってくる
なんにも言わずに
直に心にふれるから
こわくて
うれしくて
きっとだから泣くの
声って光りみたいな
音ってつかめない鎖
離れたら
もう思い ....
心がからっぽになった気がして
あわててひっくりかえしてみた
ぱらぱらこぼれた今日から
太陽の匂いがした
少しすくって空にぬった
明日が生えてきますようにと
おほしさまの間に
しず ....
壊しちまえ
そんな声をききながら
私は安心して積み続ける
いろんなものを
たかく たかく
それはどこにも届かないのかもしれない
捨てっちまえ
そんな声をききながら
私はやすらかに抱 ....
くよくよしない犬がいる
主人がくるのを待っている
声をかけると
たらりとしっぽでこたえた
なでてもいいよと
いったのか
待つことだけを
している
くよくよしない犬
釣りをするひとは
何を釣っているのだろう
春のうららに
ひとり
ひとりの糸の先を
見つめながらの背中から
昨日の自分を思い出す
いってみようかな
思い出の場所に
あいづちだけがほしいなんて
わがままを
きいてほしくて外にでる
春の風はやさしくて
そんな心をふくらます
君が元気でいればいい
ねがいをそっと風にのせ
君が私のいる場所に
いる ....
重なりあっているから
いいことも
わるいことも
あるよね
の あなたも
わたしに重なっている
それが縁だと
風がいうけど
しんじない
重なりあわない
部分がさむい
....
人は
その人がいないときに
その人を
みることができる
心の目で
いつも座らせて
自分の中の椅子に
大事に話しかけてる
生きている
いないなど
問題ではなくて
忘れられな ....
雨はふってはいないけど
心の中でふっていた
あなたも
泣いていたのだろう
だれも傘をかせないほど
雨がふっていたのだろう
あなたにあいた
穴は私があけた
ほんとうにそれだけ ....
お風呂は真っ赤なゆりかごだ
人の体内からでるものは
赤に決まってるじゃあないか
後悔も溶かし
耳から入る
水入る
菅にみたてた体を
もてあそんで忘れたい
今日の
明日の私の迷 ....
神様!
信じてもいない神に
ひとは祈ることがある
都合良く
都合悪すぎて
神様!
いることを否定できない
したくない
私たちは
そろって弱いのだから
もっと
弱い ....
気分いい
気分わるい
そんな気分ってなんだろう
心の場所がわからない
それは迷子とちがうもの
気持ちいい
気持ちわるい
そんな気持ちってなんだろう
あなたの心がみえませ ....
立場にこだわる人がいて
畑の野菜と
さくらの木をながめ
土の中
みえない世界を
ふと思う
指先でめくれば
世界中をみわたせるけど
温度はなくて
それもまた地球
私の ....
私はあなたの味方なんだから
と言う人の
手のひらがかえっても
信じるのはあたしの自由だね
さくらさくら
おまえの裏側を
みているよ
きれいだね
さくらさくら
今をいき ....
雨あめふれふれ
傘ひとつで
遊べるこどもたち
うつむいて歩く子は
全身できいている
気にしてる
車内の私に
なにもできることはない
雨にまかせて
通りすぎるだけ
雨あめ ....
関係なんて
関係なく
あなたにとって
大事な人がいれば
それは宝で
あなたのことを
大事といってくれるなら
それは希望で
関係なんて
関係なく
それはもうすでに
....
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