なんとなく
なんだかな
って 思えるぐらいの
距離にいたいな


そうすれば
てを当てることも
そっとしておくことも
できるでしょ

大丈夫だよ
あなたの手がそういったら
眠 ....
温もりには匂いがある
向こうにヒトがいるから

一緒に飲みたいコーヒーや
わけあいたい食べ物

くるまっている毛布にも
夢の香りがつまっているの

さみしいあなたの
そばへゆきたい ....
ストックをつくりたい
せっせと
余計なことを考えず

動物も集めてる
眠りにむけて大事なものを

足りない という想いは
満たされることはない
まだまだ
まだまだ
その作業は安心 ....
守るとか
守られるとかで
くくれないよ 命

うまれて
いきさせてもらって
たがいにみんな
認めたいね

今はいつ?
ながいながいときの
いっしゅん
だいじなじかん
コトバの意味がワカラナイ
知らない国のメロディ
不思議にキモチがおちついてくる
きっと子守唄だから

ママみたいな
パパみたいな
やさしさ きっとそれが星の温度

気まぐれなあたしも ....
なめらか
という文字を前に
それを知りたくて皮膚に頼る

秋を伝える毛布の売り場で
目にくすぐられ誘われている

くるまりたいのは
なにになのか

のばした指先に
触れる秋色の生 ....
ほしいものはいっぱいあった気がする
今でも想えば出てくるだろう
でもほんとうにひとつだけ
そう言われたなら

自分のことだけじゃいけない気がするし
だれかのためになんて言えないし
欲張り ....
老人ホームでは
いねむりするひとが多い
あっちで うとうと
こっちで こっくり
いっしょうけんめいに
ねむっている

そのしずかな風景は
さなぎの待機のようだ
白い髪にときが重なりあ ....
上半身はだかの子が
全身でじてんしゃをこいでいる
大きなじてんしゃのおかあさんの後ろを
ちいさなじてんしゃでついてゆく
まるくなって
前だけをきっとみて
回転する足が
うごくうごくうごく ....
巨大な扇風機をもってしても
私のなにもかわらずに
ぐるぐるとかきまぜられるだけのようです

この扇風機は私がもってきた
うまれたときからずっとずっと
かわれかわれと願いながら
この道 目 ....
乾いてしまった糊みたいに
あちこちぺらぺらめくれてくる
とじ合わせた心が
納得なんかできないと

空気はとっくに私を
包んでるのに私が
認めたくないことばかりあって
そりかえっている
 ....
たとえば
からはじまる話がすきだ
どこへでもゆけそうな気がするから
君がそう話し始めるなら
いつまでもききたい

連想することで
罪が
軽くなってゆくならいいね
重ねられない部分が
 ....
もうしんでしまっていいです
今夜でおわります
そうおもって眠った夕べ
今朝もいかされた


再生するためにあたしは
こんな儀式を必要とします

ねむることって不思議で
今日と一緒に ....
選んで生まれてくる
選ばれて生まれてくる
結果なんて
しぬ前にしかわからないなんて
ながいトンネルみたいね
せめて景色をおぼえていたい
なのに 人間は
きれいなものしかおぼえていられない ....
夢みるために生きている
ひとは

かないそうもないといいながら
かなえたくてたまらない

うたうためにうまれたひとと
きくことにすぐれたひとは
空間をうまくシェアできる
かげをつれた ....
いつから声を出さずに
泣くようになったのか
赤ん坊の私は
なににも遠慮せずに泣いただろうか

夜だけが変わらず
くらいままにそこにある
明るい朝を
体内に隠しながら
すべてを覆って
 ....
素直になんかなれない
どんな自分がでてくるかわかんないから
素直になれなんて
いわないで

ぜんぶうけとめる とか
ぜんぶ きかせて なんていうけど
きいてから
だまるのなら
いわな ....
悲しむことは
私にとって一番たやすい
同じ列に苦しむもあるけれど
それは
くらべての話しになって
後味もすっきりしない

さめざめと泣いて
シャワーや霧雨みたいに
すずしくなる効用が ....
想いに
順番をつけようとして
どれも自分のわがままだから
いちばんでないと怒りだす

やさしさも
おもいやりも
あたたかさも
受取るときにはあんなに
うれしいのに
どうして一番に届 ....
生きているって
気持ち悪いものだよ
気持ちがいいのは
自分だけだよ

うねうね
くよくよ
気持ち悪いまま
進むのさ

あしたも
あさっても
自分のなかじゃ
気持ちはいいの
 ....
なににも祈る気持ちになれないけど
目が覚めて空が
ちゃんといてくれているのを
みたら安心する
言葉にはできないけど
あたしが
あたしのまま
空へてを伸ばす
おはよう って
いい言葉だ ....
大事なものなぁに
人からみた自分?
かげがぽつんと歩いてる

大事なものなぁに
昨日までの夢?
雲がいそいで逃げてゆく

大事って気持ちがわからない
ころんとこぼれて沈んでく

 ....
やる気スイッチ
押しすぎて壊れちゃった

水をやっても動かない
強く押しても
かたりともいわない

困ってしまって
優しくしても
今さらなんだと横むいてる

走らなければ
間に ....
サイレンをならし走り来る救急車
みな時をとめ 道をゆずる

優しさの道を
願いに包まれて去る白い車

大事なひとに無事でいてほしい
はっとするほどはっきりと
一致して
家路へ急ぐ通り ....
とんぼには
夏のおわりがどうしてわかるの?

流しそうめんみたいに流れてく
夕方の空と
地面のあいだをすいすいと

わたしをむかえにきたよ
今日の新聞の隅々まで読む
いまここでなにが起こっているのか
私の足元を確かめる

外に出て
花に木に雲に空に
あらためて挨拶をする

ありがとうと
よろしくを

私 うまれたよ
 ....
梅雨のときには雨がいやで
夏になったら暑さがいやで
でも
その夏が終わりそうになると
いろんなことが終わりそうでいやになる

勝手だなぁ
そう思う今朝も
やっぱり冷たいコーヒーを飲む
 ....
最後まで赤くならなかったトマトが
意地はって
枯れた茎にひとりぶらさがってる

青く固く
だけどひかって太陽に照らされてる

お前の気持ちもわかるよ
横目でそうおもった

柔らかく ....
迷う私の
目の前の空に
翼をたてた飛行機雲が
明るい方へととんでいる
おおきく おおきくとんでいる
私の重かった
まぶたがひらり
軽くまぶしくまたたいた
釣り堀に釣り糸をたらす
濁った水面をぼんやりながめる
浮きが ぴくぴくと動き
ぷくん と沈む
のろのろとひく

たらりと針だけが透明な糸についている

ばしゃん
音がするほうに
ば ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
しずかなおもい自由詩7+*12/9/15 0:02
秋の香り自由詩112/9/14 22:02
ストック自由詩312/9/12 21:52
だいじないっしゅん自由詩212/9/11 11:39
どこかの国の子守唄自由詩712/9/9 23:02
秋支度自由詩512/9/9 16:17
睡眠力自由詩312/9/7 23:04
しずかな午後自由詩9+*12/9/5 17:06
自転車をこぐ少年自由詩312/9/4 18:20
風の球体自由詩312/9/3 22:02
はぐれたこころ自由詩3+12/9/3 8:11
た とえば自由詩312/8/29 22:50
ぼくらはみんな自由詩312/8/29 9:14
いのちのれんさ自由詩212/8/29 8:16
いい夜の空自由詩1712/8/28 22:35
ねむりの粉自由詩512/8/28 0:11
素直じゃない子自由詩212/8/27 8:12
夜の過ごし方自由詩312/8/26 22:30
わがまま順位自由詩212/8/25 23:39
あははと生きる自由詩212/8/25 19:14
おはよう自由詩312/8/25 7:38
きいてほしい自由詩212/8/24 22:52
壊れたスイッチ自由詩412/8/23 8:37
夕方の交差点自由詩212/8/22 16:39
流しとんぼ自由詩312/8/21 16:31
誕生日の朝自由詩612/8/20 9:02
いまはいつ自由詩212/8/18 8:22
小さい時には青い服自由詩312/8/18 7:44
おおきな飛行機自由詩212/8/16 9:04
昨日がえりの釣り堀自由詩312/8/15 22:05

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