てのひらにね
魔法なんかないけどね
少しおもいやりの芽がある
指先にね
ひかりなんてでないけどね
君のきもちがつたえるものがある
白い紙をみつめるふたりの
想いが いっぽんの線に ....
ありがとうとか
そんな言葉に心ふるえて
でもやっぱり
だれかをうらんだりしている
いいひとだけではいられない
それってみんな おなじ?
あたたかいお茶いっぱい
それだけであなたが ....
怒っていた
思い通りにならないことに
いうことをきかないひとに
いいたいことをいえないじぶんに
怒って
むくれて
投げ捨てて
あ
やばい とおもいなおして
なきなきひ ....
たったひとりじゃないけどさ
ひとりと感じる夜がある
おなじひとりの君と
一緒にいたい夜がある
なにかいいあうわけじゃなく
なにもいわないわけじゃなく
ただなんとなくそばにいたい
....
目をあげたらはっとした
大きな大きなお月さま
なにがいいたいのかな
まっすぐにひかってくる
静かなのに強く
私のうろたえる心が
少し泣きそうになりながら
そらせない瞳を前へ
前 ....
幸せ について
語る
そうやろか
そうやろか
と 語る
わたしたちの姿が
幸せにうつればいい
雪のけしきにとけて
光る母の髪まぶしい
ざぶとんにのせた言葉がいききする
母との旅行
ゆきが
遠慮なしにふりつける
にたような二人に
母とはいる温泉
縫い代のような
オーラ感じる湯けむり
ははは はは
なのに
おんなへんで並ぶ肩
なにごとかもとけだして
白いゆげ
母と娘の二人旅
まよっているのでもなかろうに
ふらりふらりカラスの舞い
寒空の下
獲物もいなくて
ふらりふわり舞ってる
手持無沙汰にみえて
とまる高い電柱の先
空にはとどかない
たったひと ....
かくべきでない言葉を
のみくだせずにいる夜
また消化不良になって星をみる
あんな風に
あんな風に
その先の言葉もまた
のどの奥へながしこむ
底辺なんてありはしない
まるい世 ....
なにかのために
雨はふるの?
ぽつりぽつり
すべてをぬらして
わたしをすりぬけて
こころもぬらす
いいことを数えようとする
いいことなんかないってこたえがでる
ふつうのことを数えてみる
ふつうのことばかりに気づけてくる
まいあさ
ふつうのことがはじまって
ふつうでない とおもっ ....
人を責めるなんてきもちわるい
なのに時々夢中になってしまう
きもちわるがりながら
おぼれてしまう
自分をも責めながら
だれかのせいにせずにはいられない
きっと理由がいるのだ
生き ....
弱点みっけ
よわいところっていうけど
強くみえるところのほうが
よわいのかもしれないよ
冬の木つよそうに
みえる かならずしも
そうでないかもなんて
自分におきかえて
バス ....
雪が
ふってはつもり
ふってはつもり
別になにかを隠したいわけじゃなかろうに
そこまで想ってまわりをみまわした
自分の心のひもを
きゅっと結びなおす
こぼしていいはずない ....
知らないうちに
ヒトを傷つけることがある
それを知ってから臆病になって
すごく慎重に歩いているのに
そのせいでだれかの邪魔になっている
なにもしたくない
そう思ってとぼとぼ歩く
....
ヒトは
どうしようもないことに出会ったとき
どうして無言になるんだろう
文字も言葉も
そりゃ知ってるし使えるし
だけどそうなの?
ちゃんと知ってる?
そんな確認も意味ないけど
....
ただいま凧が
ひっかかりましたので
取り除く作業のため電車が遅れております
掲示板の文字が流れた
お父さんとこどもかな
そうあってほしいような
別に怒る人もない昼日中
正月もすぎ ....
触れた時だけあたたかい
そんな関係でいい
いっぽんと
いっぽんでささえあう
そんなくににしたいなあ
ほどほどの空間を
あいしている
よるにいて
鬼をさがす
おいだしたい
鬼をさがす
じぶんのなかに
いるのはしっている
だけどもしかしたら
おいだしたら みんなで
なかよくなれるかもしれないじゃない
平和って
そうい ....
ときどきすごく
喉が渇いているとおもうときがある
言葉がのみこみにくかったり
うまくでてこなかったり
もういいやってあきらめたり
そんなとき喉はからからだ
あわてて喉をうるおすけれど
....
自分がグラスだったら
いっぱい注がれているほうがいいだろうか
からっぽのまま光っているほうがいいだろうか
だれかの手に触れているほうがいいだろうか
長い指に巻かれているのも
....
昨日が消えていって
今日もほとんどが消えようとしている
私の心には
残るだなんて
そんなこと
忘れないよ
っていう人の
どこに残るというのだろう
思い出を
思い出す時間が ....
それは嘘です
そういって締めくくる手紙を
かくことにこっていた時期があった
心の奥から手を指をだして
書き連ねているくせに
最後には
それは嘘です
なかったことにしたいこ ....
クロールの腕は
背泳ぎの腕は
すでに必要な分の
空間をかきとっている
その直径の
中で泳げばいい
ぜんぶというなの
私のせかいで
へたくそに鳴く
鳥を朝にみつける
へたくそでも
ぎぎぎ ぎぎぎと
さけぶよ 寒風にむかって
首をすくめる
私もみたよ 同じ方向を
風の中に
風しかみつけられない
お前 ....
栗みたいに
いがいがをだした夜
ひっこみきれずに
あなたもさしてしまった
ごめんなさいが
なぜか言えずに栗のままで
いがいがを
いっぽんいっぽんぬく
いっしょうけんめいにぬ ....
りんごをむいた
よっつに切った
ひとつは おとうさん
ひとつは おかあさん
ひとつは おとうと
ひとつは わたし
ペットのハムスターは
りんごの皮をむしゃむしゃ
だいじに
....
ひとりごとをいう
ひとりごとは
大きな声ではいえない
口元でこっそりいう
だれかにきかれてはいけない
だれにもみられてはいけない
そんな時に限って
空はみているし
猫だって ....
私の詩を
だれかが声にだして読んでくれたら
いいとおもう
大きな
大きな声で読んでくれたらいいとおもう
この私の両の耳にも
きこえるように はっきりと
よんでくれたらいいとおもう
....
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