外国語のように
流暢な言葉でなくウグイスがいた
なめらかに
気持ちのよい朝に

外国語にはちがいないな
などとおもったりする私は
また
うつむきかげんで歩いていた

君はいまどのへ ....
ドアをあけたらまた今日でした
かわらない君がいて
少しほっとする

ハムスターにエサあげて
いわれて小さないのちにむきあえば
もっとやさしくしてくれと
するどい爪でひっかかれた

き ....
こんな風に今日も終わってゆくのかな
君はつぶやくけど

平和ってこんな日のことじゃないのかな
私は心でおもった

さくらがちって
思い出みたいに
からだにしがみついてきた
ふりはらわ ....
こんなにたくさんの
文字が 並んでいるのに
どうしてさみしいんだろう

文字でなんか温度を感じられない
そう言われて涙したのは私

向こう側にいるはずの
だれかの息遣いを知らない

 ....
葉桜になっちゃった
なんていわないで

咲いてなくてもね
さくらというなまえの木

ずっとそこにいた
わたしたちをみていた木
すん
と鼻がなった
とおくをみていた
くびをながーく ....
ひとは
あるものにも
ないものにも
こだわってしまうね

しぬためにいきるのか
なんて
考えそうになる夜 うっかりと

一番上の層を
ながれながら
探している半身


ほか ....
桜に出迎えられると
晴れがましい気持ちになる

今日の新入生という
気持ちになる

薄い白は
希望の色か

あおいそらにすけて
今日もわたしはがんばろうとおもう
雨になんて
うたれたっていいのに
逃げている 背中丸めて

桜だけが
受けとめている
雨滴

弱虫だね
私たちみんな

それをよいことにして
よりそうきっかけにして

雨滴 ....
うぐいすが鳴いた

私を出迎えるように
うぐいすが鳴いた

姿をみせないままに
うぐいすが鳴いた

去年の今頃と同じように
うぐいすが鳴いた

ききなれたその声に
気持ちが晴れ ....
いやな人にあいにゆく朝

少し曇っている
少し寒くもある

食欲もない気がする
頭が重い気がする

のろのろ ぐずぐず

そんなときあるよね

うん っていってよ

あな ....
コトバにしなくちゃ
わからないんだって

コトバにするから
けんかになるんだって

いいたいことためて
風船になった
どんどんふくらんで
はれつしちゃった

ひりひりするから
 ....
私にとっての
文字はいつでも切実すぎて
弄んだりできないかんじです

常に
タスケテをはらんでいます

あなたに
むけての

真っ白になったページがほしい
いつからなくなってしま ....
しあわせという言葉に
やたら敏感でした

今朝もさむくて
首をすくめる
花咲いて 桜を想う
目の前で 怒っているこぶしの白が

私をみて
そう思っているはずの
みんな
みんな
 ....
夜に私をからっぽにして
ひとつの音をひびかせるように
がらんと広い空洞にしたい

なにをいれてもみうしなう
まるで
つかめない空の星みたい

君の目に自分をみては
ここにいるかと確か ....
簡単だけど
おいしいものをつくる

みんなでたべる
わいわいとたべる

おいしいね
そういうから 君が

おいしいとかんじる
おなかがいっぱいになって
これがしあわせなんだとおも ....
一長一短っていうけど

ながいの 
みじかいの
まとめて とんとんとしたら
いっぽんの線

多少の差があってもね

ぐいっと腕をのばして
空をきゅっとむすんだ

もういくよ
 ....
よく思われたいからか
肩がこる
からだに何枚も皮膚ができる

できもしないのに
できます
という顔をする
顔がこる

並んでしまう
ほしがっている
みんな という札の順番待ち
 ....
しんどいんや
と いう君のまっすぐな心も
曲がることを覚える
慣れない乱暴な言葉に

正直にバカがつくと
まるで加害者
どうしていけないの
おもったことを言うのが

梅が咲き
こ ....
さみしいときはふてねする

イライラするときは 不機嫌でいる

気分がいいときは 自分を甘やかす

大人になって
いいことなんかあるはずない
そうおもっていたけれど

囲いを自分で ....
お前の道でひかれたたぬき

その道は
車が走る
人が走る

たぬきがいた
それを知った
お前の道で
たぬきの道で
おばちゃんは
女捨ててんねんと言う
男と女の中間やねんと言う

おっちゃんは
なんにも言わない

おばちゃんは笑う
笑いながらぐいと
明日のとびらをあける

大きなこえで
明日 ....
忘れてしまえるということは
すばらしいことだとおもう

今日のことも
だれかのことも
わすれながらいきてゆく

わすれられないことを
すこしづつ手放して
花が咲くように
花がちるよ ....
ホワイトデーのコーナーに
ふたり背の高い君
丸刈り真っ黒な君らが
微笑みながらえらぶ
リボンのついた箱

また相馬にいってくるよ
あなたは書いてくる

顔をあげて目にした
ギフトコ ....
人の心の中がわからないから
自分の心をのぞいてみた
おそるおそる
深い泉をのぞいてみた

みえないから
ほっとして
みえないから
さみしくて

だからみんな泣くのかな
だからみん ....
死ななくてもいいじゃない

暗くったって
悲しくったって
ひとりぼっちにおもえたって

死ななくてもいいじゃない

あなたがひとりぼっちで死んだってききました
あたしにはなんにもでき ....
遠くをみていた君は
いつのまにか僕の足元をみつめていた

僕がだしあぐねている一歩の先を
知っているという君は
不安だという
ひとりだという

それをきいている僕の足は
それでもまだ ....
なつかしい
お菓子のような言葉いただいて

泣けてきそうな気がして
ひきしめる
今日はまだ
終わっていないから
夢の中で彼は私に質問をした

彼ははなした
一方的に
少し笑いながら
ゆったりとして
いいにおいがした

彼のセーターは白だった

私はなにをこたえたのだろう

きけたのだろう ....
階段をみると
頂上を先に見てる

あんなに先だとか
ゆく前にあきらめている

仕方なしに
重いいっぽをだす
うつむきながら
いちだん いちだんあがる

おいこされ
ならんだり
 ....
おひなさんが右か
おだいりさんが右か

日本の位置によって違うらしい

隣のおっちゃん婿養子

気にしているのは
居場所なのかな
だいじにされてる
ペットの犬を
連れながら
ふ ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
こちらがわのウグイス自由詩213/4/12 22:01
ハムスターのいる朝自由詩413/4/10 8:28
明日の花びら自由詩213/4/9 21:05
伝言自由詩513/4/8 22:34
葉桜自由詩213/4/8 16:27
探索自由詩513/4/5 23:08
桜並木自由詩713/4/4 8:58
笑う雨滴自由詩413/4/2 17:02
うぐいす自由詩313/4/1 22:45
曇り空自由詩313/3/31 8:28
ふうせん自由詩313/3/30 22:54
春畑自由詩413/3/28 12:57
自由詩413/3/26 8:29
空洞自由詩513/3/25 22:47
おいしいしあわせ自由詩513/3/24 19:59
空のリボン自由詩313/3/23 8:31
名のみの春自由詩1313/3/21 8:21
風の花咲く日自由詩413/3/18 20:41
小発見自由詩213/3/17 22:23
たぬきの道自由詩313/3/17 0:16
中間のひと自由詩413/3/15 14:05
忘れるための夢自由詩613/3/15 0:13
それぞれの三月自由詩213/3/13 19:41
はんぶん自由詩213/3/12 21:40
きっと自由詩613/3/7 23:00
僕のことば自由詩513/3/4 22:02
ごほうび自由詩313/3/4 15:42
夢の中で彼は私に質問をした自由詩213/3/2 5:30
階段下の風自由詩313/3/1 22:27
おだいりさま自由詩313/3/1 16:53

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