花粉だけは差別しないでよってくる
鼻から出る水に酔う

あなたも?わたしも に
すぐできる同盟は
すぐ壊れる季節とともに

なみだでゆれるひとみ
ゆがんでみえる世界はきれいですか

 ....
障害があるおまえと一緒にはなれない
それならそれでいいけれど

すきだけで泳げない
うみはふかくふかくどこまでもふかく
なにもかものみこんでゆく

そのせいでくらい部分も美しい

足 ....
躁の時のあなたはささいなことで笑う
私は少し切なくなる

鬱の時のあなたはうつむいてばかりいる
返事がなくて苦しくなる

あなたが大事です
って言いながらめんどくさくて
ほうりだしてし ....
あなたが死んでほしいと思ってきたけど
あなたがなかなか死なないから
早く自分が死ねたらいいと思うようになりました

だから
きれい好きになったし
いろんなものも捨てたし
死ぬまでにするこ ....
重ねてゆくとひとつになる
どんなにたくさんあっても

重ねてゆくとみえなくなる
どんなに綺麗なものでも

重ねてゆくしかない
流されたまま

ここからうまれ
どこへもゆかず
重ね ....
ドロドロした心で
うろうろしている

それがわたし
きえないわたし

おしえないで
ならうことがこわい
知らないうちに
わたしもあなたになる

秋色のはっぱ
だれにならったの? ....
ざくろのような憎しみを
胸の中に抱いている

綺麗にみえる実は
ひとつひとつ期を待って
はじける
はじける
赤い実は
少し甘くもありすっぱくもあり

私自身までもが
ぜんぶつぶ全 ....
ぶどうはたくさん実がついてるけど
どれが甘いのかはわからない
あたしは結局手がだせずに
秋が深まるのをみているだけ

あなたはどんどん歩いて行くから
細い影にすがりつきたくなるよ

晴 ....
綺麗事が
綺麗でしかなくてもいい
それが言えるのならいい
歩けるってことだから

立ち止まっている時
あたしとあなたの影が
揺れているのをただ見ていた

どんなに小さい一歩でも
止 ....
トマトが赤くない
それだけでためらう
夏じゃないことを知る

売り場にて
おひとり様むけのパックをつかむ

日曜日に家族の群れの中を泳ぐ

ふいにこどもの泣き声がする
おかあさんの ....
追いかけるから逃げるんだって
わかっているけれど
見ているだけの自分にも
あきてしまったからしょうがない

太陽がまっかで
ずっとあなたがみているからだまって
私もなんにもいえないよ
 ....
いろいろ怒っていたから
夕焼け雲も眉間のしわに見えました
優しくなんかないよ
夕焼け空も
あたしも

自転車をこぐこぐこぐ
このままどこかへ行きたい気持ちで
大きなすいかを切る
たくさんの三角に切る

先がとんがっているけど
みんなとんがりから食べる

たったひとつの丸が
たくさんのとんがり三角になって
赤いとんがり三角になって

ぐる ....
手の無い子どもの手をつなぎ
足の無い子どもと歩きます

目の無い子どもと夢をみて
耳の無い子どもに話します

なにかがあって
なにかがなくて
そしてまた少し
少しと失いながら

 ....
まっすぐ生きないといけないとおもう
まっすぐ歩けないから
背中もぐにゃぐにゃになってしまうから

うしろめたいから
すぐ黒にかくれたくなる

太陽はずるい
熱でうやむやにする
ひとつ ....
自分の子供だからって
なにをしてもいいわけじゃない
当たり前だけど
当たり前に思わない人がいる

たたくことも愛だと
うたう人がいるけど
自分がたたかれても
愛に感じるの?

生ん ....
願い事した?
あなたにきいたのに
花火みたいな夢を追っていっちゃった

バーベキューしてる団地
地べたにすわる家族
でもいいな
おんなじ顔だね

ふたりがひとりになって
夏なのにさ ....
部屋の片づけをするって
自分をバラバラにして
いっこいっこ捨てること

それってちょっと痛いし
それってちょっとしんどい

だから掃除ってきらい
でもしないと心が濁るよう

すてる ....
若すぎるとうもろこしは甘くない
柔らかいけど少し白い
家族の分だけひとり一本だけ
ゆっくりゆでる

その細い姿で
家族の目を全部さらい
なにも言われないで飲み込まれてった

若すぎる ....
きどくむしされたからって
あなたがどうにかなったわけじゃない
そう言ってあげたくて
言えなくて

同じ部屋にいるんだけどな
あたし

あなたが見ている小さな窓の
中よりひんやりしてい ....
休みの日の朝
ガスコンロとトイレを掃除することにしている
付着した汚れが気になる
私は一言多いから

言わなければよかったと
何度も思うのに
沈黙に耐えられず
また余計なことを言う
 ....
つばめがくるから猫もくる
ひながかえればへびもくる

うまれて
くわれて
私はただそこにいる

さくらがさいてよろこんで
花がちって人は去る
おなじ木をみる私だけ
毎日そこを通る
 ....
おばあちゃんがあけたドアは
いつもあきっぱなし
猫が入る
風が入る

お父さんは怒る
寒いと怒る
家族は怒る
閉めてと怒る

おばあちゃんには見えている
困る家族が
中にいる家 ....
道路のど真ん中に靴をかたっぽ落として行ったのだぁれ

さっきの自転車から落ちた傘はだれがひろうのかなぁ

あなたがすてた空き缶はだれかの畑に転がりおちた

ねぇ君が

蹴っ飛ばした小石 ....
季節を知らせる鳥が
また私たちの目に触れる
空がうんだ鳥だ

私たちの目が
自然に上を向いて
目の端にいつも空が
あるようになる
それが空の意思だ

少しだけ優しさがうまれる
私 ....
大型の薬を飲むように
少しコツがいる
今日のような夜は
落ちないように過ごそう

ちょっと得意になったんだよ
誤字らないように詩をかくときみたいに
慎重に歩けばいいの
ほんとだよ

 ....
くやしいとき
空の色も憎くなる
雲が遠いのもうらめしい

足にはいた靴の
なかの指に力を入れる

地球に踏んばる
のしのし歩く

くやしい心に
桜いろの風がふいた
橋の下に鳥がいた
みつけたことがうれしかった

春をつれて鳥が群れる
水面下で魚と戦う

風は冷たいけど花が咲いている

三月の子供たちは
少し背伸びしている
進級の魔法で

 ....
赤ちゃんが
あはあはあはと笑うだけで
みんながあたたかくなる

赤ちゃんは
らしいことは言っていないのに
みなぎっている
光をはなっているそこだけが

みな触れて
ほほが緩む
イライラしながらつくるご飯
容赦なく切り裂いてゆく食材

答えが知りたい
だけど知ってしまってなにになるんだろう
歩かなきゃいけないのは同じだ

夜には見える星の
正体なんて知りたくな ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
花粉同盟自由詩318/3/17 12:21
貝の声自由詩318/3/15 12:04
手話自由詩218/3/14 22:02
片付けじょうず自由詩718/3/10 12:50
自由詩217/10/23 20:35
落ち葉自由詩117/10/18 12:02
大嫌い自由詩117/10/17 20:31
秋ひとり自由詩217/9/27 21:17
綺麗な影自由詩217/9/21 10:34
日曜特売自由詩317/9/3 21:22
あきのそら自由詩217/9/2 21:28
夕焼けしわ自由詩217/9/1 20:41
真っ赤なすいか自由詩117/8/13 10:16
陽炎自由詩117/7/31 18:37
正義のひまわり自由詩217/7/31 11:03
愛情さがし自由詩117/7/18 21:08
夜の影自由詩117/7/17 20:37
お片づけ自由詩217/7/17 11:28
とうもろこし自由詩117/7/3 21:16
ビール自由詩217/6/15 21:00
つぐない自由詩317/6/11 21:44
回想自由詩217/4/22 22:29
忘れ物おばあちゃん自由詩317/4/14 7:50
道路事情自由詩117/4/13 11:00
そらからきたとり自由詩117/4/3 22:30
透明なふたり自由詩417/4/2 20:59
負けずの風自由詩517/4/2 17:12
三月の景色自由詩117/3/10 20:20
光のひと自由詩217/3/9 15:28
迷いの食卓自由詩117/3/6 20:39

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