あいたいひとも
あいたくないひとも
ねむっているお墓

いつもははしっこにあるのに
今日は一日のまんなかに

早々と枯れた花が笑う
生き生きしてはいられないと

さみしいわけでもな ....
いいことなんか言いたくない
悪いことはもっと言いたくない

中途半端なわたしの
いいかげんな想いを
文字にしておきたいの
だって消えちゃうでしょう?

時間も音も
あなたも わたしも
黙っていることがすきだ
だれかといても
なにも言わずにいられることが
そのひとをすきだということに比例する

なにか話さなくてはならない
そう考えるとき私は急に無能になる
言わなくてもい ....
自分のこころが
自分でみえない

なのに
ひとはわたしを決めつけたがる

そうみえるから
そうだという

結果ばかりみないで
そう言って君は泣いた

わたしはなにも言えず
ま ....
鈍感がいいとおもう
やわやわときづく

なんにせよ関西人は
はやいをいいこととするけど
鈍感がいいとおもう
今? とつっこまれるぐらいに

鈍感は
きづかないということではない
の ....
女は鍵をたくさん持っているから
いつも重いのだ

男は
穴をたくさんかかえているから
さみしがるのだ

女は鍵を
男へ差し出さなくてはならない
それがわかっているから
どこか冷めて ....
道で猫がひかれている
内臓をぶちまけた姿でよこたわる
そこは子供たちの通学路で
水泳にでかけてゆく子供たちがいた

猫を横目で確認した子らは
ひそひそと話しながら立ち止まらずにあるいた
 ....
壊れてしまった人形たちも
私のからだのいちぶなのだから
捨てないでって言ったのに
どうしておかあさんにはわからないのかしら

なんでもきたないきたないって
どうしても捨てたいみたいね

 ....
わたしはハッキリ言えないから
ハッキリものを言えるひとがうらやましい

ハッキリ言うっていいことなのかな

おかあさん
うっとうしいよ
めんどくさいよ
心配だよ

やっぱり元気でい ....
すきなものを語る時
いいことをしている気持ちになるけど

きらいなものを語る時
なぜか後ろめたい

文字だけの世界に
吐き捨てるように語るきらいという感情
それが引き起こす現象がこわく ....
つばめのこはへびにたべられてしまった
もうすぐ
もうすぐとべるねと
にんげんが親鳥が見守る中
すきをねらったへびが
一羽のこらずたべてしまった

巣の中には
むしられた雛の羽が
あち ....
我が家の車庫の上で
つばめが巣をつくり
毎日でかける家族を
みおろしている

母親なのか
父親なのか
わからないけどどっかりと
すわってみおろしている

みおろされながら
なにか ....
本屋さんで一生懸命
ためになる本を探しました

親しいひとが死にそうだから
いいことをしようとおもいました

いつだったか
いいことと悪いことはバランスがとれていると
きいたから
き ....
つばめはどこかからきて
その羽とくちばしで巣をつくる

からだいっぱいに巣にすわり
せいめいをうみだそうとしている

わたしというにんげんが
うろうろとその下で動いても
まっすぐにただ ....
自分の中に小さい自分がいっぱいいて
こんな曇りの日にはざわざわ動く

大切にして
大切にしてってうるさい

粗末に扱われたのがなんだっていうんだ
ああ小さいままでいたかったなぁ

み ....
こどもを抱いている
おかあさんの腕は太くて
しょうもないやつなんか
はりたおしてしまいそう

なのに
言えないことばかりらしい
不思議だな

すれ違う
抱かれたこどもと目があった
 ....
水田波打つ
大きな雨だ
重い雨だ
朝の雨だ

いつつくられたのか
だれもしらない

不安がある私の
なかにまで無遠慮に
ふる雨をうけいれる

今はたちどまる
理由になってくれ ....
死んでしまった友人から
もらった熊のぬいぐるみをオークションにだす
並べられた人形はまるで君のよう

どこともあっていない人形の目を
私はこわいとおもい手放そうとしている

君と私が話し ....
月がまるで
ひとつ目みたいに にらみつけるんだ

八つ当たりするなと
だって
あたしが悪いんじゃない
言おうとしたけど

雲が一瞬晴れて
ひときわ輝くから 月が

見とれてしまっ ....
たまごやきを焼いた
ウインナーを焼いた
普通のお昼ごはんをたべる

病んでいるという
君からのメールをみた後で

人との関わりを断っていたという
君をまるごと食べたいとおもう

き ....
母がいたから私がいる
父がいたから私がいる

今日は言えないけど
やっぱりありがとうかもしれない

カーネーションの赤いギザギザが
忘れられなくて
明日がくるのがこわい
もう何度目かのこんな想い
明日がこわいと感じるひとはどれぐらいいるのだろう

落ち着かせるためにいろいろしてみる
もういっそじっとしてみる
なにをしても時はとまらない ....
朝起きたって
同じ場所にいるんだけど
夜を経たせいで
遠くまで来た気がする

今日やれることは
昨日ときっと同じだけなんだろう
それでも
がんばってみようかな
そう思った
私は生き ....
あまった時間なんてないのにもてあます
反省なんてしたくないから探す/言葉を

文字にすればゆるされるとおもっている
今が過去になると決めている

明日の自分を想像できるけど
少し夢をみる ....
ピースサインみたいな
ネギ畑をみている

きちんと
並んでいるのは
おばあさんの性格

乱雑に植えられた
端数の苗木を愛でる

そばでは生き生きと
自然ばえの小さな花がおどる
ピンクのコップみたいなチューリップの
花びらはらり

想いが重すぎたんだね

期待ばかりしないで
そんな声がした
少女の後ろ姿に似た花ばかりの庭に
母の日は赤いカーネーション
赤い売り場に呆然とする

感謝の気持ちはいくらですか
すきなものってなんだっけ

二週まわってみおくった
母の顔がちらちら浮かんで
春は少しけだるい
鴨が水中でエサを探す

大丈夫かな
そう思った頃に顔を出す

すいすい泳ぎ
ついっともぐる

空も川も自在なのか

水の輪が
ひろがるひろがる
私のこころの中にも
春祭りを
古い習慣だというひとがいる
いろんなひとの行列

いつでも太鼓はどーんどんと鳴る
鐘はしゃらんしゃらん

いつもはスカートの巫女さんも
装束でひたひたあるく

笑顔やしか ....
歌詞を忘れたって
るるるでうたえる

音を忘れたって
頭の中でうたえる

こころを忘れたら?
忘れるわけがないよ

生きているって想うことだから
うたは
わたしのこころの中にある ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
お墓まいり自由詩414/8/17 14:27
しるす自由詩114/8/13 0:23
黙っているひと自由詩214/8/3 10:07
みえるこころ自由詩3+14/8/1 22:00
どんくさいひと自由詩314/7/27 10:24
鍵を守る女自由詩314/7/25 22:02
道に横たわるもの自由詩314/7/24 22:30
片づけられないおんな自由詩114/7/23 9:27
ハッキリしろ自由詩114/7/20 17:08
きらいきらいきらい自由詩214/7/16 9:44
とべない鳥自由詩214/7/16 8:47
上空の親自由詩114/6/30 22:45
アンバランス自由詩314/6/29 23:03
いのちをまもること自由詩314/6/6 20:15
曇りの日自由詩114/6/6 9:28
おかあさんのだっこ自由詩214/6/4 17:32
恵みの雨自由詩114/5/21 15:50
空をとぶ熊自由詩314/5/16 22:11
ひとつ目月自由詩314/5/15 22:31
定食自由詩114/5/12 12:37
柔らかなギザギザ自由詩414/5/11 21:30
星の夢自由詩114/5/9 22:25
あるきだす自由詩414/5/9 7:11
きめごと自由詩414/4/21 22:26
ネギピース自由詩014/4/20 10:10
春の庭自由詩1+14/4/17 17:41
赤い迷路自由詩114/4/17 10:52
自由詩214/4/16 8:21
春祭り自由詩514/4/13 22:25
うたおう自由詩214/4/10 9:05

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