本の中になんてこたえはない
だけど本屋がすきだ
本と本のあいだに
立つひと ひと ひと
あるであろう心に
さわらないように
避けてあるく
私も本になにかをさがす
だれかが
冷たいという
雨にぬれている
だれかが
優しいという
雨にぬれている
わたしは
ひとりでぬれている
まわりには
傘をもたないいきものたちが
なにも言わずにぬれ ....
いつのまにか生まれて
今まで生きていますけど
それって自分の意思じゃないんです
なんてね
あしからあたまのさきまで
トンネルだとしたら
地球から空までつなげてるんだよ自分
こころ ....
旅先で
集合写真をうるひとがいる
かぞくの
こいびとの
ゆうじんの
そろったすがたを
うつしてやって金にしている
きりとられた写真は
ナニヲウツスノカ
だれもわかっちゃいない
....
つばめはどうして
にんげんのうちなんかに巣をつくるのだろう
だれも住んでいない家にはつくらないんだってよ
わたしはひとりがすきだけど
つばめがいるからひとりじゃない
えさをはこん ....
重ねすぎたら崩れてしまう
だから無口でいるの?
それとも私とだから?
黙っていても会話していると
おもいたい日常
空はどこまでが空?
だれも知らない問いを
心で想いながら
おな ....
毎日が当たり前でうめつくされているから
あらがうこともしないでいた
それをひとは逃げというだろう
水分をとらないでいたら
いけませんよ おじいさん
何度いってもとろうとしない
おじいさ ....
私の目はすいこむ
言葉を 世界を
そのまま胸にすいこむ
想いを 世界を
正しいとかそうでないとか
判断するのをやめたい
とりあえず動きたい
なにもしないでいるのをやめたい
....
優しければいいってもんじゃないけど
時には優しいほうがいい
風はほとんどが冷たいものだから
家のなかはふんわり
優しいほうがいいよ
言葉ってつかわないと
固くなるから
おもったこ ....
生きててごめんなさい
安易に
そんなこと想ってごめんなさい
あやまってすまして
ごめんなさい
あやまるなんてなんでもない
傷なんてついてないんです
生きているから
生きてい ....
みんなおんなじ人間だ
といってみたり
おなじ人間なんていないんだよ
なんていってみたり
結局どうしたいんだよ
わからないことって
なんでこんなにこわいんだろうね
咲いてい ....
祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる
白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
いいことがあるかもしれない
今日に想う
丁寧に話しかけたあなたが
丁寧にこたえてくれた
なにかできるかもしれない
深呼吸してグーパー
わたしのこのてで
足の裏をみたら無愛想だった
私自身あまり話しかけたこともない
思ったより冷たいやつだとおもった
彼もまた
固くて冷たい彼に触れるうち
いろんなものを踏みつけてきた昨日をおもった
ど ....
もう
桜は散るしかないんです
うまれたら
生きるしかないように
ひとは必ず
上をみるんです
花びらを踏みつけながら
あしのうらに
はりついた花たちは
なにもいわずついてくるん ....
ロケットみたいに
まっすぐとびます
余計なものをきりはなして
もっとうえへ
あしもとが
ぼうぼうもえて
それでもたかく
地面が恋しくなっても
たかくたかく
だって
....
死にたい って
やっぱ
逃げたい ってことなんよな
何から って
せめないで ってことなんよな
みかたがいるよ
ひとりじゃないってことに
すがらないと
生きられないよ
桜 ....
笑顔をもらうと
うれしくなる
いてもいいんだ
って気になる
言葉はわからなくても
タッチをしたくなる
迷いながらきたけど
ありがとう
あなたの笑顔で
また歩きだせます
私はトマトじゃないのに
さかさまにしても私だ
栄養も毒もあるよ
たぶん
あなたの1日も
私の1日も
同じ長さなのに
たぶん
長かったな 今日
また夜がきた
今日も死にま ....
ともだちってどういうことか
今日すこしわかった
ともだちってずっとそばにいること
からだの距離はとおくても
こころのどこかがくっついてること
あなたのことはほんとうは
ちょっぴりき ....
ほめてもらうって
うれしいね
ほめられ慣れない私だから
顔のつくりに困るけど
足が三センチ浮いてます
私も見つけようかな
あなたのいいところ
困った顔と
浮いたからだで
絵本をかくひとの
胸のなかで
小さな女の子と男の子が
住んでいるとおもう
絵本をよんだひとの胸のなかでも
小さな女の子と男の子がうまれてゆくんだとおもう
そして
そのひとがしんで ....
だれも私をほめてくれない
君は言うけど
生きていてくれてありがとう
そう思う
伝えればいいのかもしれない
でも
言えそうにないから
部屋を出られずにいる
前向きになるっていったから
後をついていったのに
いつのまにか過去の私にであった
隣のひともそうらしい
どんどんすすんでゆくと
むかしにもどるんだってさ
信じなくていいよ
死ぬっ ....
とてつもなく静かなんだけど
やっぱり生きている今日
まるで植物になったみたいだけど
もっと俗なイキモノです
ほしいものは現金です
だって唯一信じられるでしょう
なんだってお金で買え ....
どうして私ではだめなんだろうと思うとき
私は私を愛していることに気づいた
なあんだ
私ちゃんと私がだいじなんだ
よりかかりそうなかげは
夜のなかにしずかにとけていった
ひとがつくるものには
一方通行がある
どうしても越えられないものが
必ずできあがる
やまも
うみも
そらさえも
むこうがわへゆく道があるのに
とざされる
とざしてる
ひとは ....
おにはそと
豆をまきました
力いっぱい
豆をまきました
おにがいるなら
でていけと
豆をまきました
大きな声で
豆をまきました
夜なのに大声で
おには悪いのか?
しら ....
しあわせという
文字は書けるけどわからない
わからないから
ほしい
つくりたい あげたい
みんなそうだろう
と願う
わたしの手は
今日なにかをつくるだろうか
ふいに背中を ....
ずっと使っている石油ストーブの上で
やかんがかたかたなっている
この私にもそれがきこえるのは
家の中が静かだから
きっと家族みんな
この音きいてるんだろうな
みんなそれぞれをむいている ....
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