今日歯医者にいって
長くガリガリ削られていて
それがちょっと痛くて
そういえば祈る神様をもっていないことに気づいた
だって私をつくったのは神様なんかじゃないから
冬らしくない冬の日
....
夜には私少し慎重になります
だれもが薄い肌着になる
そんな感じがするから
荒々しく
とがった言葉をかけたら
破れてしまうでしょう
みんなそんな薄い
肌着でなんかいるから
寒くて ....
おばあちゃんは
クリスマスパーティに呼ばれたからいくといいました
なにを持っていくの?ときいたら
ごぼうを持っていくとこたえた
今朝ほりだしたから
お正月につかえるだろうからと
土 ....
あなたがすきです
まともでないあなたがすきです
はなしがかみあっていないけど
あなたがすきです
わたしをみないあなたがすきです
あなたのいうあなたが
わたしのことではないけれど
....
月をながめるとき
不安なとき
さみしいとき
ばかりのわたし
なぐさめ役はつらかろう
どんなときもかがやく月を
頼りにいきるひともまた
塩パンはあまい
悲しくても腹が減る
不幸は苦いだれのものでも
生まれた場所
生まれたとき
えらべない
塩パンはあまい
腹がたっても腹が減る
幸せだって腹が減る
ひとりのと ....
空があんまり真っ暗だから
目印に月があるの
そこにつめをひっかけて
ペラとめくれば裏側になるの
地球はほんとは丸くなんかなくて
昼間しかない世界がひろがっている
夜と昼はいれか ....
捨てようとおもいました
いろいろなものを
捨てようと
たくさんのものに囲まれて
いては息ができないと
重いとおもったから
でも
どれにもそれにも
わたしがいて
捨てたかっ ....
こどもっていっても
はじめからおとなだった
若いっていっても
はじめから老いていた
うまれてすぐに
たぶん意識していた
自分という存在に
ほかのひととはちがってて
ほかのひ ....
赤ちゃんが泣く
その理由はたぶん
単純なものだろう
なのになぜ
怒るのだろう
許さないのだろう
親とよばれるひとは
赤ちゃんからみたら
どうみえているのだろう
少しはなれ ....
また道路に死体がありました
カラスが群がっていました
車たちは知らん顔で通り過ぎるのです
また道路に死体がありました
いつ死んだのかもわかりません
私はみなかった
なんの死体なのか ....
チョコレートは最強の食べ物におもう
遭難してもチョコのおかげで生き延びられたりするそうだし
おかあさんにしかられてもチョコがあれば
少しだけひとりでいれそうだし
箱にはいった高級なチョコよ ....
わたしをつくったのはだれですか
どうしてつくったのですか
びょうどうとはなんですか
それはいいものですか
わからないことだらけです
わからないままおとなになってもいいので ....
あやまったら大抵のことはおk
そんな考えでもいい?
そんな気分の夜
まじめに生きないって本を
読みながら風呂にはいろう
どうせ朝がきたら
起きるんだし仕事にいくんだし
はみだして ....
あなたの影を追うように
あなたがかいた詩をよんでいる
詩は日記ではない
だれかが
だれもが
そう言うけれど
そこには確かにあなたがいる
いとおしく撫でるように
目で追い続ける
....
うつむく癖があるのです
うわめづかいに空を
ちらっとみる癖があるのです
ほんの少し
確認するだけでそれでいい
あるのだから
空はいつもそこに
わたしは
わたしのなかの光を
信 ....
昼間なのに薄暗い
秋なのに寒すぎる
勝手だね
だれに言うでもなくつぶやいた
少し後ろめたいから
そっとふたをする
私の過去に
私は神をみたことがないけど
だれの仕業か
赤く染まってゆく山が
恐ろしくもあり
くる冬の
白さが恋しくもあり
私の中の
赤も白もまたあることを想う
なんでもない場所の
落ち葉を目に焼きつける
もうあえない
ひととのいちぺいじを重ねて
どこもかもがさむい
この風は
さらわない私を
ただしいのか
ただしくないのか
そんなことばっかりきにしてる
だれかの目と
だれかの声ばっかりきにしてる
つまらないけど
いつのまにかそれが基準なんだよなあ
ばかみたいだけど ....
うまくやってやろうとすると
どうして自分がいやになるのだろう
自分の顔をおきにいり登録できない
人がふえているらしい
まだまだつきあってかなきゃならない
自分だからすこし
大切にし ....
正しくなくていいんだけど
ちょっとそばにきてほしい
優しくなくていいんだけど
背中に手をあててほしい
たぶんそんなことだけど
だれにもあるとおもうんだ
祖母の言う
ちゃんとすること
は わたしの ちゃんと
と 違うことを感じる朝
すこしさむい
歳月という文字をおもいだす
まったく言葉がでないまま
背中は語るとかね
軽くうなづき ....
朝に騒がしい鳥がいる
ヒステリックになきさけんでいる
なにがそんなに悲しいのだろう
腹立たしいことがあるのだろうか
わたしに置き換えてかんがえる
そんな癖がついてしまった
朝に騒が ....
障害とはなにか
障がい ただ書き方をかえてなんになる
あたりまえが
あたりまえでないこと
ただそれが
障害とよばれることに
不満があるわけでない
それを包んでいる空気がときに
いたいと ....
身に着けていた
葉っぱほとんどなくして
ぶるぶる震えている木々を
笑えない気持ちでみているわたし
がんばっちゃうんだよね
流されちゃうんだよ
どうやったって
風は
すかれたり嫌 ....
すきなことをするつもりで
すきなことらしきことをした
自分の事なんてやっぱりわからない
きらいじゃない
なんて言葉がきらい
なにかと戦っているひとの本を
店員に隠れながら立ち読みを ....
夜になるといつも
自分しかみえない
だからさみしくなるんだ
朝がくれば世界がみえる
だから歩きだすんだ
さみしい夜を
こえるために眠るんだね
なんのためになんて考えない
い ....
いつになっても
明日がくるのがこわい
ひとりはこわくはないのに
明日がくるのがこわい
わからないからこわい
あなたのことのように
しらないことにかこまれて
しらないふりをし続 ....
川の中に鳥が三羽
岸に一羽
川の中の鳥は
水にもぐったり泳いだり
一生懸命にみえる
三羽は家族にみえる
話しあっているようにみえる
岸の一羽
みなに背をむけている
別の方 ....
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