詩がよみたいのか
なぐさめがほしいのか
あなたは私の
うすっぺらいペエジをめくる
終わりなんてないよ
そう言ったら
しっぽをたてて
窓から逃げていった


ぱらぱらぱ
ぱらぱらぱ ....
悲しいって
どうしようもないって
泣く君の
前で両手握る僕
雨よりも
無力で泣いた

私生きていたくない
君は言うけど
僕のためになんて
僕が言えはしない

君のうつむいた
 ....
真夜中に飛ばす
しゃぼんだま
闇夜に透けてゆらめく

触れてはだめ
われてしまうから
そっとみつめる
そっと飛ばす

唇に力こめないよに
泣いてしまわないように

ふう っと
 ....
春になれば冬を想い
夏になれば春を想い

だから私は
愛されないのかと
あなたに抱かれながらきく

あなたの汗が光って
ぽとりとおちた 私の肌に

その粒をみながら
愛の揺れる様 ....
どこへいくとおもう?
この空気
この風

ついてゆきたくて両腕を広げた

空は薄曇に
雲は白に

夏になったとおもう?
この気温
この汗

確かめたくて肌をさらした

生 ....
両の腕に
とまれよ 今朝の光りたち

昨日のため息と俯いた顔は
洗った顔の水に捨てたよ

澄んだ空気に
ひらかないペエジに
はじまれよ 今日の
私の時間

かかれたスケジュウルの ....
かすかな声は
かすれた声は
私にきこえない声は

確かにあるの?
ほんとうなの?

見えない
星しか見えない

失ったと思う
失くしたものは

なければ歩けないの?
代わり ....
悲しんでばかりいてはいけないと
だれもが教えてくれる
だけど みんな強くない

弱いからがんばるんだと
本で読んだけど
がんばったらどうなるのか
人それぞれと書かれていた

真っ直ぐ ....
梅雨だからって
やたらと空のうたをうたってしまうような
どんな空気だか流れているのだろう
テレビからなにかお知らせがあったのかしら

価値というものを考えてみて?
でも濡れるときは どんな ....
後悔だけは忘れないって
そんなの悲しすぎるから
全部忘れてください

僕があなたに言ったこと
全部忘れてください

嘘を言ったんじゃないんです
ほんとうだから悪いんです
あなたは知ら ....
人の愛し方を丁重に教わったせいで
愛されなかったときの対処ができなくなっていた
仕方が無いので そのまま愛すことになった

という物語を教材にした
講義を受けてはいたが
教授があまりにも不 ....
仮眠していた
動物のように
本能だけで動けばいいのに

優しさの言葉
身に纏って
だれにもすかれようと
愛想笑いする

本音を言うのがこわいだけじゃなくて
憎むことがこわいから
 ....
泣け
なにがあったか言わないままに
泣け
きかずともよいだれの言葉も
泣いていればよい
悲しくなくとも

生きた
生かされた
産み落とされたなら

どんな叫びでもかまわないのです ....
なにもない場所で生まれる言葉は
なにもないと思える私の中の歴史

かじっただけのアイスみたいな安価な
浅い浅い川の底にある小石みたいな

それでも私には捨てられない石

生まれたときか ....
あなたは穏やかな顔で
小さな決断を秘めて
歩いていった

常識という言葉で
くくられることに
理解できないと
泣いたあなたが

言葉にはきこえる以外に
意味があるのだと
それをあ ....
空は青すぎた
夢みたように青くて
黄色い帽子をかぶった子供たちは
疑うことの無い目で
ばらばらと 塊になっていた

交差点で その塊は
黄色の子供は乗り出す
車は知らん顔で過ぎた

 ....
太陽は
さくさく さくさく夏にしてゆくよ
さくさく
いつまで咲いているのって
言われるかもしれない花は
あわてて風に開ききったカラダを揺らす

袖だって半分だ
裾だって短めだ
足だっ ....
さみしい人は敏感だ
さみしい人は
さみしいということに一生懸命

あまりに一生懸命にさみしがるから
周りにいる人は触れられなくなってしまう

さみしがる人が
さみしいということにひたむ ....
静かにうたえば
静かな明日がくると夢みた
みそうだった
こんな静かな夜だから

どこからか訪れるはずの
朝がくる前に
私は少ししなければならない
たとえば謝罪のような
 ....
これ以上ないって程の底辺にいる気がするが
それでもあなたとは別の底らしい
もしかして偶然であったとしても
ちらん と見るだけでナニモしないだろう

底と空は同じ場所だ
底につけた爪あとが  ....
とげとげの葉っぱみたいだね
あなたはそう言うけど

仕方が無いじゃない

ぎざぎざの葉は
痛くするためじゃない
守るためなんだから

かちん
あなたにぶつかって
しゃり
っと切 ....
私が星をすきだというと
触れにゆこうとあなたが言った
高い山にゆくでもなくて
広い海にゆくでもなくて
そこの川に連れて行く

私が月が見たいというと
君にあげるとあなたが言った
夜の外 ....
人の匂いのまったくしない詩と
欲の色がぎらぎら浮いている詩の
どっちがいいの
どっちがいいの
ってあなたがきくから しつこく

大きな口をぐあばと広げて
ヴぉぼヴぉぼと吐き出してやったの ....
笑いながら蹴っている
同じ学生服の生徒を
消えそうな顔を歪める君の
すぐそばを通り過ぎる大人は
目の端で全部とらえていた

僕らいつもこんな風なんです
といいそうなずるい笑顔に
言葉を ....
アーモンドチョコレートの
金の包み紙をみると
捨ててはいけないという声がする
しわを丁寧にのばして
ピンとはった四角形で
私は なにができるというのだろう

ちいさく ちいさく丸めても
 ....
大空に手を伸ばす
太陽でこの手を焼くために
ほしいほしいほしい
私は全てのまっとうなものがほしい

備わっていないものをほしがり
すでにあるものをみないで
それらは
当たり前に動くから ....
数となって光りがふってくる
私を包む光り

とかそうとする
私のかちかちの心
少し震える足

正しいことをうたおうとする
あなたの文章に
風の中で触れた

そうです
と言おうと ....
思い出なんかに頼らない
思い出なんかは忘れない

矛盾しているこの気持ち
たとえば看板なんかにね

まっすぐ生きろ
と書かれたら
ひょいと曲がってみたくなる
ああいう気持ちに似ていま ....
神様が
お前にはいらないだろうから と
私から音を奪われるそうだ

今は半分
そして少しづつ

私から音はなくされる

心配しなくとも
音の記憶など はじめからないのだから
忘れ ....
あなたが無造作に
がたりと置いたので 本を
びくりとした私は
月を落とす

空に掲げようと
抱きしめていたのに
地に落ちたからには
もう
生まれる気配はない

あなたが口ずさんで ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
猫と自由詩110/6/24 20:25
ふたつの星自由詩210/6/23 23:15
しゃぼんだま自由詩710/6/22 22:54
愛の粒自由詩110/6/22 16:43
過ぎ行くカラダ自由詩210/6/21 14:06
今日の光り自由詩310/6/20 7:09
キコエナイままに生きる自由詩310/6/17 23:35
太陽を目指して自由詩210/6/17 22:32
梅雨空自由詩110/6/16 22:41
僕を忘れて自由詩110/6/15 21:53
センセイに質問です自由詩110/6/15 21:36
うそつき自由詩310/6/13 20:20
ともかくも泣け自由詩210/6/13 18:58
我の大河自由詩310/6/12 17:33
見送りの手自由詩110/6/12 8:05
下校風景自由詩310/6/11 19:26
太陽の季節自由詩110/6/11 12:49
さみしさの種自由詩610/6/9 13:53
しゃららの夜自由詩410/6/8 22:18
地底獣自由詩110/6/8 13:29
きゅうくつな草自由詩110/6/7 19:48
行儀見習い自由詩210/6/5 21:06
浄化自由詩410/6/5 11:45
後悔自由詩210/6/4 21:50
あーもんどちょこれいと賛歌自由詩610/6/3 15:48
指でつくる言葉自由詩110/6/3 6:44
そとの光り自由詩110/6/2 9:28
定時自由詩110/5/31 17:40
目に見える音自由詩110/5/30 22:01
人魚伝説自由詩310/5/29 22:25

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