あたしが生まれた八月
星が綺麗だったかな
だれも教えてくれない
空の模様が知りたい
あたしが育った八月
いろんな太陽みてた
暑い風景のほかにあった想い
あたし余計ですか
あたし ....
朝のくせに
見透している
生きたくない私の想い
朝のくせに
温度の高いひかりを
発して挑みすぎてる
私ちゃんと
ワルイヒトだよ
あなたを傷つけたこと
忘れてないよ
だれ ....
優しくなってしまいそうな時間
だれのことも恨みたくない
悲しくなってしまいそうな時間
ねえ もうゆるそうよ
口をすべらしてしまいそうな時間
なにげに告白でもしようか
重荷になってしまい ....
愛しか数えたくないのに
私の変換は
愛でなく 哀とでて
悲しくさせるのです
人差し指が枯れるほど
押しているのにみつかりません
あなたのかいたさよならが
削除されずにそこにある
....
悲しみを悲しみで打ち消すような
私たちの想いは重なりますか
思い違いしすぎて日が暮れて
まだ間に合いますか
方向おんちはなおらずに
あなたの元へたどりつけない
ナビの応答がいつからか
....
どちらでもいいのかしらん
そう思ったときに
結果って出るものらしいです
お知らせがくるらしいです
つけ は月末にくるのですけど
払う気がなくてもくるのです
おぼえとけっていわれたら
....
少女はこともなげに言う
おばあちゃんがいなくなったら
私がしてあげる
老女は静かに笑う
いてもいなくなっても
あんたがやってくれるか
受け継がれるとは空気のよう
暑いなり ....
自分だけが悲しいとおもう
自分が一番かわいそうとおもう
サクサクとかじるクッキー
いそいで補給しなければならないとおもう
だれかのこぶしを受ける覚悟を
ギリギリのところでする
同情 ....
お気に入り という言葉を
肌が思い出したよ
ああ
これ これだね
お気に入りにはちゃんとした
理由がないよ
ああ
すき だね
言葉がくれる気持ち
ふわと心満たす
裏までみる ....
どちらにしても
人差し指と親指とを
くっつけたぐらいの大きさでしかない
わっか
それぐらいの愛も私はもってはいないのだ
だれにも与えることはできないのだ
永遠だとか未来だとか夢だとか ....
私はもう
人間に生まれない
どんなに短い命であっても
どんなに簡単に滅びても
空を飛ぶ命に生まれたい
私は人間をやめたい
人間の今日を終えたら
一瞬のひかりになってもいい
ならなく ....
夏の空に太陽が飛ぶ
大きな大きな太陽のひかりが
僕たちにふりそそいで
頭を地面に押し付けてゆく
車もぺしゃんこだ
自転車だけが空気を利用して
すり抜けてゆく
まるで海の中の魚みたい
....
深いところに降りていって
言葉を探そうとした
深いところなんてない
全部浅瀬で
貝だって
みえてるよ
大げさすぎる
網なんていらない
すくえるんだ
手のひらもなくても
言葉なんて
....
川から流れてくるものは
木の葉や木々の破片たち
うずまいて うずまいて
深い緑に飲まれます
清らかな水に寡黙な石たちは
もうずっとそこで眠るのでした
おじいさん おばあさん
おか ....
星がすきなのに
星座にはまるで 興味がない
プラネタリウムの傾斜の座席は
私を 私自身の夢の星へといざなう
隣のあなたは
きっとまた笑うのでしょう
線で結ばれた
星座たちはどれも ....
花に種類あり
花は花を選んで咲いたか
花はその場が小さな空き地であっても咲くだろう
踏まれてしまえば悲しいけど
また起きるのです
起き上がります
使命感なんかではありません
風がふい ....
そうして君は
また悲しみを探してくる
見ようとしないでも
見えるなんて言う
君にかかればそこの
太陽に輝いてる木々だって
暑さに泣いている心細い命
君の細い腕を
僕が支えたいの ....
大事なものが壊れそうなとき
急いであなたにかけこむの
見失いそうで
自分をなくしそうで
こわい
こわい
あなたの元にまだ元気な
私を置いてあるから
....
普通になりたい
うつむいてあなたは言う
小さな小さな声で
普通ってなんだ
なんて問えるだろうか
障害がある
と告げられた彼女に
決めたのは
普通の側ではないのか
なにが
....
あなたはなぜかいつも
かったあしゃつの袖を折っている
めくれあがった規則正しいシャツの
袖が気になるのです/私の目に触れる
並んだときにあなたの肩は
私の目の高さになって
光る太陽 ....
あまりにも苦しいから
もう子供なんかいらない
そう叫んだら生まれた
あなたは私にいう
生まれてから記憶があるまでの私は
私でないと思うようになった
だから
なぜ生まれたかを思い出 ....
自分の中から
だして だして いっぱいだしつくして
終わった頃にはからっぽ
になったみたいで
太陽だってみていてくれたけど
うつむいて逃げ込んでしまった
乾いてしまって
優しさが ....
お年寄りの話は
へぇーといって聞かなければならない
そんなことないですよ
なんて言ってはいけない
いや 言えない
一度そう言ってしまって
とんでもなく遠回りをして
やっとうちにたどり ....
あまりにも暑かったので 今日
川の中に素足をつけてみたら
ごくごくと水を吸い上げたのでした
頭の先から水しぶき
どどうと飛ばせば
白い雲にかかって 雲飛んでった
気持ちいいなあ
....
強い朝日が
私に当たり
つまらない泣き言をとかす
かわりに
あたたかい確かなものを
照らした
ひとりじゃない
こだわってた悲しみを
朝のひかりに解き放つ
いいこと見つけよう
あなた ....
雨に期待ばかりして
心を広げていたら
風がふいてきて
全部飛ばしてしまいました
濡れた土は扱いにくくて
埋めたはずのものが
いつでてくるのか気が気ではないのです
夏に現れるのは幽 ....
月もみえない
星もみえない外にひとりいて
たったいっぽんの街灯の下にいて
携帯電話の明かりをみていた
つくられたひかりをたよりに
たぐりよせようとした
月のあった場所に
星のある ....
だいすきな人がしんでしまう
からだじゅうをがんにむちゃくちゃにされて
しんでしまう
ほそくベッドに横たわりながら
ときおり旅をしそうなあなたの
手を握ってしまい
だめ
そう言って ....
理想の母とは
いつも友人の母だった
決してとることのない仮面の笑みが
もたらす安心の温度にほどけていった
なぜ母は私をよぶとき
まゆげをきりりとたてているのだろう
目の端が尖っているの ....
僕は君がすきだと思う
その細い指で君が
未来みたいなグレープの
ジュースを淹れている
夜のさらりとした空気が
僕らの間に横たわって
少しかしげた君の首を
そっとこちらへむける
....
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