どれぐらい悲しいの?
朝日がきく
私はなにも言えなくなってうつむく
夜に忘れてきた
なんていいわけをして
昨日のページ/かきかけの
破った
どうして?
朝がきいた ....
青い空によく映える
突き出た看板にはバイキングの文字
どうぞご自由に
雲がそう言った
飛び石のように並んでいた
まだ夏服の少女の
むき出しの肩が
風に触れられて震えた
自由に
ひ ....
かたくなな心を
少し開放して
ほら風がふく
あなたのからだに触れてくよ
あなたが罪に泣いて
苦しむ気持ちは
話さないでいいよ
全部話すだけがいいってことじゃないよ
全部ってなん ....
泣いちゃいけないよ
幸せが逃げるから
泣かないでいたなら
幸せはくるの?
逃げちゃあいけないよ
終わりがこないから
逃げないでいたなら
終わりはくるの?
私でいても
私でいな ....
矢印をひいていってよ
あなたの歩く道を
私に知らせて
追いかけはしないよ
ただ知っていたいだけ
いざってときわかることが
いざってときまで安心だから
空にでもいいから
海にでも ....
あたし自慢じゃないけど
不幸そうな顔を
してしまうことの名人
影が濃くなる夜の
街灯はやなやつで
こっそり隠れていようと
するあたしを照らす
ホームにはふたつの人影
たぶん別れ ....
小さな自慢をちりばめながら
豪華な詩集は踊りだします
華麗な絵はどこか冷気をだしています
人の心は
とはじまり
ありたい
と結ばれて
脳はぐるりと
一回転する
頭の中にお ....
オルゴールは染みる
なんでなんかな
オルゴールは単純や
コロリコロリ鳴るん
オルゴールは気持ちいい
なんでなんかな
嫌いや言う人がない
コロリコロリ
きっと人の心と
同じ質なんだね
....
月が私の心を
真っ直ぐに射るから
嘘がとけてしまったみたい
瞳 熱いよ
雲は負けずに覆うけど
月はそのままで
照らすよまるでなにも
なかったみたいに
何度目のまんまるなんて
....
敬老の日に
長寿と書かれた饅頭を
仏前に供える
おじいちゃん
困惑気味の笑顔になる
夕食どきには
NHKみてた人だもん
きっと納得してくれるよね
敬老と長寿はセットになってるん ....
がさごそコンビニの袋から出した
紙パックの牛乳
ちっさいのだったらいいけど
500のサイズだから
少し隠れて ごくりと飲みました
失敗してしまった
仕事の穴埋めに
でてきたオフイスに ....
おかあさんだからって
人を愛せて当たり前なんて
人間は
人間を生むと優しくなれるの?
おとうさんだからって
人を愛せて当たり前なんて
人間は
人間を創造すると優しくなれるの?
....
僕が手にしていないのは
君が僕のことを
必要としていないから?
それとも僕が
僕が泣いているのは
悲しいからかな
君が泣いているのが
不思議だからかな
空が明るいけれども
僕 ....
パイナップルみたいに
固い皮に囲まれてさ
とげとげなんかも出したりしてさ
中身はとっても甘かったりしてさ
でも 舌を刺激したりしてさ
ぎゅっとつまってるなんて言うなよ
尖った葉っぱで傷 ....
等間隔に置かれた雲
言葉をひとつづつ置く
組み直し組み直し
鑑賞にたえるものをと
私から遠く離れて
ゆくから全部壊す
だれかが選ぶなら
だれかに委ねていい
私から離れる雲のよに
忘れ ....
世の中に無駄があるとしたら
自分のことだなんておもったりして
そんなことないよって言って
無駄な会話に思ってしまって
横耳できいていた
一瞬大事な言葉がよぎり
顔みつめたけどあなた ....
画面に白い薄い虫がついていた
文字と画像と虫をみながら
過去と未来と世界をみていた
命って字と動く薄い虫
自動で動く虫は
かわる画像の上をしらん顔
クリックしても消えない虫は
私 ....
面倒みるしかないよなって
言われたくって
ちょっとかわいこぶってた
髪いじってた
内心あきあき
秋だからってさ
さみしいせいにしてるだけ
ばかみたいだね
心細い夕焼け
ひとりみている ....
雨が じらしじらし
とうとう降らずに
夜は湿気が足りないようです
星が身震いした回数を
月が数えだすと
黒の風景が深まる
秋の葉の上にそっと
乗せたっていう
メッセージは朝に届 ....
濁りのない
青と薄い白雲
朝だよ
あなたへ
かなしいこと
和らげてあげたい
この景色を贈ります
あなたへ
生きているから
感じる朝だよ
やわいお月様なら
あたしの気持ちわかるよね
言いたくない言葉なんて
言わなくてもわかってね
昼間のあたしいやになって
朝のあたしはわすれた
夜のあたしはいてもいいの?
お月様 こたえ ....
ひみつにしたい約束を
空に隠そう
星と星の間にあずけてゆく
どうしたの ってきかない
あなたの後ろ
黙って歩いて ふふ と笑う
増えるひみつの数だけ
ウタガイをもつものと
決め ....
勝手に大きくなったように
自分を自由に扱う
好んでここにいるんじゃないと
すねた瞳で横むく
夜に救われたがる
星にこたえを求めて
みんな同じ
だとか大丈夫だとか
そんなセリフに ....
薄くめくってゆけば出口があると
思うのだろ
決めてるのだろ
片手を壁につけて
ゆくんだよと教えた
両手を水平に保って
おぼつかない足取りで
リズムにあわせてすすめば
ほらついた ....
英語の歌詞だからうたえっこなくて
だけど今あたしのカラダになじんで
でたらめ英語でがあがあうたえば
気分は明日へゆけそう
ふいにバラードなんてかかって
座る場所すら確保しなくて
唖然と ....
咲いてる花に
命感じて
触れない手でだきしめる
薄い色の
その命に
なにかを託して歩き出す
認めてほしい
心のありか
だれかがいれば救われるの?
想いを重ねない
川の流 ....
両手にゆさゆさ
梨の重みかかえて
丸でもない 尖ってもない
梨はごろごろ ごろごろ重い
くるくるむいて
白い実があらわれて
私の内側までむかれていった
梨はみずみずしい私の
血 ....
僕は30億かけて僕を改造する
命の値段がそれぐらいだときいた
僕は今の僕をまっさつする
いそがないといけない
時間がないんだ
僕の呼吸の一回いっかいが地球を汚染する
そんな夢が終わらな ....
朝がくるたびに
こそこそするよ
生かされたことに
複雑だよ
懸命じゃないと
はずかしいから
隠れるように
後悔するよ
でも
よかったんだよ
君にあえるから
早く君に手紙をかこう
....
どいてください
とも言わずに抜いてゆく
人の背中を見送る
かする肩先
シラナイヒトの顔
感じる体温
見上げる空は
決してまるくない
四角くもない
なぜ
部屋からみた景色はど ....
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