大丈夫かなあ
そうつぶやく君に
根拠なく言う 大丈夫だよ

心でつなぐ手の二人は
裸で歩いていた冬の光りの中を

反対側のホームの手前で
そっと切り離す私の
カラダから抜け出させたカ ....
書こうとしてごめんね
そのときにはもう 文字がみえていた
探そうとして疲れた
そこにあるものを
手に取れないから残そうとしたんだね

連絡船のよに返事がほしかった
届いているのか不安でし ....
はりがねみたいな芯だから
ぐにゃり
朝の寒さに折れ曲がる
固いけっしんは
夕べの日記に書かれてる

ぐねぐねぐねぐね
短くなりながらためてためて

えい
と起き上がる
曲がりなり ....
雲のおなかが黒かった
端へゆくほどひかって 綺麗で
清らかな線になっていった

含ませた雪とそれ以外のなにかを
雲ももっているのだろう
そのまま生きているのだろう

見上げる私の
ぽ ....
ふきのとうが売られている
そこにある春は
私の居場所からは遠い春

外は寒くて
天気予報のゆきだるまに
驚かなくなって二月

桜の蕾が目につくものの
すくめた首のせいでよく見えない
 ....
新鮮な魚はウロコをむかれて
真っ赤っかに 血に染まりながら
大きな目をぎょろりとさせていた

それを真っ二つに
切って 切って 切って
太い骨なんかごりごりいわせて

海で泳いでいたん ....
あたたかそうにみえて
寒いだなんてずるいね
春はずるいね

期待したひかりは
確かにあるのだけど
受け入れないと風がふく

すべてのものと
一列に並んで
おはらいを受けるように首を ....
悪いとこもってるんが悲しいんやないんよ
あんたの悲しい顔がみとうないの

あたしは普通のつもりやけど
みんなにとったら普通やなくて
ひとりの時にはわからへんから
みんなの中で気づかされる
 ....
なかったことにしたい
そう思わなくなったころ
ほどよく塗り替えられた記憶は
薄くはがれおちてまた
空にちかづいた

夕暮れに探すものはなんだろう
とにかくひとりがしんどい

電車の中 ....
いやだよ
抱きつく雪
雪は落ちたくないからとまらせてって言うんだ

重いよ
包み込んで雪
雪は太陽が嫌いなんだ

僕らも生きなきゃなんない
雪は消えなきゃなんない

地球はそうや ....
忙しすぎた日
やっと自分にかえる

おかえり よりも
ただいま って言いたいな

はやく君に帰ろう

ただいま 君が言ってドアがあいた

同時だね 
君が私が笑った

あっ ....
真っ白な道
どんな足跡も消した
今日と明日の間の道もまた
消されてゆくだろう

生と死の間にはなにがある
失われてゆくだけの時間に
足されてゆく記憶

身は常に 縮まることしかせず
 ....
夢しか持たないままで
こんなに遠くまできてしまった
振り返っても昨日は見えなくなっていた

影しか知らない過去を
並べてみたとて
だれもうなずかないなら捨てるしかないだろう

冬のさな ....
遥かから点された目薬のように
瞳から胸は貫かれた
切なくカラダはよじれて
過去は私を覆う

経験は動かしがたく
私を捕えてしまい
どんなに泣いても
また身動きできないでいる

許す ....
きらきらひかる
君の上 僕の上
星はだれの目にも同じ輝き

きらきらひかる
どんな今日でも
星はぜんぶ受け止めてくれる

真昼の涙も
夕暮れの心配も
明日の期待も不安も

静か ....
神は奪うのなら
どんなになっても見捨てないで
その神の世界の
端にいる私を

神は与えるのなら
無くしても見捨てないで
その神の裾野にも
光りを当ててよ

理由なく
奪われてゆく ....
頷くことに数千の
首ふることに数千の
意味があること知っている

あなたへ触れた私の手のひら
たくさんつまった気持ちの手

ぜんぶ わかる
ことに意味はない

お互いが
ここにい ....
なんにもない
なんにもないと思うから

ひとつひとつ確かめる
自分の中を
もしこれがなかったらと
あるうちに考える

おおげさにしなさんな
お年寄りは言う
年輪ってすごいな
耐え ....
青果コーナーのおじさんは
どれに蜜が入っているかわからないという
りんごの山
どれも赤いりんご

りんごはこっそり打ち明ける
私をつくってくれた
おじさんは知っているのに
伝えておいて ....
冬の風景に転がった空き缶は
なんて似合うのだろう
だからってポイ捨てするなよな

風が揺らすブランコ
詩的においしいシーン
ただ空腹の私には
ただ寒い寒いだけ

コンビニがオアシスに ....
曖昧にしておくことも 大事なことですよ

せんせいは言った

今日二度目の曖昧
コーヒーに入れたミルクが
色を濁す

白い雲も影を持つ

人の裏腹
隠れる部分が
本音だとしても ....
今朝はもう
冬じゃないみたいなんだよ
明るい空が まぶしすぎて

君はもう 
旅立ったのかな
私はまだ昨日みてる

どれぐらい
想いやればよかったの
どんな言葉が間に合ったの

 ....
鏡をみると母だった
あれほど拒否していた
母の部分が顔にあった

どんなに顔をぬぐっても
私は確実に母になるのだろう

父は知らないけど
知らない父の今も
鏡にうつっている気がして
 ....
発しない言葉で
君に贈る気持ち
君が君の場所でがんばるのみてるよ

私の居場所で
私が疲れた時には
君が君の居場所で
汗してるの想うよ

ひとりの
歩幅は足りないこと示すけど
つ ....
組むとおいしくなるものも
あるのですと
ジューサーのくだもの入り乱れる

うずまきぐるぐる
見つめる先は
昨日の君の言葉の意味

えええいもう と
注ぎ込んで 
沈殿する間に飲み干 ....
死を想う時
生があることに気づき
死は
詩を誘う

命は
だれから授かった?
両親のその先は
また命

かんがえろ
眠っているすべての
からだの
わたしのなかを起こせ

 ....
黒の夜が消えて
白い朝が届いてる
私の窓辺にはいつも
だれかの贈り物がある

太陽がまぶしい
冷えた空気はだれの心も
同じよに入れ替える
悲しみさえも

希望かもしれない
星をわ ....
弱さと強さは左右の手足
同じ速さで動きます
かた ことと

弱い心は
雪のよに細くて
願ってもかなわないと
すぐに震えるの

強い心は
拒絶ばかり繰り返し
人の想いをすぐに
見 ....
両手を
おそるおそる地におろせば
あたたかな温度に触れて
背中を走る風は柔らかな匂い

背の高い木は
いつも見上げた木
目印にしながらゆこう
白うさぎになって

さまざまな自然に
 ....
知らないということしか知らない
習っていないわけではない
私のうわべを過ぎただけ

知らないということは罪なのかな
知っていればよかったのかな
知ったことで背負う 
苦しみはいやだよ
 ....
朧月(1707)
タイトル カテゴリ Point 日付
出勤自由詩711/2/3 8:16
書き記す癖自由詩211/2/2 21:33
はりがねいり自由詩211/2/2 9:34
雲の花びら自由詩111/1/31 12:48
春はくる自由詩411/1/30 22:17
作り置き自由詩111/1/30 11:56
ひかりの中で自由詩411/1/30 10:14
そのまんま自由詩111/1/29 13:06
最寄駅自由詩311/1/28 18:50
粉雪自由詩011/1/28 9:23
君に帰ろう自由詩211/1/27 23:02
新雪自由詩111/1/26 23:33
雪桜自由詩511/1/26 18:11
共鳴自由詩311/1/25 23:01
自由詩011/1/25 20:17
あきらめない自由詩211/1/24 23:08
冬の今日自由詩211/1/24 12:39
緑の魂自由詩311/1/23 22:31
りんご自由詩211/1/23 19:45
オアシス自由詩211/1/23 11:56
曖昧自由詩111/1/22 15:31
晴天自由詩111/1/22 11:15
自由詩111/1/21 21:57
ありがとう自由詩311/1/21 9:56
ミックスジュース自由詩211/1/20 21:49
自由詩611/1/19 13:02
優しさのキャンディ自由詩411/1/19 10:26
かた ことと自由詩411/1/18 22:16
兎になりたい自由詩211/1/17 22:53
知る自由詩411/1/17 13:09

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