砂防 とりわけて 終始 細目 する たくらみの 錯乱機械 叙情 な ノズル 噛み砕く 弩 不協和 に 滞る しこり 舐め回して いろは を 数える 錫杖 の ように Subtitle を 呑み込む 雲 .... 情緒を切り裂く指先の果て、
孕み牛は胎盤を引きずり回すだろう。
収容所めがけて旋回する蛾は、
神経毒を散布しながら酸化する。
食物繊維が縒り集まって蛇と化し、
焦燥めがけて長い舌をのばす。
 ....
なんか官公庁みたい。
えーと、大学のゼミとかでよくつかわれる脅しの言葉「君〜は読んだかね?」この攻撃なんどもくらいました。泣かされました。泣く泣く読みました。追いつかなくて睡眠時間を削りました。確か ....
母国語を持たない人々の
差し出す別のコトバが
手渡されたそのとき
息吹の記憶をよみがえして
ひとときある音色をなす。
はがれていく皮膜に
縫い込まれいく記憶。
遠ざかる人影は、名前のない体温を
そこここに植え込んでいく。
宛先不明の伝言を抱きしめた少女が
それらを踏みしだきながら全速力で走る。
光を触知する盲目の{ルビ蟾蜍=ひきがえる}は
いつまでも舌を伸ばしつづける。
私たちの知り得ないなにものかが
呑み込まれたそのとき
時間は蟾蜍を自らの鼓動に流し込んだ。
居心地の悪さかき寄せた
縫い目のある壁紙が部屋を裁ち落とす。
呼吸する天井は敵意ある
複数の声を孕み、
意味なく嗤う床板は、
脈のある砂塵に化して容赦なく近寄ってくる。
触れる息づかいの細かさが、
粉雪となって降りしきる夕闇の皮膚。
染みのように足跡が
水平線に向かって伸び、
従順な獣のようなひとときが、
手ざわりに消えていく。
顔のない人々が、
薄い膜 ....
吸い取られていく言い散らかされた言葉たちが、
順序もなく咀嚼されていくゆったりとした時間の持続。
そこでは言葉たちは、徹底的に孤立させられ、
意味の手を差し伸べることはできようもない。
関係の ....
ゆるやかに弩放たれ、
手のひらが裂けてゆく。
破れていく皮膚がいろいろな声とともに散る。
なにものかを握ろうとしていた形そのままに、
散乱していく限りなく薄い感触は、
体温を残す残像となって ....
・文章を書く基本原理として文法があるのではなく、私達は文法によって書かされているということに自覚的であること。
・明治期からの文法研究は、国学の文法研究をベースとしながら、バックボーンに西洋文法の体 ....
脆弱 な 洗濯性 の 排除項 高ぶり 行方知らず の 再解釈 裂けば 更迭 の 規範 旅立ち ゆく。
昭和 に 改札 する 焦燥 付け足し ながら 最南端 の 小姑 幸先 よく 流れ、汎神論的 な  ....
詩とは何か、と考えることは、無限に循環する出口のない問いであるから、しばらく措く。
では、いわゆる「詩の言葉」とはなにか、について考えてみよう。
もちろん、「詩」専用の言葉があるわけではないし、日 ....
深さ が 粉末 となり、平面 に 降りつもる朝、
夜のあいだ、萎縮を続けてきた 重い線 は、
あちこちで弛(ゆる)み、細長い悲鳴の波は 重なって、
少しずつ、解放され、広がる。

聴く 耳  ....
「読み」の中に批評行為自体を含み込んで「読み」が実践されている過程を運動としてとらえてみる。
ここには、批評する者、批評される者、そして批評されるべきテクストが存在している。
批評する者はある種の ....
言葉の裏側は、足の指のような不揃いさで、
感触 呼吸と名付けられた ふわりと
羽根を広げる 鳥のような舌 見上げられる影 のように歩き
足音 おそらく成長の凍え 沈着と 隣り合わせの揮発
重曹 ....
とりあえずここで、書かれた詩作品は、それを書いた作者とは一旦切り離されたものであると考えよう。もちろん、現実にその詩を書いたのはまぎれもなく作者であるし、作者は思いつけばいつでも書いた詩を書き換える・ .... 原口氏の詩集を拝受。さっそくというにはかなり遅ればせに手に取った。タイトルは『声と残像』。一読して戻ってきてみると益々その感を強くするが、このタイトルは暗示的だ。暗示、というより過剰でさえある複数の意 .... 攻撃 性 の 毀損 触知 される 指先 の 韻律 多孔性 の 羊 は 曖昧 な 感受 性 留まり 口づけ していく 細密 な 皮膚 たどる 読解可能性 の 脂質 明証 された 受注 白亜 の 細胞 枠 ....  Fiorinaさんや原口くんや山田さんの後塵を拝するつもりは全然なかったのだが、たまたま私事が一段落して現代詩フォーラムに来てみたら、みなさま方の力作がありました。
 Fiorinaさんは「批評」 ....
こわばる 二重線 傾ぐ 喘息性 の 羽虫 そぶり は 従順 に 丁字路 に すべる 解氷 とおざかりして 響く 多穴 反射角 織り 食傷する 隘路 速度 齧って 綴じ込む 標識 削り 映写 の 反復  .... ご存じの方もおられるかと思うが私はとある詩の批評サイトを運営している。それを始めて、来訪者の方々に接してみてはじめて気づいたことは、「批評」というとちょっと、と後込みをする方が想像以上に多いということ .... 孤立する、空隙 の、脅威 [組み合うことのない手と手] 凝縮する 太陽 の 欠片 [死はヒトの子供と共に] 有害電波 の 水面 蛾 の 死骸 から 立ち上る ひとつの 囓る ともがら [動輪 が 領域 .... こどく な 葉 が あつまる ように できた こころ
笛 が こころ に なみ を たてるよ
さわさわ ささめいて 散ってゆく こころ は
くうきょ な すがた に なりながら いちど だけ ひ ....
縫合線 の はしる 海 に 浮かぶ
顔 を 塗り潰された 人形 の
重量 を 感じながら 人間 を
比重 として とらえる。
私 は 海中生物 に 近い 形 を とり
重曹 を 呼吸 する ....
走り書きする 木霊 は どこへ 崩れ落ちる にがみ ともにして 愛される 酢酸 を 遠吠えする 左利きの 戦士 ただそれだけに 波及 する 未来 遠ざかり ゆく たくらみ の 夕語り する 標高 証拠 .... 吉岡実はどこでもない場所を、どこでもない位置から、他にたとえることのできない質において出現させる。

  わたしが水死人であり
  ひとつの個の
  くずれてゆく時間の袋であるということを
 ....
中原紀生氏の「葡萄状連詩」は、まさしく葡萄のように豊穣な意味を創出する。私たちはこの詩を前に、概念と意味のなりたちについて、歩みをじっくりと遅めざるをえない。「葡萄」という言葉一つとっても、これは多重 .... 羽根のない感情は愛に似たかたちをして傾いたまま空間を押し広げる。
次々と貼り重ねられる湿り気のある紙片 に爪先をおろせば、
あるいはめくれ上がる雪原 手を広げて落ちていく 空間の柔らかな深さ!
 ....
太陽を心臓に収めるなら
身体は夜に属し
内部から見る風景は
表面を失う。
呼吸だけが光の所在を吐き
事物は吸収体として
見えない主を探すのか。
ななひと(69)
タイトル カテゴリ Point 日付
Heaven may ... 自由詩305/1/24 0:09
風景自由詩205/1/19 9:36
読書スタイルについて[group]散文(批評 ...605/1/19 2:10
母国語を持たない人々自由詩504/11/8 18:08
宛先不明の少女自由詩704/11/5 13:25
盲目の蟾蜍自由詩104/10/13 19:45
部屋自由詩304/10/12 8:25
盲目の贄自由詩304/9/20 4:20
吸い取られていく言葉たち自由詩304/9/18 0:19
展開する身体自由詩604/9/17 8:43
言語解体と凶暴化計画のための箇条書き。[group]散文(批評 ...604/7/28 1:14
脆弱 な 洗濯性 の 排除項自由詩104/7/28 0:52
詩の言葉と拘束具[group]散文(批評 ...204/7/22 2:13
遍在する 耳自由詩304/7/22 0:53
「批評」という運動が体現する解釈の現場[group]散文(批評 ...204/7/21 22:11
言葉の裏側自由詩504/7/21 16:59
詩を読むこと=読まれること−幸福と殴り合いの[group]散文(批評 ...504/7/21 7:32
原口昇平『声と残像』を読む(1)散文(批評 ...303/11/13 15:48
帰属 する、白日 の 可逆性自由詩2*03/10/31 16:06
「読者」偶像化計画[group]散文(批評 ...903/10/22 12:39
排他的 呼気 の 充満する 世界自由詩203/9/24 14:39
「批評」の「根拠」について[group]散文(批評 ...1803/9/3 13:56
孤立する、空隙 の、脅威自由詩303/9/1 2:44
散り落ちるこころ自由詩203/8/31 6:18
拡散 する 身体 の自由詩203/8/26 2:05
銃撃 される 解剖学的な 濃霧自由詩103/8/25 15:52
吉岡実と非在の場所散文(批評 ...203/8/1 13:28
生成する葡萄状の意味—中原紀生「葡萄状連詩」を読む散文(批評 ...003/8/1 13:27
羽根のない感情自由詩203/8/1 11:40
吸収体自由詩303/7/31 15:22

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