電車の中にはいろいろな人がいる。
私はよくそういう人たちを観察するのだけれど、よく目に付くのが、一昔前の格好をした人。そういう人たちは普通に乗車してきて普通に下車していく。
けれどたまに、ふと思っ ....
なんでジュースを作るのに
オシロイバナを使わないでこんなかたい花を使うんだろう?

公園にちょうどいたその子と私でおままごと。
てっきり花弁をつぶして色水を作ると思った私は幼心に不審に思った。 ....
春の
あわい光に心が揺れた

あふれる涙が
桜の花びらと一緒に
散った。

あたたかな日差しは
私をつつみこんでくれるのに

心は冬の空のまま
遠く続く憂鬱な空に
そのまま溶け ....
目に見える価値にとらわれて
目に見えない不安にとりつかれる

物で虚しさにあがなおうとしても
心は満たされない

乾いた心から生まれる
空空しい言葉たち

嘘を嘘でべったりと上塗りさ ....
物語の不在すら
切なくて

言葉は失速する

結び目をほどかれて
心と体はばらばら

言葉をなくした君は
数字を失ったアルキメデス

百億光年の孤独の真ん中で
真実のすぐそばを ....
赤い大地にさいなまれ
トビーは今日も歩き出す

{ルビ太陽=ひ}に焼かれた赤土で
トビーの足は水ぶくれ

それでもトビーは歩きます
隣の村の井戸に向かって

村へ続く一本の道
わき ....
音楽はいつも悲しい
心にきらめきを残して
消えていってしまう
あのそらは遠い
重い空気の鎖に阻まれて
息をすることさえ
億劫だ
おそらく
だれもなんら関係のない所に
夜のキリンは住んでいる。

林の隙間から
青い光がぽっともれるのをみて
月が恋しいとなく
センチで風変わりなキリン。

恋しいと鳴いているうちに ....
{ルビ盲目=めくら}のまなこに日は落ちて
夜のとばりが垂れこめる

夜のしじまはゆらぎだし
月の明かりを浴びました

なまめく霧のあやしさに
おぼろな姿態がゆれうごく

目元ばかりが ....
あめに溶ける
{ルビ鉛色=にびいろ}の 
錆びた涙が
寂しくて

カラカラコロリと
音たてる

枯れた風鈴
紙風船

褪めた目をした
をとぅとよ
拾ってくれよ
ビィドロ ....
ようちゃん(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
通学散文(批評 ...209/1/18 14:27
思い出自由詩209/1/18 14:14
春に自由詩108/11/10 10:39
冬の蜃気楼自由詩008/11/8 21:32
物語の不在すら切なくて自由詩008/11/8 21:23
トビーの旅自由詩008/10/31 14:17
音楽は自由詩008/10/31 14:07
高気圧自由詩2*08/10/26 19:14
青いキリン自由詩8*08/10/26 6:40
秋の夜に自由詩1*08/10/25 14:49
あめに自由詩1*08/10/24 22:36

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