想い出の包み紙を
一枚一枚はがしては
淋しさに浸っていた

愛をバームクーヘンのように
一枚一枚重ねたけど
甘い砂糖菓子は消えてなくなった

時の砂は
一秒一秒こぼれるから
もう戻 ....
渋柿を
外に吊るす
祖母の背が
あかねに染まる
晩秋の夕暮れ
私はすぐに
自分の心の扉を閉めちゃうの
本当の自分が怖いから
でもあなたには合い鍵をあげる
だから私の心の切なさを知って
夜がこぼれている
お月様からしたたるしずく
空いっぱいに広がって
君と私を包む
夜のしずくを受け止めながら
真夜中の散歩道
しずくのしたたる散歩道
泣きすぎだよ
悲しいときも
うれしいときも
でもそんな僕が好きなのは
まっすぐな君の感情と
その泣きぼくろ
明日の朝
私は何を思うだろう
誰を想うだろう
現在ある現実より
永遠にある未来へ
心地良い旅に出よう
あなたの瞳に映る
私の姿を
いつまでも眺めているよ
あなたが私を見ていてくれてるから
そして私もあなたを見つめるから
あなたの右足が止まった時
私はあなたの左足を支えるでしょう
あなたの左足も止まった時
私はあなたと共に止まるでしょう
そしていつの日か
またあなたと歩むのです
共に
いつまでも
あなたの耳元で
愛の言葉をささやく
それは透き通ったあたたかな色
あなたの全身を
ささやき色で染めてゆく
夜と朝の間を行ったり来たり
熱を帯びたベットの上で
夢の浅瀬にまどろんでみる
永遠に似た瞬間は
今宵も続いていく
1たす1は2ではない
君と私を足すと100万馬力
怖いものなんてないんだ
私の心はダイアモンド
少しくらいでは傷つかない
君を照らすよ
綺麗に磨いて君を迎えるから
一緒に行こう
どこま ....
私はお水になって
綺麗に澄んでいたい
にごりのない真心で
あなたを迎えたい
時にはさざ波たつけれど
あなたはそんなお水を
こぼさないように持っていて
人間は固体だから
何とかして分かりあおうと
言葉という液体を使うんだ
それでもなかなか混ざらないことがある
だから根気強く
私の液体を君に降り注ごう
いつか混ざりあうことを期待して
人は明日に
明日に何を思うだろうか
今日の続きか
それとも
新しい始まりか
答は風だけが知っている
裁くというのは
神様の特権
私は私の罪を裁かなければならない
赦すというのは
人間の特権
だからそんなあなたを
私は赦すでしょう
あっちのほうに
君のいる街があるんだと
いつまでも
温かい気分で佇んでいた
あの道路標識の前で
君との愛を冷凍しておけばよかった
そしたら欲しい時にチンして手元におけたのに
だけど想いは儚く
甘いアイスクリームのように溶けてしまった
さよならは平行線
ただ違う道を行くだけ
君の行く先 ....
魚は水に

鳥は空に

私はあなたに

それが本当の居場所なんです
英語で「今」はpresentっていうんだって
だから私はあなたにpresentをプレゼントする
この瞬間が大切だから
今を生きてほしいから
恋の火種は
線香花火のように
きらめきをおびて
静かに輝いていたのに
あっけなくポトリと落としてしまった
もう戻れない儚い想い
ひと夏の恋にさようなら
こんな虫いなくなればいいのに
ココロに網戸を張って
入れなくするんだ
もう二度と泣かないように
これからは笑顔でいられるように
ペットボトルに入ったとうめいな水
キラキラ光って向こうまで見えて綺麗なんだ
でもそんな色 絵の具屋さんに売ってなかった
だから僕はとうめい色がほしくなったら
お水を買いに行くんだ
傷つくほどに
人生の痛みを知り裏側を知り人に優しくなれる
傷ついた人は不運だったわけじゃない
より多くの哀しみを知ってしまった人なのだ
そういう人の人生こそ
本当の人生ではないだろうか
あなたと過ごした日々を愛だと錯覚した
それはお互いの淋しさを埋めるだけのわがままだった
シーソーのように二人の気持ちのバランスはとれなかった
傷つけあうことさえも愛だと思った
すべては風に流そ ....
愛は何グラム?
きっと私の体重と同じでしょう
全身あなたへの愛で満ちあふれています
窓から見える空があんまり青くてきれいだから
窓を開けて少しだけ瓶詰にしました
でもとってきた空は青くなくて
それなのに窓の外はやっぱり青くて
僕は悲しくなって
僕がとった空の青はどこだろうと ....
悲しいことを悟られないよう
笑顔をつくっていても
心の中では
雨がふるふる
雨がふる
心に傘をさしましょう
雨がふるふる
雨がふる
すべてを洗い流しましょう
雨よふれふれ
雨よふれ ....
少しだけ愛して
君という存在は無駄じゃないから

少しだけ愛して
この胸の痛みと切なさを知って

少しだけ愛して
私も少しだけ愛するから

少しだけ愛して
残りの愛はしまっておいて ....
私を救って
私をすくって
夜店の金魚すくいのように
薄いまくを破って
また水に落ちるだろうけど
そしたらまたすくって
ヒトリキリの長い夜が明け
旅立つ日の朝
君と過ごしたこの部屋に
ポストカードを一枚残した
それはさよならの代わりの
思い出という足跡
ゆきこ(39)
タイトル カテゴリ Point 日付
砂時計自由詩108/12/8 20:19
干し柿短歌108/11/30 17:20
合い鍵自由詩108/11/21 16:43
しずく自由詩108/11/17 0:46
泣きぼくろ自由詩108/11/14 22:10
現在(いま)より永遠(とわ)へ自由詩208/11/10 11:25
自由詩008/11/9 0:01
共に自由詩208/11/6 22:47
ささやき色自由詩008/11/4 23:58
今宵自由詩108/11/3 20:48
ダイアモンド自由詩108/11/2 3:22
自由詩008/10/30 15:50
液体自由詩208/10/26 20:35
いちにち自由詩008/10/23 8:35
贖罪自由詩208/10/21 1:38
道路標識自由詩308/10/18 19:08
Bon Voyage自由詩308/10/17 15:13
居場所自由詩108/10/16 14:07
プレゼント自由詩008/10/15 13:42
線香花火自由詩108/10/14 8:50
泣き虫自由詩108/10/12 16:47
とうめい色自由詩608/10/10 10:51
自由詩108/10/8 19:43
錯覚自由詩108/10/7 19:38
何グラム?自由詩208/10/6 17:58
青空自由詩1208/10/6 1:45
天気雨自由詩108/10/4 23:04
少しだけ自由詩008/10/3 22:36
金魚すくい自由詩008/10/2 21:04
ポストカード自由詩008/10/1 21:02

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