去年の冬に貰ったポインセチアが枯れてしまった。
部屋の端っこで鉢とそこからしわしわになった幹だけが突き刺さって存在を色のないものにしている。
花は責めない。
わたしが悪いのに申し訳なさそうに ....
ぷかぷか煙草を吹かしながら、不確かなまあるい円を描いている。
身体は凍えるように寒いせいか、脚は根が生えたのではないかと思うくらい動かない。
まあるい円の中には宇宙の終わりとぼんやりとした ....
あんたからの視線浴びたい

その日は朝から呼び出しをくらって親に嘘ついて車を借りた。少し遠回りしたコンビニに行って煙草とコーヒーと自分の煙草買って、車を走らせる。待ち合わせの駅に着くとケンタッ ....
新緑の潔い歌を
ひとつちぎり取って
駆け出した白い花

息を止めてでも
泳いでいけそうだった
7番目の月

夏の時間は思うより長く
過ぎ去った事さえ
分からなくしてしまう
太 ....
横たわった夢を見据えている。
掴み損ねた明澄な明日を脳裏に描き、代わりなんてないと何度も願掛け
ひたひたと笑う。
思い通りに動かない駒を見るのはまっぴらだった。
胃が軋むのは毎度の事で気に ....
冬知らんままに帰らぬ人の街寒さ知らずと背中を探す

待ち人の笑い顔さえモノクロで過去になったか瞼焼け付き

銀髪の指にも通らんダメージヘア日も浴びらんと背も手も届かん

足蹴にされ ....
表情や態度で表すなら
平淡なままが楽で何かに気を荒げたり、迷ってみたり泣きじゃくったりするのは今でも格好が悪いと思っている。
わたしはカメを飼っていて触れないけど愛おしい。
子供の頃に縁日で ....
江奈(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
独り芝居自由詩209/11/18 13:21
一輪花自由詩208/11/4 23:33
視線浴びたい自由詩208/7/1 22:45
勿体ないから咲きません自由詩108/5/6 14:02
ハッカ自由詩2*08/4/16 0:00
グレースケール短歌2*08/4/14 0:55
欠落さたくない日々自由詩2*08/4/13 18:46

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