花の名前をもらった少女は
未だ咲けずに居る
若く青白い身体は
誰にも触れられることなく
たわわな花弁のふくらみは
未だ誰も触れない
未熟なまま
腐ってしまいそうな
悪環境
集 ....
気の滅入る私と
居なければならぬ君と
優しい冷静さと
鬱陶しさ
外から雨のにおいがする部屋で
ひとり君の不幸を思う
雫が奏でると強くなれるから
君も私も ....
人間を愛そうとして愛せない私は やっぱり人間失格なのか
嗚呼 愛おしき太宰
狂おしい刹那
「本当」はいくつあるのか…
そこにある旋律に凜と立ち、貴方の喜びと私の悲しみを ....
夢 ゆめ 嘘を抱いては
歩ける人はカモメで 歩けない人はアヒル
軌跡をみつけてね
夜の夢の不思議 有り得ない事ばかり
馬鹿にしないで
傷付けて 美しくなる純
孤独は ....
自由を求める甚だしさ
孤独という精神の美しさ
鎖をばらまきながら
空中を漂う ツバメの少女
こどもは耳をすませた
世界のはしっこを目指して
願望だけで胸いっぱい
涙のような雨
羊の ....
全て嫌な訳じゃないよ
捨てた訳じゃないよ
守るものは護るよ
恋しい者を無理矢理近くに置かないよ
護るよ
季節が終わるよ
急ぎ足
学習能力有りますか?
何 ....
赤い血色した
私の厚い唇には
何が這うの
浮き世は夢だと
言い聞かせながらも
甘い毒に浸る私は
滑稽
あの子が叶わぬ恋だと言われれば
別のあの子が振り向いた
あの人に心を ....
「そんなふうに泣いて呉れるな」
首にまとわりつく女よ
愛しい、指に幾つもの接吻を
激しく華が咲く季節夜空
余計な事情と感情がなけりゃ幸福と
簡単に馬鹿に成れぬ
「貴様は何が1番好き ....
蝋燭の火だって簡単に消えます
少し前見た景色も、こんな色をしていたかな
真っ暗な街に起きてしまったのは、どうしてだったかな
貴方の無臭さを考えてみる
作り物のような指で別の肌を触る ....
冬の雨と強い風は
春が来る予告のようで
哀しくなるね
春より冬が好きさ
オルゴールの似合う季節
私の指先が赤く染まる
今夜もお父さんが焚く
甘いお香にくすぐられながら
目を閉じる ....
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