大地は
ほんのちょっぴりしかなくて
わたしね
足どりはふらふらで

やっと此処にいるんだよ
街は廃墟となり
燈に朽ちてゆく

大地に謳歌し
力に順応し
空を忘れて化石となった
モノよ

地を繋ぎ
天を繋ぎ
争いを亡くした
私たちの未来は

たった一つ
彼らに終わる ....
もし、空が白くて
もし、雲が青かったら
ぼくは夢を見なかっただろう


もし、土が緑で
もし、草が黒だったら
ぼくは好奇心を抱かなかっただろう


だけど、
もし、きみがぼくで
 ....
ボクは自由が欲しかったんじゃない
ボクは僕自身が欲しかった
僕の心は誰か
誰かに持っていってしまった

心が風に欲しかったんだ
届かないところへ
ジャンプも届かない
ボクよりも少しだけ ....
一瞬の時を

何千何百と重ね

今を生きる
舞い落ちる白い雪を
情緒の思案も関係なしに

ゆらゆら、と
ばたばた、で
必死に避けようとしている

あいつはバカだ
観ているだけで恥ずかしい

大人と子供の境界線
腕を広げて踊 ....
飲み干したハーブティを
テーブルに置き
ちいさな階段の曲がり角を
抜けたら そこは草原です

季節に富んだ草花が
貴方を歓迎し
その先にぽつりと浮かぶ
新緑の家を案内します

草棚 ....
原始すら耳を澄まし彼の声を
聞き入る星の草原

包み込むその中には
われらが赤子
未だ潰えぬ断絶の子供

安定へと至る化学反応を
世界の歩みとするならば
われらが子等は
世界の壁に ....
あーーーーーーいたい・・・の?
だって無理なのに
あっちには付き合ってる人も
いるんだから

それなのに、あーーーあいたい
あっちゃ、だめなのに
あいたくてしかたがない
人の好奇心に私 ....
黒と白の濃淡の世界で

時間が止まっても
風は流れる

想幻の草花を
鱗のように
たなびかせるのです
私の焦る思いで
心が絡まってしまった

思考が重くて
からだも重い

刻々と、刻みつつける時間が
だらだらと過ごす疲労感が

締め付けて 何もかも重く

投げ出したいと
何もか ....
明けない夜に、いつまでも
遊びます

夢のように、仕事などなく
遊びます

時間の崩壊に誰も気付かず
哀れな永遠の労働者
そんなのには目もくれず

遊べる私は幸福に満たされて
明 ....
今、ここに
今、そこに

君の居る場所に
君の住む場所に

壮大な景色があるか?


なければ
目を醒ませ
瞳を閉じろ
闇が来る
輝かない太陽がほしい
そばで暖めてほしい

鈍い太陽が私の気持ちに
気付かないように

それでも、私は輝くの
太陽に見ていて欲しいから
独占欲が苦しいの
輝かないで
吸う空気も青く滲む
朝はやってこない

黒の牢獄で
冤罪の者も、変わらず
皆と窓を眺める

暖かく使い古された
楽器はお手製の橙
だれともなく

響く、白、青、翠
次第に、黄、 ....
耳元に
汽笛がなにか告げている

窓には
楽団の景色や音色が
時折やってきて
後方へと過ぎてゆく

傍らの隣人が唄い

足元を
夜の水が辺りを
青く燃やしていた

楽しい音 ....
連なる山々は
距離に重なり
朝靄で色を変える

未だ少しの明るさで
世界はモノクロに輝く

木々の輪郭は白に濃く縁取られ
時に流れて表情を消してゆく

此処にすでに白はなく
ただ ....
歌えなかった歌は
いつまでも心に残って
しかたなく歌った歌は
もう忘れてしまった
みんなとの思い出を
忘れてしまった
ひとつ上に生まれれば
あの歌が歌えただろうに
そうしたらみんなとは ....
蛙の父さん
お玉杓子の時代が
懐かしいといふ

理由を聞けば
兄弟がいとおしい
といふ

額にあたる雨つゆ
を少し気にしながら

ゲコ
っと哭く
夏がくる
空は高く広がり

雲の白さは辺りの色彩と
反比例し濃く

清々しい風のような恋が
夏に終わるとは

ただ何も考えずに
暑さを過ごし

いつもどおりの
夏が

意 ....
紅煉瓦ゆるく燃
祖は微睡むまま
故郷を疾走す

人の旅の永い事
記憶も既に廃れ
たが残る青さ

ほほえみを残す
ありがちな告白で
緩慢な思考が
訳を言うまもなく
さらに緩慢になる

彼女の紅葉した頬は
いつもの可憐さではなく
泣きそうなその瞳と
合わさってどこか寂しげ

少し時間をくれない? ....
あまいことばがほしい
あいてには
じぶんがきょうみをもっていると
おもわせるために
ぎもんけいに
いつまでもあいてに
きをくばりながら
ちらちらかおをうかがう
しっぱいはすぐに
てい ....
純白のタイル部屋
点滴へ極彩色の毒が混じる
盲目の患者は知らない

紛れもない黒さだけの汚れ
唯一の猶予は濃淡
カーテンが風を浴び
毒が混じる

甘いかをり
バラとアーモンド
患 ....
バババ、飛べ
ここ、神様のいるとここえ
懺悔しな、後悔は残すな
落ちろ、飛べ。
何にもかわらない
落ちろ、実感できる
いのちがわかる

ゴムにぶら下がった人生を
実感してろ
何も変 ....
イタイからー逃げてー
セッシぃたいからーにらむ、
ぼくはーヤワむしなーこどもーーだよー

シタイからーうばってー
イヤーでも気、乞えない、ぼくはーさようならーおとなーだよーー

しらなー ....
私たちはいつも、彼女の事を考えていた。
塔の上に住む彼女は
軟禁されているわけではなく
むしろ、彼女の事を考えても会えない私たちのほうが軟禁されているわけではないかと考えるほどだ
それでも彼女 ....
きみに偽ろう
なだらかで甘美な世界を
わたしだけが作り出せるのだと。

きみがわたしの隣で満足そうに頬笑むのが見たいのだ。

わたしは道化
きみが見るもの全ての前に立ちはだかり踊る

 ....
全身を引っ張られて
急速に上昇する
その間、身動きはとれない
雲を越えあわやの所で
やっと止まる
カラダが自由になった

星が見たくて振り返る
その速度は風の如く
回り回って大きく空 ....
おれんじの内に
君といる
きっみはいつも楽しそうじゃないから

ボクはいっつも楽しいことを
いっぱいして、キミに届ける
でも、きっみはボクのはなっしを
聞いてくれない

ボクがっきっ ....
夜恋(61)
タイトル カテゴリ Point 日付
Good Bye Report自由詩109/6/1 11:20
疫病自由詩009/5/12 4:49
アシオロ自由詩109/4/2 5:15
Beautiful World自由詩009/3/14 0:05
烈瞬自由詩109/3/5 10:57
ほら、よけられる!」自由詩109/3/4 3:53
クレヨン自由詩109/3/3 1:38
生意義-セイギ-自由詩109/2/26 15:10
あいたい自由詩009/2/13 3:46
草原自由詩309/2/1 22:32
カントリーロード自由詩109/1/30 2:58
不夜城の姫自由詩108/12/22 17:01
妄信者自由詩208/12/4 16:26
あたたかい月自由詩208/11/26 22:27
ヴァイオリン自由詩108/10/17 1:54
夜河のほとり自由詩208/8/16 16:08
靄風自由詩208/6/1 4:12
14のコンクール自由詩208/3/24 14:08
そば・つゆ自由詩208/3/23 2:57
ボーイッシュ自由詩108/3/22 2:14
あたたかい冬自由詩108/3/20 2:28
ブレーキ・ラン自由詩108/3/17 1:23
片思いの心境自由詩108/2/29 17:40
機械的排除形態自由詩108/2/25 21:44
スカバン自由詩008/2/15 3:51
やんぐる死や会うと尊愚自由詩108/2/13 22:11
ラズベリータワー自由詩208/2/8 16:27
置地自由詩008/2/6 16:39
月に守られながら遊ぶ自由詩008/1/29 23:05
友達から出ていけ自由詩108/1/28 16:01

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