紅い華の記憶が
わたしにはある
頭が痛いんだ
紅い華の夢が
わたしのなかに
心が寒いんだ
暗い霞がかかった
黒いゆめで
紅い華のだけが
とても輝いて
怖くてそれ ....
うん
白い海 と 青い空
そっと触れて夢
波紋ができて
音が聞こえる
鳥の羽ばたきが
白い海から飛び出して
ざわつく空の
揺めきはイルカのよう
時は過ぎて
海には黒が 空に ....
白くて少しざらっとした
鉱石のような植物
そんな草原で
石の人は
静かに一歩一歩
歩いている
目的は有れど
既にその石よりも
風化し忘れてしまいそう
傍らには
背中から ....
暗い森に一人
敵を待ち構えている
私の敵を
私の心を昂らせ
魅了する敵を
ただ静かに
立ち止まり敵を待っている
私の価値を証明する敵を
私に体を
私に肉と血の実感を
私は想 ....
ぼくもきみも
個々にあって
個々にない
ぼくやきみも
此処にあって
此処にない
此処には個々もなくて
想いだけがある
伝わるかな?
ココロの声
ココロの中で叫んだ声は
....
真っ赤な真っ赤な花が
妬んでる
ずっとあなたを妬んでる
避けられないことで
それは逃げられないことで
ずっとずっと
追い掛けてくる
赤い花はずっと
そのことばをまっている
....
牙を剥き出しにして
笑う貴方を
私は恐怖としか
感じてはいない
歪んだアナタを
大切にしたい
穏やかに笑いたい
未来を糧に過去を生き
今を夢見た人がいる
花の大地に足を沈めて
鳥の大樹に手を掛けて
風の時間に心は駈ける
朝が時折に月を鎮める
複雑に偶然を重ねて重ねて
今を夢見た命の流れ ....
監獄の廊下を
誰かが
嗚咽ともとれる息をしながら走る
何度も何度も
部屋となにかを
往復している
私は
まだ暖かい
冬の布団のなかで
ゆっくりと
何事かと考える
新緑の風は
棘がなくてとてもよい
海が近くになくとも
森が近くになくとも
ほんのすこしの
風の匂いは
生命の香に満ちている
ほんのすこしの
ざわめきは
生命の音で満ちてい ....
小学校のとき
都会と田舎のはしっこ
そんな所に住んでいた
授業に出ずに
校内を走り回った
追いかけて来る担任や
追い出す担任
クラスで1対多数の喧嘩をしても
引き下がらなか ....
一か月が過ぎて
空高く 雲は流れる
体育の授業
私は
眼を閉じたまま
風を感じる
春を走り
やわらかい
風を切る感触
ふみきり台に向かって
歩幅をあわせ
最後の一歩で ....
絶滅、消滅、減滅
世界の一つ
個として
私があり
私が生きている
私が進化して
何かが絶滅する
実感して生きていこう
わたしは消えない
わたしを見ている人
....
黒陽タイルの暗い部屋
六肢立体の影あり
その眼 涙亡く
畏怖恐怖され
暗い部屋に孤独あり
時折みえる
かえるとミシェル
言葉などない友情
音もなく歩く
ああ貴方は
影の ....
高いところが好き、
ふわっと、吸い込まれそうな地面と
緊張で直立すらも、頼りなく感じて
力の入った足が飛びそうになる
本当のところは、高いところが怖い
落ちたら死ぬってわかってるから
....
人波なみなみ人の世
3月流れて日が暮れる
朝も呆けて足取り重く
日差し軽々飛び越え歩く
あひる紛いの罪ツグミ
なにを探して来た道もどる
ああサンガの武さ
我が目も眩しく感じる
愕然と空を睨む
高らかに盗作を謡い
笑い舞わる
いかなるかな
美を問う
狐の肝の鋭いこと
民謡の災いや
自問の楽しぬ
透明な硝子ごしに
あなたを観ていたい
あなたの重さを指に感じて
その引き金を引きたい
身体に穴が空き
弾丸が潜り込むのを感じたい
ああ愛しい
私の静かな戦場
あなたと私しか ....
夢のような
身体を手に入れたよ
まさに不老不死
神様のような力がある
でも心がないんだ
どうしよう
聖母のような
心を手に入れたよ
まさに博愛
揺るぎ無い愛がある
....
白鉱夢の中
菖蒲色の風
撫で舞う
堕落白鉱夢
鉱石の空
強張る全身
脱力する開放
無重力感
そして紅華「新緑」
寝るのは好き?
平穏を感じられない?
やすらぎを得られてる?
寝てるときの君は何処にいるの?
この世界に意識はないよね?
寝るのは好き?
どっか行きたい?
寝るのは好き?
....
彼の帰りに、お見送りします
玄関先には
私の部屋の灯りだけがか薄く見
えるだけ
ほんのすこし自転車を漕ぐと
すぐに彼の姿は暗く消えてしま
います
しばらくしてブレーキの音がす ....
モクシモッカ 風の上
ヤノエヤノマタ 春の空
カクレカザミノ 坂の端
カムイカムタチ 詠の域
限りなく広大な影の中を
私たちは飛んでいる
安らかな地を求めて
大地を駆け巡る狂気を眺めていた
夏川の少年
水面に闇! 奥には影!
恐怖がそこにある
足がすくみ、飛べなくなる
でも、勇気が見えた
飛べ! 一瞬の間に
永遠にも感じる間
目の前を何かが過る
それは ....
そゑ、忍び
常に陰ながら
輝き、
、憧れ
常にさり気無く
包み込む
月光の完結
けれど、真っすぐで
温かさを忘れない
そんな
向月葵のような花に
私はなりたい
神秘的で攻撃的
アマーイ誘惑の音色
神聖で荒々しい
アペラとエスニック
波紋のように反芻される音楽
揺れ、溢れるその感情
そしてピリオード・残心
おだやか ....
夏休みに、セミの木に
お願いをしに行きました
明日は晴れますように
残念、
今日は雨だから、難しいかもね
セミが答えました
今度は、お願い叶えてね
今度は、お願い聞いてあげる ....
そよそよと緑
つめたーい黒
心地よい青
じゅるっと甘い赤
走り回る黄
かぶと虫の茶色
たくさんの色
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