白い胸に
その小さな胸に脂をぬりこんで
肉体の陰を分泌した皮膚が
蛍光灯に反射している
緩みきったくちびるを
うるさい胸の
ぼんやりとした亀裂にあてがい
だらしなく
涎を垂らし
指で ....
私の部屋の
インスタントらーめん
横目に
小指を立てて牛乳を飲んでいると
どこかで猫がぎゃあぎゃあと盛っている
へそのごまが気になってしかたない夜に
誰もいない私の部屋の
らーめんのカッ ....
すぐにでも
ちきゅうに
とけてしまいそうな
そらいろのワンピース
なんにも
さえぎらないから
かぜが
あつまってくるけど
まあ
ふんばって
うけとめるわけです
そらなんかに
な ....
折り曲げて
構造物に組み込んでいる
脚を打ち込み
腕を捻じ曲げ
小指は空を指し示す
ある人が妄想だと言うと
ある人はお父さんと叫んだ
通り過ぎていくだけの人たちの中で
街にさらされた
 ....
左足が捨てられた砂浜
ずっと目を合わせられなかった砂浜
砂浜を演じていた砂浜
腐らない写真を捨てた日
うしろめたさが熱い砂浜

足音が引きずられる地瀝青
焦げた靴にうんざりした人の
叫 ....
中吊り広告といっしょに
垂れ下がっているおじさんの
大きなあくび
ふと 幸せそう
なんて

風景が揺れて
どこからともなく
空き缶がからころと
わたしの足許に転がってきましたが
ど ....
(?)

夜の路地裏で
また一歩
靴音が連れ去られていくのを見ていました
静寂の胎で
わたしは叫びにも満たないのです

壁にもたれて煙草を吸いながら遺された足跡に浮いた灰汁を眺めていた ....
春を燃やせ

はにかんだ木漏れ日から
涼しげなふりをする風から
蒔き散らした種の芽吹きを妄想している

八重咲き紅梅一輪をちぎり
呆けたアスファルトで踏みにじれば
一滴の紅は血となり火 ....
「ダイヤブロック制作カイ」

  http://www.geocities.co.jp/Milano-Killer/4780/


イカしたサイトです。
詩とはなんの関係もありませんが ....
さあ飲み込んでおくれ昼白色
いつだって
顔色は砂消しゴムに削り取られて
誰の表情も覚えられない
滲み出てくる血の色さえ
夕食のトマトにすりかわっている
トマトは嫌いだ。
それでもだ
夜 ....
ししゃもはいいねぇ
そういって親方は
お弁当を頬張り
しわくちゃの目尻が
太陽でいっぱいになる
ギラギラに磨いてもらった
ぼくたちの車
助手席には
ぼくたちが笑って座っている
足元が見えなくても
アクセルを踏み込むことはできた

みんなに恐れられている
緩やかなカーヴ
逸れてい ....
〈君がマンホールの小さな穴に吸い込まれる〉
もう何日にもなる。
だから僕は一刻も早く、君を探さなきゃいけなかった。
ずっと寄り添ってきたはずなのに、何も言わずに君は夕焼けと一緒に行ってしまった。 ....
少女が外に出てくると
夕焼けが昇りはじめ
朝となる彼女の世界
「いつだって始まりが終わりつづけている」
そう言って
細めた目の中で
全ての映像は押し潰されていった

塵となったものたち ....
前方後円墳(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
はがれゆく胸のひとひら自由詩505/8/21 0:44
肖像(五)未詩・独白205/8/7 16:22
肖像(四)未詩・独白505/8/4 10:32
肖像(三)未詩・独白305/8/3 21:36
肖像(二)未詩・独白405/7/30 10:39
肖像(一)未詩・独白405/7/28 14:14
秒針とのコンポジション自由詩604/3/19 19:50
はるるるる自由詩504/3/18 13:50
ダイヤブロック制作カイおすすめリ ...6*04/2/27 10:07
昼白色自由詩303/12/21 0:34
ししゃも自由詩2203/12/16 13:27
ぼくたちの車自由詩203/12/8 19:36
マンホールの下自由詩403/11/23 18:32
オレンジの朝自由詩403/11/22 15:02

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