帰宅してから 自転車で飛び出した
およそ時速20キロ程度で変わって行く風景
景色は違えども 懐かしいこの速度の風景

身体が前に進んだ分だけ
心が懐かしい空気に包まれる


 ....
スプートニクという鉄の塊が
かつて 一匹のライカ犬と 
七日分の酸素と水
わずかな食料と 強い願いと 
未来への可能性を積み込んで
秒速8kmで地球の外に放り出され ....
死ぬというのは 死から目を背ける事
生きるというのは 死を見つめ続ける事
「もうだめかもしれない」

君が言った

「そんなことない」

僕は言った

「そんなことない」

君が言い返した

…本当にそんなことないのに…

僕は少し悲しくなった
 ....
今朝 駅にむかう途中に
烏が道で ぺちゃんこになっていて
その上を 車が何度も通るから
僕の目の前で 
烏はどんどん ぺちゃんこになっていった

夕方 駅から帰る途中で
ぺちゃんこになっ ....
息が白めば

祖母の指が夕日色の果実を突く

真ん丸い夕日はたちまち裸にされて

柑橘の香りを撒き散らす

白い皿もあるだろうに

漆の椀もあるだろうに

祖母は果実を皮にのせ ....
我辣波饅頭(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
低空飛行自由詩107/7/9 23:11
放課後の音楽室からのピアノの音と想い出の中の時間の流れ方は良 ...未詩・独白207/6/7 1:06
ウヲノメ自由詩007/6/6 21:56
ふたりぼっちの部屋自由詩107/6/5 19:50
ぺちゃんこを集めた道自由詩207/6/1 19:03
自由詩407/5/30 21:57

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