初霜の 世界を白く 清めけり
初霜や おしろい粉で 野を塗りし
初霜や おしろい塗りし 化粧師よ
初霜や 野を白無垢に 変えにけり
初霜の 降りる気配の 空に満ち
初霜に 大地包まれ 静かな ....
黄扇を 天に掲げし 公孫樹
ひらひらと 扇舞い散る 公孫樹
銀杏葉の 金の絨毯 敷きにけり
青空に 銀杏並木の 金世界
ツルツルと 葉も実も滑る イチョウかな
パッと割り ツルリと旨し 銀 ....
水まきて 生まれし虹の 爽やかさ
虹立ちて 心に希望 湧きにけり
虹見上げ 友の幸せ 祈りけり
雨上がり 虹の生まれる 場所探す
雨滴 小さき虹の 生まれけり
湖に 虹の映りて 円となり
 ....
灯をともし 闇にほんのり 灯篭よ
ともし火で 闇に路浮く 灯篭よ
灯の列を 闇につくりし 灯篭よ
苔むして 灯りも滲む 灯篭よ
苔むして じっと佇む 灯篭よ
朝靄に 静かに立ちし 苔灯篭
 ....
雲立ちて 遥か懐かし 夏休み
蝉声に 包まれ過ごす 夏休み
川遊び 河童になりし 夏休み
朝響く ラジオ体操 夏休み
プール行き 後はスヤスヤ 夏休み
気を抜けば あっという間の 夏休み
 ....
暗闇に ポツリと灯る ホタル火よ
ホタル火の 光の輪っかに 包まれて
ホタル付き 光るボタンと なりにけり
ホタル火や フラリフラリと さまよいぬ
フラフラと 宙を漂う ホタル火よ
ホタル火 ....
見とれつつ 桜のアーチ くぐり抜け
天覆う 桜のアーチ 花世界
空覆う 桜のアーチ 桃の闇
薄桃に 桜アーチの 天覆い
華麗なる しだれ桜の 迎えけり
青空に しだれ桜の 桃の御簾
大し ....
キリストの 影も見えない 聖夜かな
もみじ葉で ツルリと転ぶ 散歩道
はれ予報 敗れて悲し 雨男
バシャバシャと 水遊びかな 溺れ人
篤姫に 水戸はここだと 地震かな
ピーポーと 明日は我が ....
花盛り 彩り豊か 杯よ
花盛り 酒の杯 彩りし
花盛り 酒宴の席を 彩りし
花盛り 杯の花びら 色々と
花盛り お酒を飲みて 夢心地
青空に いのち輝く 花盛り
次々と 花は変われど 花盛 ....
華やかに 光放ちし ひな壇や
ひな壇や 芳香剤が ほんのりと
箱を出て ホッと一息 ひな人形
箱を出て ひな壇立ちて 晴れ舞台
箱を出て ひな壇立ちて 伸びをせし
箱を出て ハレバレ立ちし  ....
一夜明け 世界彩る 雪化粧
一夜明け 真っ白雪に 包まれて
ちらちらと 初雪招く 冬将軍
雪道を そろりそろりと 渡りけり
キツネさん 気高くかわい 雪渡り
だんだんに 小さくなりぬ 雪だる ....
本年の 初心表明 年賀状
年賀状 新たな年の ご挨拶
年賀状 年に一度の 感謝状
年賀状 日頃の感謝 筆に込め
年賀状 紙に込めにし お年玉
年賀状 感謝を込めて 旅立ちぬ
年賀状 返事 ....
初霜に 大気も星も 縮みけり
初霜に 草木縮みて 冬支度
初霜の 木々に施す 秋化粧
初霜や 山を彩る 化粧師よ

本年の ラストスパート 師走かな
師走こそ 精一杯に 突っ走れ
師走道 ....
秋刀魚焼く 香りに満ちし 七輪よ
秋刀魚焼く 煙り漂う 宵の町
サンマ刺し 海の香りの 直送便
サンマ刺し 海より来たる 秋便り
嬉しげに 猫のくわゆる 秋刀魚かな

生命たち 実りの秋に ....
店先に 並ぶギス籠 涼やかし
縁側に 鳴き声降らす ギスの籠
ギスの声 籠に込めにし 虫売りよ
キリギリス 声の合唱 草舞台
キリギリス 草原渡る 声の波
大空を 声にて渡る キリギリス
 ....
台風に ふるさと思う 我が心
台風や ふるさとの風 直送便
キラキラと 水遊びせし ふるさとよ
車窓から ひろがる田んぼ ふるさとよ
ふるさとの ギュッと詰まりし ミカンかな

天上の 水 ....
鵜飼い鮎 二度も闇を 潜(くぐ)りたり
鵜飼い鮎 生命拾いも また喰われ
鵜飼い漁 丸呑み鮎を かっさらい
食べし鮎 喉で止まりて 口惜しき
潜り鵜の 喉を潜りし 鮎食す
鮎漁や ぬか喜びを ....
太陽の 恵み詰まりし 向日葵よ
愛し人 追うがごとしの 向日葵よ
キラキラと 夏を纏いし 向日葵よ
サンサンと 夏で満ちにし 向日葵よ
サンサンと 向日葵色の 日差しかな
夏盛り 向日葵色が ....
草原に 雲雀響きて 空高し
雲雀声 青き空へと 染み渡る
雲雀声 見上げし空の 眩しさよ
雲雀空 生命の声に 満ち満ちて
揚雲雀 必死に空へ 羽ばたきぬ
揚雲雀 空に羽ばたく 勇姿かな
揚 ....
華やかに 山を彩る 花盛り
花盛り 誘われける 別世界
桃色に 大地を染める 花盛り
木の下に 人も盛りの 花盛り
山中に ここにいるぞと 花盛り
並木道 がらりと変わる 花盛り
一年の  ....
朝霧に ふわり浮き立つ 白梅よ
朝霧に ぱっと浮き立つ 紅梅よ

芳香の そっと伝うは 梅だより
梅だより 予見させしに 満ち蕾
つぼみ満ち そっと近付く 梅だより

お姫様 ずらり並び ....
桃色に 大地を染める 花びらよ
フカフカの 大地の布団 花びらよ
花びらが 大地に掛ける 桃布団
花びらが 大地に描く 絵画かな
香りたつ 姿の見えぬ 水仙よ
水仙の 姿浮かびし 香りか ....
雪化粧 天の羽衣 峰飾り
夕紫峰 天の羽衣 纏いけり
白むくに 天の羽衣 峰立ちぬ
空綿毛 枯れ木にかかり 暖かし
フワフワと 空の綿毛よ 寒の空
綿雲が フカフカふとん 寒の空
天の ....
寒空に 大気を渡る 梅の香
忍び来る 春の使いや 梅の香
月そそぎ 冷気にひそむ 梅の香
しっとりと 春の知らせや 梅の香
ボタン押し 悪党飾る 終花火
悪党が ボタン押し咲く 春花火  
ボタン取れ 胸の隙間に やませ吹き

転勤や 散りし花びら かのなごり
転勤の 唯一なごりの 散りし花
ラムちゃんか うちやうちやと 豆を播き
青き修羅 ただひたすらに 彼は往く
ズンズンと 鬼神現れ 腰抜かす

桜咲き 月のなぐさむ 告白や
水仙や 空の氷の 降り白し
初雪に おやすみ言われ 冬ごもり
初雪に 心も踊る ヒラヒラと
新雪に 足跡おどる 子供らよ
新雪に ためらいつつも 跡残し
新雪に 残る足あと 点々と
新雪に 転がりつくる 雪衣
新雪に ....
雪化粧 離れし月に 晴れ姿
月だけが 大地の化粧 眺めけり
月光や 大地を雪に 染めにけり
雪原や 大地の下に 息づかい
雪布団 生命を包み 春を待つ
大地さん 雪の外套 あったかい
陽を ....
夏日差し ぎゅっと詰った みかんかな
夏日差し こたつに満ちる みかんかな
みかん皮 お座布のごとく 積みにけり
ミカン香 こたつ包まれ 夢心地
箱ミカン 底に生ずる 青衣 

 
池表 紅つつむ 秋化粧
池表 紅満ちる 秋の空
池表 そそぐ寒さに 紅化粧 
池表 色に満ちにし 秋化粧
赤き血で 唇染めて 美しき
霜降りて 紅包む  大地かな
夕焼けに 身を紅に 燃や ....
guchi_k(95)
タイトル カテゴリ Point 日付
初霜&夕暮れ (2009.11)俳句009/11/7 19:57
公孫樹&月見 (2009.10)俳句009/10/1 21:26
虹&秋風   (2009.9)俳句009/9/1 19:44
灯篭&花火  (2009.8)俳句009/8/5 19:05
夏休み&登山   (2009.7)俳句009/8/4 18:49
ホタル&牡丹 (2009.6)俳句009/6/2 19:39
さくら&行楽 (2009.5)俳句009/5/3 19:25
いろいろ川柳209/4/30 20:36
盛り&菜の花   (2009.4)俳句009/4/14 19:32
ひな祭り&水温み (2009.3)俳句009/4/3 19:23
雪&節分  (2009.2)俳句009/4/2 20:59
年賀状&初日の出   (2009.1)俳句009/4/1 18:55
初霜&師走  (2008.12)俳句009/3/30 19:08
秋刀魚&実りの秋 (2008.11)俳句009/3/28 19:06
キリギリス&浮雲  (2008.9)俳句009/3/26 21:32
ふるさと&水遊び    (2008.8)俳句209/3/25 19:20
鮎&朝もや (2008.7)俳句009/3/23 19:00
向日葵&夏日 (2008.6)俳句109/3/20 18:58
雲雀&麦  (2008.5)俳句109/3/19 20:20
花盛り&はれ予報 (2008.4)俳句009/3/18 19:28
梅&ひな祭り (2008.3)俳句009/3/16 18:41
花びら&香&春 (2008.2)俳句009/3/11 20:19
羽衣&綿   (2008.1)俳句009/3/6 21:41
香 (2004.3)俳句009/3/5 20:45
ボタン&転勤   (2004.3) 俳句009/3/4 18:59
鬼ほか (2004.2)俳句009/3/2 18:59
新/初 (2004.1)俳句009/3/1 19:25
雪 (2004.1)俳句009/2/25 19:40
みかん (2003.12)俳句009/2/20 19:02
赤/紅 (2003.12)俳句009/2/19 21:29

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