よく、手に力が入らなくなる

握り締めようとしても指は緩く曲がるだけ
なあにも出来ないので
しばらく意味も無く手のひらを眺める

こいつは何かに怖気付いてでもいるのだろうか
意図的な反抗 ....
今日も君と騙くらかし合い

きっと君の名前は僕の来世の恋人の飼い猫の前世の名前だね
なんて言ったら
僕の名前はメトロノームの親戚に違いない
なんて言ってくれたね
仕方がないから聞こえなかっ ....
もし
人の歴史は時間という名のベルトコンベアーに乗って
その中で

創ったり壊したり
与えたり奪ったり
拾ったり捨てたり
消したり遺したり
愛したり憎んだり
慈しんだり蔑んだり
誇 ....
ハローハロー
聞こえるかい?僕の声が聞こえるかい?
何なに?聞こえない、其れはそれは残念だ
だったら耳を塞いでみてごらん
君の声がとてもよく聞こえるはずさ

ハローハロー
見えるかい?僕 ....
幼い頃の夢
ケーキ屋さんだの歌手だの警察官だの
それがどんなものかも知らずに
なりたい なりたいと喚いていた

ちょっと背伸びして周りを見回してみたら
なんだか急に喚いてるのが恥ずかしくな ....
冷めかかったコーヒーが半分だけ残っているカップを取る手が

僕の向かいの席に偉そうに座るのが

お昼にかかってくる電話やメールの主が

今玄関を開けたのが

ニュースにいちいち文句をつ ....
二度と君を傷付まいと

『中途半端な距離
 箱詰めにした言葉
 偽善で温くなった手
 夢を紡ぐ嘘
 ぬかるんだ居場所』

そんな臆病な優しさを覚えるよりも

君の痛みを少しでも癒せ ....
まばたきをしたその一瞬の
見えない世界を見る為に
僕は今日も目閉じない練習をする

見えてる世界もみえない僕には
無駄な足掻きだけれど
こんなにも痩せた背に
僕はおぶわれていたのかと
こんなにも小さくなった背に
まだ僕をおぶわせるのかと
悔しくて口惜しくて
嗤いが止まらない
綺麗にしか飾れない僕の言葉なんて
まるで役に立ちやしないだろうから
君がこの丸い地球の片隅で泣くのなら
僕も君と共に泣こう

君のもとへ行くには
この地球はあまりにも広いから
君を見つけ ....
ただ ゆるりゆるりと流れる中で
時計の針しか停められなかった僕の手が
次に停めたのは
貴方の積み木を積む事と
紙飛行機を飛ばす事でした

僕の部屋は床が見えないくらいにそれらがありますが
 ....
紫苑(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
よく、ね。だから未詩・独白2*07/11/20 21:56
まどろっこしい自由詩2*07/11/14 22:27
靴の下自由詩0*07/11/12 21:41
ハロー、とその名を呼ぶ時に自由詩1*07/6/7 22:31
花咲くピエロ自由詩3*07/5/17 16:14
写真だって色褪せてしまうから自由詩3*07/4/13 22:24
ごめんねの代わりに自由詩3*07/3/30 21:56
まばたき自由詩3*07/3/28 21:40
こんなにも未詩・独白3*07/3/28 14:15
丸い地球の片隅で泣く君へ自由詩9*07/3/28 13:46
午前3時07分自由詩7*07/3/27 18:28

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