空が降ってきた
 
その瞬間
青色になった彼女を
教室の窓から
眺めていた
 
 
粒の分裂音に合わせ
足踏む
泥だらけのローファー
センチメンタルに響く
 
ひらり、と揺れ ....
泣こう、
神様がよそ見をしている
そのすきに
 
比較的不幸なんです
退屈なのに困難なんです
悩んでたいんです
 
分類 エゴイスチック 劣等感
 
気持ちは日々進化
気持ちは日 ....
*むかしばなし
 
口をなくした12歳の日
あたしは感情の無を
主張した
 
感じないふりは
滑稽だったが
実に得策だった
 
一時の優しさはナイフのようで
期待することも
や ....
無機質なウタが好き
感情に蓋をした感情が
地球規模で叫んでいる
 
飛べないトリが好き
持て余した羽を
寂しそうにばたつかせている
 
無慈悲なヒトが好き
愛情に怯えている君を
愛 ....
どれほどに僕らは
沈黙に殺されてきたのだろう
スモークをかけられた
世界は灰色をしている
 
合理的に生きていくために
必要なものは
ほんの少しで
当たり前へと変形
 
気付かない ....
大ジャンプ
のちに失踪
世界の終わりに
チョコレートが
食べたい
 

 
消えてしまうなら
未来へと
何にもいらない
心だって
置き去りにしたい
 

 
見えないも ....
そこは、海だったかもしれない
砂漠だったかもしれない
眩む赤に息をしたとき
空っぽに鳴いた
 
 
ざわめきを愛ととらえて
神様から定数を与えられる
 
 
わたしは、魚だったかも ....
青い空と
青い地球に
挟まれて
僕ら
息をするのも
ままならない
今日もまた
砂場遊びを始める
午後2時の使命
無くしたものを
探している
 
空を食べた鳥
青くなって
独 ....
湿った空気
落ちてくる温もりを指差して
何かを祈ろうか
銀世界に
溶けないもの一つ
 
 
***
 
 
人一倍寒がり
冬は君の生まれた季節なのに
矛盾してる
なんて笑って ....
普遍的に
狂ってる
繰り返している
日常って
なぜか陳腐
ビン詰めの心
同じラベルを
綺麗に陳列
 
あ あ あ
叫びたい
歌いたい
感情って
どこか傲慢
ひっそりと
願 ....
右手にアイボリー色の傘
左手にスケッチブック
いつもの原っぱ
大きなくすのきの下に
しゃがみこむ
 
パレットにはお空の涙
透明な絵の具を
筆先に含ませ
描写する世界は無限色
 
 ....
今、きみ
東京都渋谷区
スクランブル交差点と呼ばれる
モノクロボードで
にゃー、と一声
叫んだと同時に
爆走を開始
早く早く
風より早く
器用に人の群れを避ける
そこら辺で一番の
 ....
吐き出した嘘
4回転ジャンプして
本当の仮面をかぶってしまった
 
君が笑って
知らないままで
 
僕も笑って
知らないふりで
 
窮屈な時間 流れていく
 
湖を探しに行こう ....
地球がゆれる
人間をふりおとしたいんだって
たぶん
 
きみが火星にとんで
あたしが木星にとんで
 
フォルダみたいに
分かれていく
 
単体は寂しい
 
--
 今日はまだ ....
美味しいコーヒーの入れ方について
しょうみ一時間ほど語らったあと
今日から家族になった
さっき拾ってきた
ネコの名前を決めて
お散歩にでかけた
 
ふたつの笹舟
小川に並べて
沈まな ....
まるで
氷5個
一気に食べたみたい
体が震えだす感覚に
支配される
 
静かな雨音の
リズムで踊る
行き先のない足跡を
くっきり残して
薄暗い世界へと
ついて行く
 
進行を ....
 * 雨 ぷらす 享楽
 
かたつむりを追いかけたり
水たまりに入ってみたり
いつもと違う遊びができる
この日を待ちわびていた
泥だらけのズボンの裾を誇らしげに
明日の約束を交わした
 ....
あの時と変わらない
今日の空に
ラムネ瓶をかざしてみたら
緑色にぼやけた小さな粒を見つけた
 
 

 
 
暑くて眠れない夜に
夜中電話をした窓越しで
僕ら同じ星を見てるんだ ....
夢にでてきた姿を反芻する
少し疲れている?
でもとっても幸せそう
なんであたしは泣いているのかな
嬉しいのかな
時間と感情が反発をする
あたしの3倍のスピードで毎日は過ぎてくから
追いつ ....
年を重ねる度
少し背伸びをした
大人になったね
そんなふうに思われたかった
 
3年前にとまった身長と
手のひらサイズの心
変わらない自分に苛立ちと不安
 
変化という義務感に圧迫さ ....
解けない謎なぞ
アイシテルの知恵の輪
君は味方?
そっと耳打ちをして
 
二人掛けのボートに横になって
お気に入りの歌を口ずさむ
照らすのは
零時の月明かり
 
憂鬱からの解放
 ....
むかし、
いやなことがあったりすると
よく近所の公園の砂場に来た
 
いつも靴をぬいで
はだしになって
そっと 冷たい粒にふれた
 
ひんやりとして
きもちよくて
なんだか心が落ち ....
僕が悲しくて泣いていたら
雨が降ってきて
神様も一緒に泣いてくれた
 
 
 
それはすごく
やさしくて
あたたかくて
ブクブクと
グツグツと
溜まった涙の水たまりが
沸騰をは ....
単調な毎日に
少しのグラニュー糖をプラス
 
教室の窓側の席
右斜め前の彼を
好きだとする
 
なぜ彼かというと
切れ長の目が
綺麗だと思ったから
 
この恋には
充分すぎる理 ....
ぼくの作り話
きみは泣きながら
うん、うん、って頷くから
なんだか可愛くて
宝物のオルゴールをあげた
 
十年前に流行った
あの名曲が
今を迷いながら流れているのを
ぼくら ふたり
 ....
乾いた空気を
ぎゅうっとにぎる
繋いだ手の感覚は
何となく覚えているから大丈夫
今日も一緒にお散歩に行こう
 
表通りの十字路は避けて
少し遠回り
もうすっかり春だね
ってたわいもな ....
息を吸って
止めて
3秒
空を見て
太陽に勇気を貰って
小鳥さんにコンニチハをして
そっと
前を見て
渇いた眼球に
一度瞬きをして
口を引いて
目を細めて
全感情を注ぐ
 
 ....
ファッション雑誌
いくらめくってみたって
同じこと
 
高い保湿液使ってみたけど
夜更かしと
チョコレートの食べ過ぎで
台無し
 
努力はした
と、呟いてみた
が、何一つ変わる気 ....
心って
呼ばれてるものの大きさ
物差しで
図ってみたい
 
きっと、それは
頭の中にいるんだと思う
それなら
最高でも10センチくらい
 
頭蓋骨とか
神経とか
邪魔なもの取っ ....
ちくり
と痛む
その光景を
僕の二つの眼球は
とらえて
脳へと
送信した後
心という
厄介なものにまで
伝えてしまった
ものだから
また
ちくり
と痛んだ
そのとき
閉じ ....
倉持 雛(52)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨の日のダンス自由詩509/3/12 3:45
自由詩409/1/5 23:05
飛躍自由詩408/12/16 10:01
変わり者自由詩408/11/10 0:15
モラトリアム自由詩608/11/4 16:19
ワープ自由詩208/11/2 8:59
自由詩808/3/22 22:33
探しもの自由詩808/1/5 10:39
冬の日自由詩707/12/26 22:36
daily自由詩207/12/23 11:11
雨ふりアート自由詩1307/7/24 9:21
同じ空自由詩907/7/16 8:56
家出準備自由詩2+*07/7/15 20:49
弧星自由詩8*07/7/15 8:30
ホリデイ自由詩2*07/7/13 22:25
泣いている自由詩6*07/7/11 22:15
梅雨自由詩1007/6/28 10:28
ラムネ瓶自由詩1507/6/17 0:52
未詩・独白507/6/9 23:14
18歳自由詩1507/6/5 18:36
目覚め自由詩607/5/13 23:18
原点(公園の片隅の、)自由詩1307/4/30 0:05
自由詩907/4/24 7:14
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幻想曲自由詩607/4/8 13:44
幽霊くん自由詩907/4/4 1:14
ありがとうの言い方自由詩707/4/1 2:40
可愛くなりたい。自由詩907/3/28 2:53
3.2センチ(あくまで予想)自由詩607/3/25 23:43
逆さ睫自由詩807/3/24 0:19

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