えら呼吸の真夜中が
あぶくを出して歪んでいる
行き先を決めてなかった足が
交差点前で立ち止まってる
ひとしきり吹いたさみしい風も
許せるくらいになれたらいいね、と
そんな台詞を路地裏に ....
 
すなおになってしまいなさいよ、と
いうような事を
あなたは喋り続けているのだけれど
僕はそのどこで
愛想笑いをすればいいか
という事しか考えていない
 
見つけてしまえば楽にな ....
 
何もない午前、
僕達は不揃いに整列し
ソサエティの入口に放り出される
一斉に浮かぶ、群雲のやうに
流されていくだけの
モラトリアムだ
 
何もない午前、
教室では方程式が解かれ
 ....
 
言葉がひどく群れて
どどぅ どどぅ と
目下を蹂躙し始める
隣では、哲学やらモラリズムやらが
うなだれて枯れている
 
行き場の無いまま
どこに向ければいい、幾多の銃口を
 
 ....
 
うなだれた首を振って
どこにむかう、幾億の足音で
東京サボタージュが蔓延し
路上には、名残り
 
渇いたって無駄な服を着て
女と男は露になる
朝焼けから
どうしようもない夜までの ....
 
輪郭はおぼろげに
 
積んでは欠ける箱で死に
 
乱雑な
 
駅前ビルを墓標とします
 
誰かは嘆き
 
誰かは知らぬふりをして
 
淡々と、ただ淡々と
 
日々に溶 ....
 
五月雨た空が悲しい日、
君は誰かに捨てられた猫のように
俺を求めてきた
 
都心のベッドで戯れて
埋まらない隙間に二人、
必死に何を詰めていたのだろうか
 
*
 
お前の一 ....
 
じりじりと鳴る詩を
鼓動と重ね聴いている
子等は瞳を
しゅわわわわっ と弾けさせ
尾びれを力強く、力強く一杯に
羽ばたかせる
 
例えば世界がソーダー水
みんなみんな、くじらのき ....
 
鼓膜を揺する声がして
硝子は硝子らしく砕けた
 
澱む事がなければ
綺麗と言ってよいのでしょうか
弾ける、ばらばらになる、嘘と同じでも、綺麗
 
*
 
透かして空と同じ色
 ....
 
 かなしい色を
 しているね。
 
 六月の空を蹴飛ばして
 そう言った君の台詞は
 
 
  何処までも
  何処までも
  ブルーな、
 
 
 理由も知らずに
  ....
八方の声に伴って
いしを砕く渇いた音がする
毒がまわる
のたうちまわる
 
回転木馬のしんぜうを
握り潰した私の
血と涙に違いはあるか
精神の死を願う
 
空を飛ぶ夢を見た。
見 ....
 
ブルースがうたわれた街角で
夜の真ん中あたりで
さみしい人がさみしいと言う
足音は皆、孤独で
渇いた風に乗る
 
渋谷の路上で猫が轢かれて
同じような誰かが
弔いとは何か、問う
 ....
 
母は息をとめた。
言葉をひとしきり噛み締めると、
眠るように最後の息を吐いて
彗星の隣を駆け抜けた。
 
父はまなこの裏側で
時折、不精髭を擦りながら
シャンパーニュの一億に混じり ....
環状線にぽつぽつと
浮かんでは消えていく煙草の灯かりをじっと見つめながら、
続け様に潰してみた青春は
涙では遅い、と呟く
煙草を消す仕草のような生き方をして
最後はやっぱり煙になんのかね
 ....
見失った点滅信号に、今日五回目の舌打ち
僕らはきっと、過呼吸を強いられている。
戻る戻らないの選択肢しか出てこない頭で
進めって言う方がおかしい、たぶん。
 
 
昨日見た夢で、食っていけ ....
 
燃やして、捨て去ってゆく
そういう風に、生きる塊がある
 
凄くつまらないエピソードを
凄くつまらないままで終らせても
どなた様にもご迷惑を
おかけしません、と
 
草木も揺るや ....
夜のような血液に充たされたい時があって、

なけない時は特に 私の腕に涙を流してみる


感情の臨界点を探している
蓋のない砂漠を見ている
砂塵に呑み込まれて蜃気楼
くらくらする頭、エ ....
 
ゆるされたんだね
(ゆるされたんだよ)
ゆるされたんだね
(ゆるされたんだよ)
 
互いに確かめ合った孤独だ。
 
 
どうしやうもない、どうしやうもない叫びがある
成す術 ....
ブリタンのロバが死んでも
僕は泣きませんから
たたかい、の意味を知る必要性について
小一時間くらい語り合わないか
それより愛だよ愛、って
忘れてたような気分になっても
僕は死にませんから
 ....
アクリルの壁が崩壊するまで
後、何度
瞳を交わすのだろう
 
繋がらない世界と世界の
境界線で
誰もが気付けないまま
 
 
/水中の鳴き声で
 目を覚ますまで
 僕らは過呼吸だ ....
どうにかなってしまいそう、
あたたかさの包みこんだ夜の隙間で
うたうたいの瞳がやがて変えて、いく、向こう。
 
 
憂鬱ななきごえは
黒に近いグレーみたいだ あれが、
夜明けに近づいて
 ....
 
ハスキーな瞳の夢を抱いて寝る執行猶予がきれる前の日
 
エイエムと言う名の午前に永遠と言う名の嘘に呑み込まれそう
 
街灯に群がるみんな寂しがり だからそんなに独りなんだな
 
 
 ....
ジェシカ、
42口径の
悲しみを胸に
押し当てて
お前にいつか
言いたかった事が、
言いたかった事が、
あるんだ。
 
ビルの向こうから
何気ない日々とか
ありきたりだとか
朝 ....
 
さよならと言い切ってからその後で未練がましく抱きたい夕べ
 
 
しみったれた笑顔ばかりでへらへらと浸かり込んでく夕焼け小焼け
 
 
魂のあふるる時に泣くんです 産まれた時もそうだ ....
 
向き合うと泣いてしまいそうだったからポストにそっと入れた手紙に
 
 
「サヨナラ。」と書いてあなたとふったルビ 差出人は書かないままで
 
 
消しゴムのようになれたらいいねって  ....
思考する頭の中が
湿るほんの少し前で
知りたくも
知れなかった日々は
白々しく弛緩してゆく
心音も都会に潜り、
叱られて跪き、
縛られて 縛られて
死んだら涙も出ない
死んだら言葉は ....
 
 
月光も揺らるや海の真ん中で無き夢となり朝日を待つか
 
 
一人では死にきれぬ故か入り来た部屋の夜虫をまずは殺して
 
 
寂しくも悲しくもないよただ、ただ暗闇がずんと来るだけ ....
生きてゆくしかないので
この街で生きてゆくしかないので。
 
中の中に詰まらないものばかり、必死に詰め込もうとして足掻いた。先日死のうと努めてみたが死ねず、
明日晴れるかな、と鳴いていやる夜虫 ....
 
朝焼けに乾く唇噛み締めて君を待つてる息が白ずむ
 
 
ごんどらの唄を聞きたし二十八歳の夜更けに乙女に還れり
 
 
小指だけ繋ぐ初しさもどかしさつたはるならば今すぐにでも
 
 ....
 
 
空がオレンジに染まってしまって
お前が生きた一日が終わる
そろそろ
水平線を被りながら
俺の視界の届かぬ場所にて
お前は眠りにでもつくのだろう
 
俺達は未だ
蛍になったか ....
黒子 恭(47)
タイトル カテゴリ Point 日付
壊死自由詩410/9/20 19:43
もぐら自由詩409/4/2 2:32
不揃い自由詩009/3/21 22:49
【感情論】自由詩209/2/24 22:31
雨があがると自由詩209/2/2 2:05
淡々と自由詩108/8/8 11:50
めぐみ自由詩308/8/6 22:34
夏休み自由詩208/7/18 23:27
びぃどろ自由詩108/7/7 22:01
六月のブルー自由詩108/6/27 7:01
毒と果実としがらみの、自由詩208/6/23 22:01
街角の貴方自由詩108/6/20 6:00
在る日自由詩408/6/14 4:28
悲しみの流れかた自由詩008/5/12 11:01
赤の街自由詩508/3/28 4:34
死に急ぐ人自由詩408/3/17 4:41
自傷自由詩408/3/2 8:19
ゆるされていいのだと思う。自由詩008/1/28 17:10
もう しませんから。自由詩308/1/28 1:05
水槽自由詩208/1/22 6:20
朝焼けにタンバリンを鳴らせ自由詩208/1/21 18:13
永遠と孤独についての考察短歌108/1/13 11:25
ジェシカ自由詩1008/1/5 3:20
短歌短歌307/12/10 5:20
「サヨナラ。」短歌1*07/10/11 16:54
自由詩1*07/8/30 3:54
死に至る。短歌7*07/8/22 6:18
夜虫自由詩4*07/8/6 3:09
恋せよ乙女短歌11*07/7/16 5:38
夕焼けの終着駅自由詩7*07/7/13 12:51

Home 次へ
1 2 
0.39sec.