ことし

目を落とした

植え込みに

つつじ、つつじ汚れる

五年まえより

きょねん

気づいたときより

植え込みに

つつじ、つつじ汚れる
木々のうろから

ひとがでてくる

人間は海からきたのではない

山からうまれたのだ


宇宙の階段を

つまづくことはない

死への階段を

つまづくことはない

 ....
やわらかい

新緑の色

クリームだ


すいこまれている

同化しそうになる

やわらかな外がわ


やわらかい

新緑の色

クリームだ
さよなら

引っかきキズ

小焼け夕焼け

ちっさな破裂

さよなら


くもり空まい散る

悲しみの水

黒い鳥まい過ぎる


さよなら

引っかきキズ

 ....
きょうもあしたも

風に

こころは吹かれている

風の

ようなものに吹かれている


路上の塵

こころ

こころ

こころたち

夏へと影をたくわえる

 ....
ぬるい風にたなびいた

四月の濃淡とくもり空

街にはみどりの幽霊が

夏への影を蓄えている


坂道を駅へと下る

君は春に近い夏に通う

バスに追い抜かれ

身を小さ ....
ひとの目をさけながら

ちらっと睨んでくるひとがいる


ショーウインドーに映った影

そんな存在になった気になる


ひとの目をさけながら

ちらっと睨んでくるひとがいる
あれからさ

また

あんなふうになってる

おまえと別れて

二ヶ月後くらいの

痛みのなか漂ってやがる


ごめんね

ダイエットみたいにさ

また

着信拒 ....
雲のように

貫けば

やさしい、あったかい

雲のように


空にあるように見えるけれど

空から見れば地上の一部です


雲のように

貫けば

やさしい、あっ ....
ある、

といえるものは

ない、ともいえる

ない、

といえるものは

ある、ともいえる


ある、とも

ない、とも

いえないものは

ない、ということだ ....
ぬるくてつめたい

ほこりくさい

みずのにおい

アスファルトのかおり

春のよがり


ひとのこころよ、ひらけごま


ぬるくてつめたい

ほこりくさい

みず ....
黄いろい朝

高速をおりた

朝のたそがれ

信号で停まってる

そんな幻の降る


平日から

仕事とはいえ

ゴルフだ


黄いろい朝

高速をおりた

 ....
会いたい

会えない

会いたくない

みっつの気持ちあるんです

会ってどうなる

会ったらああなる

ああなるのはもういやだ


セックスしなきゃ

執着もしなか ....
日曜みたいな平日の

ガラスの香りと板の間の

みずいろ影絵の涼しさが

熱でふさがる耳元に

石鹸ぐらいの体臭を

聞こえるぐらいに残します


さみしさという執着駅

 ....
いちいち

わかりもしない奴らが

貧しい脳ひけらかして

必死なって暇つぶししている


世界のそんな側面は

けっきょく今のオレ

練習しなければなあ


いちいち ....
でてきた腹にいらいらしながら

いらいらしながら

ガムを噛みながら

目が疲れているから

ひとを運だけで轢かずにすんだ


ガランタ

まじない

その暗号

か ....
恐いもの知らずの

夕方なんかが

団地の向こう沈んでゆく

オレンジやピンクのマイマイが

灰色や水色をすすんでゆく


ああ、藍色は、

焦げた汚れた群青色は、

生 ....
きみは幾千万ぼんの花畑

おいらはそこに寝転がって

ぐるぐるぐるぐるしまくって

きっと泣いちゃうんだろうな


やっと会えたよって

会えなかったより

会えたほうがよか ....
そんな愛もあるんだと

証明してやるさ、疾走してやるさ、

モーツァルトみたいに
見えない、けれど

雨が降る

相対的な

雨が降る

桜が夜の

川でライトアップ


水いろ

灰いろ

ピンクいろ

銀河のようにも

珊瑚のようにも
 ....
月がてっぺんで

ギラギラ

ギラギラ

さくらの外で

藍いろの空で

ギラギラ

ギラギラ

存在をしていた


出勤とちゅう

地平に雲を見つけたら

 ....
おまえは俺と

さくらを見たくて

連絡してきた

ひと足はやく

さくらにやられて

連絡してきた


俺もいまおんなじだ

すこしまえのおまえと

俺もいまおんな ....
花びらを満たした

桜のお椀の箸をとる


しあわせなら泣かないで

セックスはしてあげられるけれど

なにも言う資格ないから


花びらを満たした

桜のお椀の箸をとる
みどりを

曇り空においた公園

そのよこで

昔の女からの着信を

押していた


しゃべることは

たくさんあるはずなのに

最近のことばかり

でも、変わらない ....
行ったこたあないけど

信濃町のさわや

彼女はひとりで生きてゆけるという

じぶんのために祈るのだという

蕎麦を食いながら

しゃべると軽くなるからという


ああ、ひと ....
三月三十一日は

なにかしら

ほっとした

ぼんやりとあかるい

さびしい一日だ


徒手空拳の毎日にいると

一年はあっというまであるのに

十年にも思えるほど遠い
 ....
風やひかりにお任せして

すべて水いろに忘れよう


春とすずしい素肌には

こどもが銀河の鉄道に

夢や死のあと残します

それでも明るい花々は

身の丈少し揺らします
 ....
桜行方、

ラーメン屋、

駐車場、

金網、

ふたり、背中かけて、


桜、まうえ、

たばこ、笑いながら、

それだけだ、


桜行方、

ラーメン屋、
 ....
きみが

素肌になる音が

にくになると

ふれても

こわれない

きみは

きみは植物になるようだ


ゆびできみをなぞる

ぬれたり

とがったり

あわだったり

ちかくてとおくを

ふたりで ....
先生との別れの会には

450人ぐらいのひとが参列していた

先生の学生時代のエピソードに

あ、そんなんだったのかあ、

なんて感じで聴き入っていました

プロがアマの常任指揮者 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
つつじの汚れ自由詩207/4/29 21:33
階段自由詩307/4/27 14:34
クリーム自由詩207/4/22 16:34
さよなら自由詩607/4/21 17:17
こころたち自由詩407/4/21 16:42
春に近い夏に通う自由詩207/4/21 13:25
塵の話自由詩007/4/20 2:24
リバウンド自由詩007/4/16 21:53
やさしい、あったかい自由詩007/4/16 21:15
バルサミコの春自由詩407/4/15 18:37
春のよがり自由詩207/4/12 23:34
幻の降る自由詩107/4/11 23:33
会いたい自由詩107/4/10 23:59
みずいろ影絵自由詩107/4/9 22:59
いらいらするのは自由詩107/4/8 17:50
ガランタ自由詩307/4/8 15:54
夕方自由詩007/4/7 18:25
花畑自由詩407/4/7 0:40
疾走してやるさ自由詩307/4/7 0:11
銀河のようにも自由詩207/4/6 7:44
さくらの外で自由詩007/4/5 21:53
さくらを見たかった自由詩107/4/5 21:52
桜のお椀の箸をとる自由詩207/4/3 16:45
春のよこで自由詩307/4/1 23:46
信濃町のさわや自由詩107/4/1 15:05
三月三十一日自由詩307/3/31 7:39
春とすずしい素肌には自由詩007/3/31 0:22
桜行方自由詩107/3/30 3:34
植物愛携帯写真+ ...107/3/29 3:24
LIFE自由詩107/3/28 21:03

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