おとうさんはきっと

こうやってきょうもかいしゃで

ひとをきずつけてきたんだろうな


帰宅しておそい飯を食う

おいしいからこれあげるよ

息子がこんにゃくゼリー青りんご味を ....
風のある五月の宵は

うつくしい青たちが

宇宙のものまねを演じている

この地球は、いまうつくしい


うつくしいと観ずる現象や

みにくいと観ずる現象は

地球という環境 ....
五月のあいだは

まぶしいけど

風に吹かれて

わからなかった


この六月の

乱反射する鏡の河に

吐き出した


五月のあいだは

まぶしいけど

風に ....
夜遅くまで純情で

不倫な運動つまんでた

夜明け前を

軽くなって別れて

高速道路ぶっ飛ばす


風が好きだ

まだ夜だ

音と匂いが耳すべる

家路をたどる
 ....
あ、うらやましいな



あ、むなくそわるいな

になったら

そんなじぶんを愛してください


ロッカーで

盗難がおこったり

カレンダーに

バッテンがあった ....
他人に敬意を払えないばっかりに

いやな世界をつくってしまう

こともあるけれど

ぼくらがたとえ

試験管から生まれたのだとしても


ここにいるよ

そんな声がします
 ....
どんなこと思って歩いてたのかなあ

すれ違ったひとびとと

なんかしらの交流はあったのかなあ


息子が泣きながら家に帰ってきたんだという

友達どうしの大喧嘩に怖くなったんだという ....
どんなことを思って歩いたのだろう

泣きながら歩いて帰ってきたという

すれ違ったひとびとと

あいつはどんな交流をもったのだろう


友達どうしが大喧嘩して

こわくなって泣い ....
朝、平日の朝

住宅街を歩いた

洗濯の匂いがした

ツツジが鼻先をかすめた

鳥が鳴いている

掃除機の音がする

新緑が風にゆれている


遠い記憶のようだ
意味は重力だ

イメージは重力を分解したベクトルだ

イメージは拡散してゆく

パラパラ漫画のように

意味に収束されてはなるまいと


今夜のすき焼きの

厚焼き豆腐としら ....
既視感とは記憶の再現のことだ

ぼくらは記憶の再現に癒されるのだ


自分以外のなにものかに癒されるより

ばくらは自分じしんに癒されるべきだ

あの頃を承認するのはぼくらの行為だ
 ....
裸をわしづかみにする彼のことを

ひとびとは

才能と肉体の絶倫者と呼ぶかも知れない

それは間違いだ

彫刻とは

宇宙に開いた精神の運動のことだ

あえていうならば

 ....
ロダンの作品にはエロチシズムがない

クリムトとはそこが違う

彼の作品には

恍惚を浮かべる人物の造型がない

内なるものを見つめる精神性しかそこにはない

異様にでかい手や足
 ....
おい、おれはいかないぞ

きみの昼間いるとこなんか


やたら手をにぎろうとしてきたり

素の顔みせて怒ってきたり

忘れてたテキトーな話してきたり


おい、おれはいかないぞ ....
もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が叩かれ

黒が圧される


重い雨が降っている

この世の一部が

叩かれ圧されている


もつれつゆく

音楽

単一音色の

建築物

白が ....
はやく暗くならないか

公園で

ぼくらは花火をしたいんだ

ひとが地球で

生きてゆくみたいに

ぼくらは

公園で花火をしたいんだ
月に向かった

こころに?マーク

紫いろのオーラ

肌につけて

ミレニアムのすこしまえ

夕刊にきみを見つけた


まだ

会うことはないけれど


月に向かっ ....
五月の街道だ

ダイエーさんに歩いていた

電信柱に気づいたりしながら


いっぽんいっぽん

それぞれが傾いていたり

平らな先っぽにむかって

細くなっていたり


 ....
五月のさやかな風のなか

焚火のような音たてて

鯉たちがはためいている


移り変わるものにだけ

移り変わるものは宿る


五月のさやかな風のなか

焚火のような音たて ....
深夜のファミレスで

昇進テストの問題をつくっていた

全体がみえてきたら

ひどく孤独なじぶんを見つめていた

なぜだろう

頭だけでは詰まってくる、ということか


あしもとの実践がないんだろうな ....
新興住宅地には

ツツジとハナミズキ

さやかな風には

幹線に植わられた緑


光の匂いのしたを

家族という関係で

存在で歩いている


新興住宅地には

ツ ....
まっすぐな雨が

甘い風をおこしている

とおくで蒸せる

植物たちは黒のうちに


存在するものの証明

証明するものの存在


まっすぐな雨が

甘い風をおこしてい ....
掃除をするのは

汚れているのを

受け入れたから

ぼくらの場合は

そうなんだけど


海のうえには空しかないのに

それは当たり前のことなのに


掃除をするのは ....
五月のフリマで

さんびゃくえんは

けっこう出費だ


フリーマーケットは

貨幣価値を合わせる

装置のようなものだ


五月のフリマで

さんびゃくえんは

 ....
つつじは色彩と匂いで

五月の朝をノックアウトする

ひんやりと

ひかるのは

ひんやりひかる。季節の散乱


からだを通わす

きみをめくろう


つつじは色彩と匂いで

五月の朝をノックアウトす ....
花壇をはさんで

息子と向かいあう

これはなにかの

象徴だ、そうだろ


自生したハーブ

ちぎって嗅いで


花壇をはさんで

息子と向かいあう

これはなに ....
死骸とは気づいて

聞こえてくる声だ


見えるのではない

聞こえてくるのだ


死骸とは気づいて

聞こえてくる声だ
緑が柔らかな

春に近い

夏に通うころ

ぼくはきみの扉開く

遠い未来だけが

胸を泣かせる

時代めぐりの悲しみは

ありがとう、さようなら


輝いて戻ろうか ....
新緑がつくる

外灯の影

五月のファド


セルロイドのひかり

大人しく、白く

ハナミズキ、まわる


新緑がつくる

外灯の影

五月のファド
夕まぐれ

あんがい星が

きれいだな


郊外までは

いかない空に

青がすこし

濡れています


いのち以外のものなんて

ほんとこの世にあるんかな

 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
かじかむこころ自由詩407/5/14 20:52
うつくしい地球自由詩507/5/14 10:40
鏡の河自由詩307/5/13 18:47
夜明け前をゆく自由詩207/5/13 10:03
そんなじぶんを愛してください自由詩107/5/11 21:43
ここにいるよ自由詩207/5/11 21:26
ホームシック自由詩307/5/10 21:51
オレが死者になったとき自由詩107/5/10 21:37
自由詩307/5/9 21:34
意味とイメージ自由詩207/5/9 21:30
記憶の再現自由詩207/5/9 21:28
ロダンという男自由詩307/5/7 12:10
内なるものへ自由詩207/5/7 12:03
やたら恋してるんだけど自由詩007/5/6 10:08
雨の重さ携帯写真+ ...707/5/6 9:03
五月の花火携帯写真+ ...407/5/6 8:24
まだ自由詩207/5/6 2:02
五月の街道自由詩407/5/5 10:07
鯉のぼり自由詩107/5/5 10:03
ひどく孤独だ携帯写真+ ...007/5/5 0:47
五月を抜ける自由詩107/5/4 10:02
五月雨自由詩207/5/4 9:51
裏切ることばかり考えている自由詩207/5/4 9:49
さんびゃくえんで自由詩007/5/2 23:32
ひんやりひかる。携帯写真+ ...407/5/2 12:45
花壇自由詩207/5/1 18:32
死骸自由詩307/5/1 13:00
枯れ葉舞う春自由詩407/5/1 12:59
ハナミズキ、まわる自由詩307/4/29 21:38
あんがい星が自由詩207/4/29 21:35

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