新緑が濃くなると
アバの曲がかかると
なにかしら前向きな
人生への確信と影を与えられる
新緑とアバには
華麗なる哀しみがある
暗くてまぶしい
華麗なる哀し ....
すきがあれば不倫していた
英雄、色を好む、
だなんて豪語していた
その後遺症はいまだに残っている
ひとはどうしても
ダークサイドに惹かれてゆく
じぶんをそこで
正当化したいだけのお話し ....
ああ、ぼくらは
なにを許せていないのだろう
平和とは理想なのか
大とでも付けて
この願い、大理想とでもしてしまおう
きみの悲しむ顔を
よろこぶその顔を
ぼく以外が作るよ
ああ、ぼく ....
この世は
不完全なところだ
だが、不完全なものを
うつくしいと思えるこころを
ぼくらは持っている
絶滅にひんする
動物として生まれてくるとは
いったいどういう因果なのだろう
またそれを
思考する資格が僕にあるのか
深夜、酒場で
ナイトサファリ
湿気と音 ....
いのちでも
たましいにでもない
精神に吹いてくる風
それはどこか苛々としたもので
三郎に
虚無というものを教えることをやめなかった
火のないところに煙はたたない
まったく、その通りだ!
小三の息子がことわざに目覚めた
ともだちの影響だ
計算、プール、そして、ことわざ
やればやるだけ身につくこれらは
....
城のようにも
愛より孤独な
恋のようにも
異国の月は
寂寥をつのらさせる
大きなものに
支配されてる
城のようにも
愛より孤独な
恋のようにも
異国の月は
寂寥をつのらさせる
現地で雇った通訳は
インド系シンガポール人だった
忘れ物をしたとかで
彼のトヨタでインド人街に入る
カーステからは
浜崎あゆみが放たれていた
インドフラワーの店の前を通ったとき
インドと ....
夜風
川風
人の臭い
油に濡れた
光の柱
頬をなぶる
ぼんくらの命
混沌のうちに癒す
生活という言葉が好きだ
そして
生活というものを憎悪している
夜風
川風
人の臭い
....
梅ちゃんに、また会いたいなあ、
そうつぶやくと
また三郎に、あの風が吹いてきた
三郎は
ふいにじぶんに吹いてくるその風を
虚無の風、と呼んでいた
風に吹かれて幾 ....
夕方のあと現れた群青に
三郎はじぶんのからだじゅうの
すべての毛穴が開ききってゆくような感覚をおぼえた
そして
宇宙にひとり
ぽつねんと浮かんでいるような気になった
....
鏡は
写真のようなものだ
あとに見れない
リアルタイムにしか見れない
写真のようなものだ
この世は光で出来ている
いや、ぼくらが目にするものは
すべて、光 ....
ムード音楽
意味もなく妖艶なおばちゃん
四角く座している皆さん
俺たちは欠けた
美しい輪っかだよ。
私は欠けてない
満たされた輪です。
アルデンテ
精密 ....
さよなら、なんて必要ない
だから
会いたい、なんてものも必要ない
おれたちは
欠けたわっかのようなものだ
そこから始めなければ
生まれ変わっても
さよなら ....
あしたは
会社にあたらしく導入するシステムの
最終の打ち合わせだった
今夜は
行政がしている工業会の会合だった
おとといは
突然のトラブルで
それに対処する資 ....
さよなら
すべてのばからしいことに
さようなら
って、そんなんじゃ
さよならできてないって
そもそも
さよならなんか
必要あんのか
さよなら
....
音大生とつきあったことがある
NTTのとか、東京海上とかもある
大学や会社と付き合っていた訳じゃない
深層心理では、そうなのかも知れない
新緑の影が濃くなる
そのした ....
雨の日が
咲いている
新緑に
咲いている
ワイパーが
音たてて
曇天をめくる
青い血の空の
矢印は白く
悲しみは白く
雨の日が
....
しんせり
この言葉の響き
好きなんだ
真言のような
感じで
ひらがなの、その感じも
ぼくは女と別れてから
とても楽になっていた
会いたい気持ちとは
....
陽射しはあるけれど
涼しい風が吹いていて
セミでも鳴きだしたら
夏がこんなだったらいいよなあ
こんな季節にいいことがあれば
ダブルだね
でも
なぜだろう
....
群青の夜、きみは
ぼくを愛しに来る
スジニク入りのカレーライス
スジニクの天ぷら
夕飯を箱につめてやって来る
群青の夜、きみは
ぼくを愛しに来る
きみは
やりたいことが
多過ぎて
じぶんの自尊心
叶えられないでいる
近い空の三日月に
星のアクセサリー
きみは
やりたいことが
多過ぎて ....
出会ったばかりだから
いや、
付き合いはじめたばかりだから
いや、
裸になったあとのふたりだから
つぎいつ会えるのか、六月会議をする
そいつを消費したあとは
....
あたらしい経営をしたいのに
モチベーションの高め方にしても
あたらしいものをさがしているのに
またきょうも
接待ゴルフかなんかで土曜日だ
昭和のビジネスまだやってるよ
....
それは見えないものだから
すぐに置き替えられてしまう
なかなか現れないものだから
駄目だと決めつけて諦めてしまう
こころの闇、なんてものはない
そんなところにダイブする必 ....
新緑が
幽霊みたいに
ぼくを抜けてゆく
それは街道の
空を覆って地上の雲だ
こころの闇なんか
たんなる因果の法則だ
夕方の宇宙に書いてあるよ
新 ....
かれたちは恋人たち
けっこんしてない恋人たち
あれはなんという現象なのだろう
人生得意時とでも言えばいいのか
日時計のまわりを
夜歩いていても
ロマンチックな
....
言いにくいことはすべて
じぶんに委ねられている
経営者だから商談はいつも
相手に決意を促すものか
相手に決意を促されるものか
この渋滞のなかで
車は会社に向かっ ....
手をふるのは
あした死ぬたいせつなひと
今生で言わなかった言葉を
ぼくらは見る
黄色いセピアに
なにをにじませる
なにも変わらない
ぼくらの居場所
....
117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142
0.3sec.