神戸で真珠が有名なのは
真珠の良不良を見分けるのに
六甲の山にあたった柔らかな光が
最適だからだということを聞いた
なんとステキな話しだろうかと思う
この街でうまれ
....
引力について
月と地球
地球と太陽
おなじちからで
引き合っているとする
結果としてそういうことにする
気まぐれで
出会い、別れて、
連絡とりあって ....
感じるままでいい
あなたを見せてください
詩は手紙じゃないよね、だから
メラニンが透けて
髪がしろくなるように
木々は緑を透かせて
黄や茶や赤を纏うだろう
....
車窓を過ぎる異国のあかり
そのむこうに
傷ついた兵士をむかえる女がいた
なにも言わず
ただ笑っているだけの女がいた
なにも考える必要などないの?
車窓を過ぎ ....
せつないことの
ひとつくらい
かたむけたグラスで
ころがしてみれば
遠いあのひとは
かげのかわりに
かぜのなか かぜのなか
あなたをよんでみる
....
薄皮いちまいの寒さだ
まだすこし暗くて
クルマのライトで
まえを照らして走った
秘密ばかり取りつくろう
見えないもの馬鹿にして
薄皮いちまいの寒さだ
....
紅葉は
いのちを透かしていた
紅葉は
金属の錆びのようにも見えた
いのちは
金属の錆びではないのに
ぼくの心は
あしたはおれの誕生日だ
そんなもんが夜に浮いてら!
空間というものは
時間に輪切りされていて
微妙のあいだに姿を変えたりする
ひとつき前喧嘩ばかりしていた
彼女すら ....
感謝なんてきれいごと
ひとから言われたくない
いのちは永遠だなんて
おまえから言われたくない
未送信
近頃の紅葉がうつくしくないなんて
勝手なこと言わないでください ....
ふりかえるひと
彼らはぼくの
ほんとうの素姓を知らない
ぼくだって
彼らの精神的風土を知らない
ふりかえるひと
顔をあわせて
目をあわせて
交錯した ....
たとえ
地球征服が叶わなくても
ぼくたちが
地球に執着することはない
ああなりたいんだ、それだけでいいんだ、
ああなれそうだ、そう思っている、
だから、腹も立つ ....
マイナス、温度。
太陽、光。
月は光をつらぬいて
北の空を白ませて
落下、加速度。
地球の影。
月は光をつらぬいて
北の空を白ませて
ねえねえ、教え ....
月まで行ったんだね
でも僕は
なにか嫌悪を感じています
なぜなんだろう
抒情は理想ではなくて
水のように
変化したり戻ったりするものなんだ
負けたくもない ....
共有するほどの
大義名分もなくて
あてもなく
信号がかわるたび
車をすすめる、家路をたどる、
夜が溶けていた
○ 浮かぶ
すくなくとも俺は
粗雑な ....
きみに電話してしまう
きみからの着信がしばらく続く
アドレスは変えてしまったから
ショートメールをいくつか交わす
十一月の空に罪はない
おたがいディスプレイのむこうに ....
永遠とは観念だ
ゼロもまた観念だ
ゼロという概念は
永遠よりも
あとに生まれた概念だ
きみの言葉は漢字がふえたね
ひらがなで話せるなら
また会ってもいいか ....
おまえが好きだ
いちにちに
五十回くらい想ってる
じゃあ
また
百万年まえなっ
しってるよ
伝わってるよ
おまえが好きだ
いちにちに
....
子供たちの視線
星を見つめている
夜を見上げなければ
大人は星を見れません
星とはなんでしょう
そんなことは考えまい
星を認識してしまうと
星は原初を失います
子供たちの視線
星 ....
法則をさがしていた
こどものころから
法則にはめがなかった
絶妙なバランス
不自由なくらい
自由なバランス
法則をさがしていた
こどものころから
法則にはめがなかった
弱さを見つめさせて下さい
電車の音に
今夜ぼくは轢かれています
真面目な夜
氷山の一角のようなんです
見えてるものは
見えないものの一部です
見えないもの ....
飛蝗のように
猟犬のように
疾走してゆくのだ
運命に抗してゆくのだ
加速と減速をくり返し
きみの人生を織ってゆくのだ
朝日は昇る、すれ違う
夕日は沈む、転 ....
夕暮れる
市街地におりてゆく
桃いろも紫いろも
うすく煙って
青と灰白が溶け出している
街明かりが
星のように滲んでいる
15分もすれば
あの光のな ....
闇にうまれた水滴
。
。
。
。
音階があるならば
。
。
。
....
おまえとは
別れてしまったけれど
楽しい思いもたくさんしたし
仕事もこわいくらい順調だったよ
おまえは女の子だった
けれど、男だっただけだよ
結婚の話になると
....
宇宙の闇に
希望のようにあいた
かすかな鍵穴
くり返される旋律
クレッシェンド
哀しみとは
そういうものなのだ
最愛と別れることのない
時代
....
どうしても、という気にはなれない
コンクリートジャングル
文明にさらされた、俺はターザンだ
結婚の話になると
いつもこうなってしまう
どうしても、という気にはなれ ....
敗北に酔いしれないように
俺はそっとやりなおしてみよう
足りないことを知ることは
そんなに悪いことじゃないよね
落ち込んで
極端なほうへ走らないで
敗北に酔 ....
オレは空き缶を踏み潰す
海峡
空を映す鏡
オレは煙草を食いちぎる
夜の波
潜在するものの実体
昼の光
顕在するものの抽象
オレは空き缶を踏み潰す ....
瑣末な日常が、疾走する。
その調べは、幻想。
切実な言葉が、疾走する。
その影像は、幻視。
それじゃあ、バイ、バイ。
傷するまえに、ね。
透明な。
哀しみ ....
降りそそぐ
いのちに宿る塵
宇宙のからくり
精緻なサーカス
蛍光灯に収まる
異文化たちの他責の心
宇宙でひとつの約束をした
きみを忘れずに忘れるということ ....
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