愛人の妹の進学を祝った

まるで

じぶんの正体を失っていた

そんな馬鹿なことをしたことがある

今はもう愛人とは別れていた

妹とだけはまだ

年に一時期だけ

メール ....


青暗い空

白濁したむこうに

オリオン

どれだけ金を稼いでも

どれだけ周りに立てられても

闇のなかを焦るのは

しぜんの摂理というものだ


なあ、その塗り絵、

オレにも、塗らせろよな、


どれだけ金を稼 ....
思い出したくらいで

あなた歩いてこないでよ

ふたりの距離

死ぬほど忘れてきたのに

たやすいことなんて

不思議なほどなかった

みんな邪魔してたね

ガラス戸越しに ....
あのときふたりは

あんなにも孤独だった

あんなに恋に酔えたのは

孤独いがいで

ありあまったパワーを

使うすべを知らなかったからだ


たくましく

目を爛々とさ ....
宇宙の闇

青く輝く地球

今年が終わろうとしている

そいつが一体どうしたと言うのか


うちじゃあ

まだ寝ない子供たちが

騒いでいる


宇宙の闇

青く輝 ....
K−1ダイナマイトを

京セラドームに見にゆく

リングは白いロープが太くて

いちばん安い席からは見えづらかった

だから大画面に自然と目がいった

メインイベントまではそうだった

魔裟斗でも

 ....
それにしても

ふたしかな青い空の朝だった

嘘ばかりオレにつかれている

カノジョと朝からいるのだった

正確にはきのうの夕方から


十年まえ滞在したアルゼンチン

サッカースタジアムまえの広場
 ....
夜を走る

それは

夜のあいだに

移動するということではない

それは

夜そのものを

移動するということなのだ

夜を走る
そっとにぎりかえしていた


あなたはどんなふりをして

ぼくをどうはげましたくて


そっとにぎりかえしていた
星は散ってもいないのに

散っているようだった冬の月

知らぬまにまるくなっている

星は散ってもいないのに


ゆきずりの夜のまえ

スペイン料理のそのあとに

女が誘う、 ....
手段のふりをしているけど

言葉は手段ではありません

はじめに言葉ありき、とは

昨日うまれたイエスの言葉


言葉で歌う

日本語で歌う

英語で歌う

言葉が歌えた ....
いとしさのぶん痛みだす

見えないアルバム

寒い日、暑い日

そうでもない日

さよならを言って

オレンジの凪うかべてる


海のむこうの光や影

砂漠の道のどまんな ....
爆撃機に母親の名前をつける

アメリカ人の感性にダイブしてみたけれど

言霊の国のオレたちじゃ

その気持ちになれるはずもなかった


エノラゲイ

それは、音だ

肉でもな ....
そんなこと思いながら

連れ立って歩いている

うきうきをちょーだい


会社のために起きるのだから

反社会的行動のブレーキは家族

若さは肉にもうないのだから


そん ....
きみと過ごして朝、家にかえる

駐車場にはうっすらと雪

子供たちがクリスマスプレゼントをあけていた


きみのこころを

コピーして

オレの胸に貼る


きみと過ごして ....
それが愛だと信じているのです

それが覚悟だと信じているのです

それが生きてゆくことだと信じているのです


あなたのこころをコピーして

ぼくのたいせつなところに貼る


 ....
五十五年前の

六月十三日に

タイムスリップ

ぼくはそこに

命を籠めにゆくんだ


この命を使うんだ


五十五年後の

六月十三日に

タイムスリップ

 ....
忘年会がえりの坂道

コンビニの袋

影がさきに角を曲がる

サイレンの音

冴えた冬の香

吸いこむと

くちびるが冷たくなる


空に散らばる

ちいさな輝点
 ....
ゆきつもどりつ戻り橋

雨にかすかの影うつす

きいてもらえぬ声千歳

まどうこころに戻り橋


ゆうべのけがれ

あなたの声か

からだを濡らす

あなたの声か

 ....
トルコ料理店でベリーダンスを見た

息子ふたりは

ギュッと目をつむって恥ずかしがっていた

下の子はそのまま寝てしまった

寝ているのにパンをかじった

上のは指で耳をふさいでいた

たまに目をあけ ....
半分の月が照ってら

冬の空に照ってら

星も夜に散ってら

悪とはなんだろう

当たり前に冬冴える


時が過ぎてゆく

運行がそれを映す

くりかえされる

不変のそれは方便


半分の月が照って ....
吹き上がる

地下鉄の風

はずしたネクタイが

飛ばされる

それをつかもうとして

右手が顔をぶつ


蛍光灯の白が

やさしい色のように

ぼくらを均質にする

それが不快だ


吹き上がる

 ....
すべてを失い

なけなしの金で

按摩されている

これ以上の、以下の

底はないなと

固いベッドのうえで押されている


この商売をはじめるまえ

こんな底を味わった ....
ふたりを分かつのは

生死ではない気がするのです

だから

また逢う日までに

あなたについていた嘘を

本当にしておかなくてはならないのです


たとえばぼくは

善 ....
あのころ

小学校五年生だった

少年少女たちが

まわりにはいっぱいいた

みんな同い年だった

同い年ばっかりが当たり前にいた


いまもう彼らは

38か9

 ....
世界を愛したり、隣人を憎んだり

二股かけたり、三股かけたり

そんな器用なこと、できないんだ


劇的なことのなにもない

はり合いのない日々だよ


世界を愛したり、隣人を ....
新幹線で夜を抜ける

街の明かりはゆっくりと

夜は星のようなところだ


見落としてもいいよ

きみにおかまいなし

生活がそこにはある


新幹線で夜を抜ける

街 ....
ふたりでならんで

小鳥のようにねむった

特快にのりかえず

快速のままそうした

これからおたがい

別々の仕事場にむかうわけで

相方はアポイントに間に合うのか

俺 ....
とってもちいさい○をかいた

くもりガラスにゆびでかいた

やさしい忍者になりたかった

たたかうけれどやさしい忍者


時代は引き継がれ

さよならは

ふたたび巡り会う
 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
メキシコの風自由詩308/1/10 16:28
冬の座自由詩208/1/7 6:47
闇を焦る自由詩208/1/7 5:55
小暗い階段自由詩108/1/2 21:24
恋酔自由詩008/1/1 3:33
青く輝く地球自由詩407/12/31 23:58
桜庭対船木携帯写真+ ...007/12/31 23:35
ふたしかな朝携帯写真+ ...107/12/31 21:57
夜を走る携帯写真+ ...207/12/31 9:12
あたたかななみだ自由詩007/12/28 20:09
散ってもいないのに自由詩307/12/28 15:51
言葉が歌えたら自由詩007/12/26 23:18
オレンジの凪自由詩307/12/24 18:56
エノラゲイによろしく自由詩007/12/24 14:33
うきうきをちょーだい自由詩207/12/23 18:42
ごめんよ、愛自由詩407/12/23 0:45
愛するひとよ自由詩107/12/23 0:43
そこに命を籠めにゆく自由詩107/12/21 22:36
冬吸自由詩207/12/21 7:37
戻り橋自由詩407/12/20 0:03
料理店の夜携帯写真+ ...207/12/19 23:29
不変携帯写真+ ...007/12/18 22:37
地下鉄の風携帯写真+ ...207/12/18 21:25
ここに座るもの自由詩107/12/18 21:17
また逢う日までに自由詩107/12/18 13:29
教室自由詩307/12/14 23:17
はり合いのない日々自由詩007/12/13 23:17
夜は星のようなところ自由詩307/12/12 13:21
東京自由詩307/12/11 19:14
やさしい忍者自由詩307/12/11 1:56

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