森のなかにそこだけ
ひかりの射す広場があった
森の近くのファミリーたちが
その広場ではよく遊んでいた
ひとつの闇のような森に
どうやってこんな広場が生まれたのか
そ ....
モーツァルトの流れる
米国領の
朝方みたいな夕暮れを歩いた
ひとは街を創ろうとしている
感情を調節する
ひとは街を創ろうとしている
ショッピングモールの
....
ぼくの人生
バッハ作曲
名曲のスケッチ
きみの人生
バッハ作曲
名曲のスケッチ
祖父母たちのこと
ぼくの孫たちのこと
過去と未来のこと
ぼ ....
太くなる
風が太くなる
孕んでいる
闇を孕んでいる
風が闇を孕んで太くなる
湿り気を帯びている
自然は昔から獣だった
太くなる
風が太くなる
....
欠けたピースは
故障していて
だから
覗ける
希望があった
白い帽子被って
裏切りのない
五月の
風には
灰色の影には
欠けたピースは
....
クジラが歌う
地球が姿を変えてゆく
GWを確信している
闘病は人相を変えてしまうけれど
楽しそうに消費してゆくのさ
五月の緑は
幽霊みたく柔らかで
精液ほ ....
あの日から遠いこころが始まった
そっちがいい
どっちがいい
気が向いたときだけ優しくできる
こらえきれず
きみを待ってる
ギター教室から
きこえる音楽
....
夜風が背中に
よわさを教えている
恋の予感なんて
つかめばそこに濡れている
パソコンの画面ふたりで
見つめて女の香りがして
夜風が背中に
よわさを教え ....
再現できない放物線
なんども見つめていた
予感をこわすに足りる
大義名分なんて
この身にまだあるのかい
おまえのことさがしてた
過去形?
おれっち ....
街にほどかれて
悲しみがほころんで
ふらついていた
悲しまない
悲しむまい
どこかで僕らは
計られ
見守られ
さやかな風が運ぶ
なにを見た ....
デジタルは
繰り返すものの調べ
デジタルは
コピーされた微笑
デジタルは
言い聞かせられる快楽
人から
事象から
自然から
手帳は未来を記 ....
蛙の/鳴き声は
星の/鳴き声だ
地上の/宇宙で
無機質な/命の
星/鳴いている
おまえのメルヘンは
オレが守ってやるさ
それにウソはないさ
夜明けのまえの
あかるいベッド
愛し合い倒れた
ふたりの獣たち
白い壁はしずか
優し ....
夜風を、友よ、
ぼくは、青春と呼ぼう、
黒の日だまりのなかで
ひとりを抱えて
自転車をこいでいる
いくつか光を過ぎて
セルロイドみたいな
外灯のそばの新緑 ....
星がひろがる、昼下がりの欲情、
トキが流れる、冬の終の性処理、
あれからのトキを、考えている、
ああ、二度と会えないひとなんて、
僕だけだろうか、きみもだろうか、
....
浜辺のきみに
ちぢれた朋輩たちの影が
しずかな素肌、ひかり、はしる
緑の風、フリーダム
光達のチーク
頬杖をつくのは僕だから
花のまえで、大人しくしている
....
なに?大好きが聞こえない
愛はしなやかな放置プレイ
春のかすみは遠浅の緑宝石
風がほどけて翔けてゆく
ぼくは故障した水のよう
いっぽんの煙草を燃やす
なに? ....
オレンジに闇が曳かれ
精神のカルテ
群青に染まる
僕らかけがいのない宙
地球での
それはお話しか
死ぬまで
生きているのか
オレンジに闇が曳かれ ....
向精神薬なんて、鍵のひとつじゃない
ドーパミン
セロトニン
生まれもった病気のふり、やめろよな
あたしの未来になにをするんだ
医者やインターネットの
あたしペイ ....
革命家どうしの恋があった
恋は愛に変質していった
執着としての愛に
恋ごころとしての愛に
それは宝石のようだ
宝石の透明ないろをしていた
あきらめてはいけない
....
聖火ランナー達の映像
聖火を運ぶということ
かつてこれほど人類が
外灯のしたその青白いカップル
感情は何枚もコピーされている
幽霊みたいなおまえの写メール
それ ....
ジャパン・ランドのうえを
ひかりが
風が、雲が
ちからの流れを変えてゆく
ぼくらはどこから来たのか
ぼくらはどこへ向かうのか
おなじでも
べつべつでもないのに ....
新緑が山にパンチパーマあてている
幽霊みたいにか細いグリーン
風の流れが変わる
そんな祈りにも似たひかりを
街から街へ
女から女へ
家族はひとつきり
革命家が ....
花びらが
あしもとに転んでいる
気持ちいい夜風に
白い素直なものが散っている
居酒屋をでて
スナックにむかう
仲間たちのうしろ姿
外灯に浮かびあがっている
....
きょうも
生き残っていた
バラは昼間
薔薇いろになる
あんな気持ちに
なるだけなのに
きょうも
生き残っていた
誰にも秘密なこと
僕だけに話してくれた
ひとにとって
わたくしは環境の一部でしかなくて
良い影響を与えたり
悪い影響を与えたり
これといって
影響を与えることもなかったり
季節がたのしくなかったり
....
セックスに
なにをか押し込む
そんな重要なことでもないのに
セックスに
押し込められている
いちにちに
なんども君を想ってしまう
カッコイイ忘れかたなんか
....
きれいな芝を見つけてしまうと
アプローチの練習がしたくなる
愛人と逢う数時間まえは
どんなふうにやるのか思ってしまう
想像と渇望のお話しだ
芝にねっころがるだけでは
....
東京は
雨の音だから
なにかにあたる
音だから
なにかに裂かれる
音だから
東京は
雨の音だから
哀しみを生きるとは
舗装されていない
デジタルな道をゆくようなものだ
がんばればなんとかなる、なんて思っていた
そうならないことなんかない、そう思っていた
間違っていたん ....
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