時計を買おうということで

愛人とふたり

時計店めぐりをしている

ロレックスはアニキに貰うことに

なっているからやめた

バーバリーは俺の手首を巻き取る

サイズがないか ....
キスマークつけてしまった代償に

なまでいれなきゃならなくなった

たった十五分のカプセルのなかで

くちゃくちゃ暴れるだけなのにさ


暗闇でひとつの蒲団

そのリスクヘッジ
 ....
きみのはだけた地図を

わしづかみして

通ったおとこたちを

ミキサーにかけたのだ


はやく爆ぜろ

たましいを

すりあわせていた

もうすぐ何処からか

鈴の ....
きみはアーモンド

つぶらな

霧のような

鏡のようなみずうみ

左カーブを曲がると

なにもかも

引き連れてしまう

アーモンド

つぶらなきみは

色彩のな ....
神の轍をコピーする

それを魂に貼ってゆく


十字架を背負い

ゴルゴダの丘をゆく

神に同化する

もしくは同苦する

神はなにを喜ばれるのか

いっさいを

神 ....
女が信号待ちをしていた

幼い息子と立っていた

いっしゅんのことだった

粗雑なかなしみを

気恥ずかしく思い出す

この親子ふたりに

俺はなにをしたのだろう
きみはシーツのうえで

まったいらな胸になった

キャラメルみたいに口にくわえた

やり過ぎのマッサージの力で

素肌をなん往復もなぶる

粘っこく濡れていた裂け目は

さらさ ....
くちびるの割れ目に

見えない期待の舌を這わせる

おいらの裸のうえで

おまえの素肌がとぐろを巻く


モンローが

白黒の肉を

壁に塗った


くちびるの割れ目に ....
スナックで知り合えば

たわいもない話をして

エレベーターで送られて

手でも振ればさよならできる

夜の屋上できみと話せば

ケンカでもしなければ

おたがい立ち去れないよ ....
きみは嵐のなかにいた

こぼれるような

こわれた叫びごえをあげて

男の叫びごえもした

それが愛しかったんだ

なんどもメールしそうになった

きみにしてやれることなんか
 ....
電車は

線路を

走るだけだ

ドアを

開き閉め

加速し

安定し

減速し

地べたを

平らなところを

走るだけだ


電車のなかから

 ....
その夜をすぎると

その夜をじぶんに

刻みつけなければ

ならないとおもう

十五もとしうえの

青年と口論となり

納屋で夜を明かす

少年の涼しい目に

月のひか ....
こころの闇

なんてものには興味がない

なぜ殺されるのか、

その理由がはっきりしている世界の

僕らはもはや住人ではない

あしたはきょうよりも

ちょっとはマシな世界なの ....
化学の法則が

物理の法則が

誰も知らないところで

あらゆる法則がはたらいている

誰も知らないところで


はたらきには

すごく無慈悲なものもあった

俺はなかな ....
この地でいちばん

高い建物から見る北の海は

ひかる帯のようだった

そこには

かつてこの地で受けた

恥辱や挫折がにじんでいた

それでも失えなかった

希望のようなものもにじんでいた

この地 ....
二年ぶりの胸は

耳たぶのようだった

巨大化した耳たぶ

快楽の跳ね返りのない


むかし助手席から

蹴りだされたおんなは

蕎麦屋で落ち合ったあと

部屋に誘ってき ....
きのう

あいつ

恋ロボ見て

泣いた

ふつう

という生物

の境界

確率の

低いものは

自分に

関わり

がなければ

自分に

あ ....
雨す、る

神殿す、る

雨です

降るたよなー

雨どこよりも


雨がことば 壊していた

神殿みたい 崩れていた

雨がことば 予定通りの

神殿にはの 神殿に ....
顔に影さし

世界を影絵に

ぼくが見たのは

宇宙の空

黒かった

淋しくて

自由だった

腰をつかい

恥骨を

きみの草むらに

撃ちつけた

顔 ....
世界が

おから建築でないことを

のぞむ

未来を保証しないものを

にくむ


テロリストは知っている

世界が

テロでは壊れないことを


世界が

お ....
蝉鳴かねど

暑き日あり

失いし御霊いろ濃く

かなしみ育みし日あり


或るひかり満ちたり

失いし御霊

霊線の開拓

そは追憶となりけり


蝉鳴かねど
 ....
大連は観光地ではないから

すべての施設は中国人のものだ

悪い仕事をするのに

これほど俺を守ってくれる国もない


星海広場をぶらついた

午後2時に待ち合わせている

たくさんひとがいるのに閑散 ....
黄海からの繊細かな風が

葉アカシアを揺らす

二週間まえの

白い花は散りくさり

葉アカシアが揺れている


きみと歩いた

アカシアの大連

きみのいない

葉 ....
アジアのどこかで

果実や肉の汁で汚れた

だだっ広い路地で

ひとびとは

収益とコストの差額のために

昼間のすべてと

夜の半分の時間を生活している


ビジネスを終えて

夜の街をうろついた
 ....
五つ星ホテルが煙っている

その回りを徘徊する

車が音をたてている

アカシアにふいた風よりも


夜になると

街は一枚めくられる

そういったエロは

すぐアンテナ ....
抱きしめてやると

思ったよりも簡単に

くずれるときの声を出した

髪の毛から

あまい胡瓜の香りがする

たがいの爪で

たがいの肉にわだちを描いた


俺は十八だっ ....
なみだに暮れる

きみは宝石さ

きみは乱れる

僕はふしだらさ


(晴天のした)

ほんとうの気持ち

(こわかった)

伝えられないから


しあわせならいい ....
街道の植物と

雑居ビルとのあいだを

雨上がりの

ひんやりとした橙のなかを

昔の

小学生のころの

社会人四五年めの

きみを追った

なにもかも成功した

 ....
新幹線

夜の平野を走る

水銀のように

明かり

僕に縁のない地

水田のように


関わりは

地球の

命の

時いがい


新幹線

夜の平野 ....
むしむしとする

梅雨には禁煙をしよう

ニコチンを貼って

茶色い汗をだして

もう煙はやめにしよう


地平の夜みたいなとこで

女にFさせて

おれの先っぽ

 ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
時計を買う自由詩208/7/15 7:42
カプセル自由詩108/7/12 20:08
自由詩408/7/12 10:47
アーモンド自由詩008/7/11 6:41
神の轍自由詩208/7/9 22:46
荒野の親子自由詩308/7/9 22:42
望郷自由詩108/7/8 23:26
肌の海自由詩108/7/7 23:35
スナックで知り合えば自由詩5+08/7/6 23:34
永遠の嵐自由詩108/7/1 23:03
電車のなかから自由詩108/7/1 23:01
七月一日の夜自由詩308/7/1 22:59
なぜ生きるのか自由詩208/6/30 22:56
誰も知らない自由詩208/6/30 22:50
海光携帯写真+ ...408/6/30 22:49
耳たぶ自由詩308/6/29 21:17
恋ロボ自由詩008/6/29 21:15
雨の降る神殿自由詩108/6/29 21:13
影絵自由詩408/6/21 1:57
レッド自由詩208/6/19 11:35
或るひかり自由詩308/6/19 11:31
星海広場携帯写真+ ...608/6/18 22:26
葉アカシアの大連自由詩208/6/17 22:17
アジアのどこかで携帯写真+ ...108/6/17 22:15
大連の夜自由詩108/6/17 22:13
いまも何処かで自由詩1708/6/16 18:09
伝えたい自由詩008/6/16 18:08
五反田をあるく自由詩208/6/16 18:06
僕は無用な人自由詩308/6/13 19:36
梅雨には禁煙を自由詩008/6/13 19:33

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