あしたからさくら咲くころまで

毎週ゴルフ場にゆくことになってる

ぜんぶ山んなかのコースだから

毎週自然に会いにゆくようなものだ

これから二ヶ月の山の自然の移ろい

季節とは ....
死者の目に

いちにちのうち

なんどかなってしまう

傍観している

肉をもたない霊となって

肉をもたないだけではない

傍観するいがい

なんの術もなくしてしまって
 ....
朝からスタンバってる

観光地のもの売りたちを

死者の目で見つめていた

こころがつくる霊性もあるだろう

こころがつくる肉というものもあるだろう

そういうものは

昼や夕 ....
こんな日にはかぜも湿気てて

死んでるのに

生きてるみたいなお昼まえだ

さとった訳でもないのに

さいきん

胸にくるようなことがなくなった


こんな日にはふゆもほどけて

日だまりの影を送りた ....
観光地はいつも午前の匂いがする

車の音もまだわかい

ゆびさきもつめたい

あたまもどこか夢をひきずっている

そらがまだあたらしい

朝早くに腹ごしらえをして

観光にくり ....
にがつのあさが春にむかう

大連でもはるぴんでも青島でも

死の世界はかんねんてきな世界か


はるたちあがるあすは立春

節分がふゆとはるにき節を分ける

これをしもまた

 ....
風が春だった

ロカ岬にたったような風の匂いがした

曇り空にはひかりと影の階段があった

幻視にちがいなかった

ショパンの別れの曲が聴こえてきた

幻聴にちがいなかった

 ....
岬の塔に幽閉されていた

風の声を聴き

海の虚無を見つめ

雲やひかりの階段に

来世への憧れを昇らせていた


塔の内にある肉体が

世界を傍観していた

世界は私と ....
あどけない湿度

風ほどけてそぞろに

空では光や影がであっている

来世への階段を幻視する


遠い空に

春に

屹立せよ風

自殺に憧れるその鼻を

岬のむこう ....
未来へつづく愛なんて

ぼくの旅路にはなかったんだ

人生や社会に

なんの影響も及ぼさないところで

ひとの心とあそんでいる

こどもって

どんな大人になりたいんだろう
 ....
胸に手をおいたのは
あなたがひとりぼっちだったからです

手首をしばったのは
あなたの声がせつなかったからです

歯をかんだのは
ほねを愛する練習です

あなたと石を飲んだのは
ど ....
夕日を見ながら

夕日を見つめている

ぎらついた川面に

純情を吐き出してしまいたくなる

実体とはどこにあるのだろう?


月みたいだ、とひとりごちる


月はかたちを ....
夕日はぼくの月だから

きのう月がうつくしくて

夕日のこと考えてしまってた

月がさんさんと照っていて

それは夕日みたいで

きのう夜はとても満月だった

夕日のこと想って ....
ギアチェンジするとは

おおきな存在に

身を任せてゆく覚悟のことだと思う

どんな悲しみでも

日々の暮らしのなかに

お任せされてゆく

どんな河でも

その河口ではもう海に

お任せされてゆく
 ....
目に見えないあなたを

ぼくはなんどもコピーした

そして

年端もゆかない精神に

ぼくはなんども貼りつけていた

あなたの苦しみや痛みを

ぼくはじぶんのものとしたかった
 ....
なぜ負けなきゃいけないの

そんなことのほうが

そっちの方がむつかしいことなんて

だって

あたりきのお話しじゃないか


富士や蛙やヤマカガシ

負けることがただしいん ....
知られちまった悲しみに

きょうもめぐみの降りかかる

知られちまった悲しみは

あしたの夕日も選べずに

きょうもこゆきの降りかかる


夕日の福音こだまする

めぐみの雲 ....
自由とはどこにあるのだろう

やりたいことをやれないとき願うのが

自由なのだとしたら

自由とはいまどこにあるのだろう

やりたいことをやるのが自由なら

自由とは際限のないもの ....
夕暮れに迷いこむ

迷いこんだつもりもないのに

迷いこんでいる

青灰いろに

おかされてゆくまえの薄暮

じぶんが何処へゆこうとしているのか

一瞬、いや、しばらく分からなくなる


それはまるで ....
歴史的なエピソードにこと欠かないこの地で

芦田川について語られることはあまりない

芦田川の河口はもちろん海とまじりあうのだが

見つめていると

この川が本質的には海であることがよくわかる

芦田 ....
愛人の彼氏は中国人だ
愛人は韓国人で俺は日本人だった

三人をふくむ友人たちと
餃子パーティーをしたことがある
広島の別荘で真夏のことだった

中国人たちが餃子をつくっているあいだ
日 ....
お月さまみたいだ

昼間もうっすらと感じています

夜は突き刺さるように感じています

これ以上書いたら

また嫌われるようなことして

困らせるからやめるね

ここまでなら大 ....
高校時代ラグビーをやったなあ
そんな奴いっぱいいると思ったら大間違いや
社会人になったら
クラブチームにでも入らんかぎり
そんな奴はほとんどおらんかった

ラグビーボールって、あれすごい切 ....


は記号ではなく



は詩だ

よく尖った鉛筆で

白紙に



を打つ

この奇跡を

この大事件を詩と言わずして

いったいなにが、詩であるという ....
愛人は二十六だった
家族と暮らす女の子だった

お茶したあとホテルでセックス
それから愛人宅で珈琲、ではなくカレーうどんを食べた

アボジは明日の登山で前泊
妹はいつも帰りが遅いという
 ....
終わらない轍を抱えながら

時への妄想を考古していた

時は迷路に曳かれている

命や命の周辺を発掘する

それらは無機物になって

感性や知性に弄ばれていた

終わらない轍を ....
灰色がいとしかった

軒先の粗雑な植物がいとしかった

産業道路はいつも混んでいた

アスファルトの平地にはチャリが湧いている

ラブホテルやコンビニがいとしかった

おまえの家で ....
夏のかすれた孤独のいろは

黄色いキズだらけの女の顔

ひとりかそけき偽物の怒り

哀しみが募集されている

夜の電車が紙を震わせる

カレの家を見に行くほど

俺はイカレテい ....
藤沢周平の小説に殺すなというのがある
中二のとき国語の先生が授業で朗読してくれた
先生はいまの私より十歳下だった

先生の野太くて明るい朗読は
鹿児島なまりの抑揚で歌うようだった
不埒な中 ....
俺ってこんな感じだ

牛に乗って
花のついた帽子をかぶって

顔だけ影を差し入れて

崖したの小道を牧歌的にゆく
そらは青いのか、曇りなのか

緑はまるで六月の闇のようで

今だによちよちやっているん ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
あしたゴルフ自由詩310/2/5 23:39
死者の目自由詩610/2/5 0:05
午前のひかりのなかにいる自由詩810/2/4 15:50
会いたいよ携帯写真+ ...7*10/2/3 23:38
旅をする死者自由詩410/2/3 23:26
かんねんてきな世界自由詩310/2/3 22:26
さいごの慈しみ自由詩7*10/2/3 14:29
来世への階段自由詩510/2/2 23:09
春に屹立せよ風自由詩710/2/2 22:20
未来へつづく愛なんて WOMEN AT THE SAME自由詩7+10/2/2 13:50
雪がぜんぶを自由詩10+10/1/31 21:33
月のたとえ自由詩6+10/1/31 15:23
アスファルトのうえで自由詩710/1/30 22:40
任せてゆく携帯写真+ ...6+10/1/30 0:42
ぼくはあなたをコピーする自由詩610/1/29 21:38
夕日が目にしみる自由詩5*10/1/29 10:25
理由自由詩2*10/1/29 1:24
自由はどこにある自由詩310/1/28 1:25
街の風景携帯写真+ ...1210/1/27 17:49
芦田川にて携帯写真+ ...8*10/1/27 0:20
愛人の彼氏自由詩210/1/26 22:34
天体観測自由詩310/1/26 18:15
ラグビーボールの切実自由詩210/1/25 22:37
点と詩自由詩610/1/25 22:18
八月の闇自由詩0*10/1/25 18:13
終わらない轍自由詩810/1/24 21:44
寝屋川のおんな自由詩610/1/24 15:04
ひとりかそけき自由詩510/1/23 20:45
殺すな自由詩810/1/23 20:27
俺って携帯写真+ ...610/1/23 12:01

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