ストレートなんか
この世にあるんかな
比較的、
ストレートなだけとちがうんかな
比較的ストレートに
いかんことのほうが増えてきたわ
感情をコントロールせな
....
荒川静香が金メダルをとったのは
四年まえになるのか
もっとまえのような気がする
CDTVで2003年の、とかあるけれど
あのころのあの季節
なにしててなにを思ってこの世にいたのか
思い出せ ....
体温ほどのとろ火で
もうずっと煮つめ合っている
女はなんどめかの
ケイレンでお腹を震わせていた
男のさきっぽには
涙のような汁がうすくたれている
午後五時半
冬の夕暮れ
いっしょに、 ....
街には朱色の
とげがひとつ刺さり
血には白い
ラインが通っている
じっとしている
ビルディングから
神のふりして見つめている
人を思う顔
食べ物と一 ....
ぼくの大好きなひとはシゴトガデキナイ
ぼくはそれをなんとかしたい
起きている時間の
大半を働いているわけだから
ぼくはそれをなんとかしたかった
せめてふつうに
....
遠い海のむこうに
大陸があるということの方が
なにか現実的ではない
たとえ話なのではないだろうか
大陸というとらえかた自体
イメージそのものなのではないだろうか
....
花を買う悲しみ
ガーデンハウスにたち寄ると
いつも悲しみにおそわれるのだ
花、
ひとつの記号だ
花を渡す、花を育てる、
花を貰う、花を頼まれる、
花を買う、
ぼくらが花を行為とするとき ....
きみの乳首がかたくしこり
ぼくのペニスがじっとりと腫れる
ぼくたちは海の底で
生きることだけを考えていた
あらゆるセックスを愉しもう
気味のわるい生物が旋回していた
....
八重洲口ではなくて丸ノ内側から出た
ああ、なんだか思い出す
丸ノ内のオフィス街を
ぼくらは昔フェラノ内と呼んだ
丸ノ内のOLと付き合うと
平日ランチのあと
ぼくらはその界隈でフェラさせてい ....
風そよぐ
ふとくほどける
表面を
ふっとばして
あらゆる形容詞のなかで
あなただけ残る
ほら、風がわらっている
風そよぐ
ふとくほどける
....
ひとの悲しみを見つめていると
いつのまにか哀しみを見つめていた
その哀しみに耐え切れなくなって
ひとの悲しみにぼくは同苦しはじめる
哀しみを見つめているよりか
あなたの悲 ....
東京にくると
かつて7年住んだとこだからか
いまだに成長してる都市だからか
なんだか照れくさい
いまもいつもそうだ
でも夜になると
ぼくは金魚になって
水槽の色彩に泳ぎだすようだ
友人 ....
そとは雨降り
東京での一日目の仕事が終わった
家賃の高そうな高層ビルの一階で
友人の迎えをぽつねんと待っている
6時にもなっていないのに
新大阪駅は会社員でごったがえしていた
ひとごみの ....
ヨンマタかけていた頃も
当然バレンタインなんかがやってくる
玉石入り混じるそいつを
かくし持っているのも怪しまれるから
安全なチョコは
リビングに無造作においておく
....
星が散らばっている
日中の空虚な明るさが
夜空の星々に統治されている
瓦礫いがい見当たらなかった
それでも人間たちの立てる煙りが
そこかしこからすうっと上がっている
....
ちいさな孤独に
ぼくのこえ、届いていますか
木琴ほどのため息に
ぼくのおおげさ、届いていますか
喜怒哀楽のない宇宙に
きみが見えなくなる魔法、ありますか
ふゆの ....
ケイタイがきゅうに圏外になった
宇宙でなにかが起こっているのだ
いや、宇宙ではいつもなにかが起こっている
おっぱいの写メくれとお願いされている女や
職場のトイレでの自慰を写メで送りつける女や
....
うわきしました浮気しました
だからなんどもわかれましただから何度も別れました
なんども何度も
うわきしました浮気しました
げいのうじんでもあるまいし芸能人でもあるまいし
こいなどしなくても恋 ....
制御をうしなって
ピンクの火しぶきをあげながら
つまらないミサイルが
地を這うようにかけていった
ひとはなにを受け入れ
なにを憎めばよいのか
感情はじぶんのなか ....
頬を耳をそようつのは
春の匂いのする
つめたく湿っけた風だった
ここの空から
あそこの空まで
なんの喜怒哀楽もないようだった
遠い灰色のビル
蛍光灯があか ....
いつものように射精のあと
胸にはひんやりとした粗雑
おとなしく貼りついている
心もそれに慣らされている
生きてゆくという事は
ただ生きてゆく
という事ではないの ....
好きなひとに甘えられるとかわいいと思う
ふつうのひとに甘えられると
どうしたらいいのか分からなくなると思う
秋の空ではなかった
つめたい風に春が匂った
頬を耳をそよう ....
中二のとき家出をした
ぼくはすこし複雑な環境にいた
遠い親戚が経営している病院の
ぼくは病室をあてがわれて住んでいた
妹にはその隣があてがわれていた
病院の四階が院長夫婦 ....
春の雨が降る
アスファルトが匂いたつ
雨があがる
すこし唐突に星が散っている
湿気が鼻にかさなっている
風が目のまえを撫でては消える
きのう
エロい夜だっ ....
ピンクと灰色とブルーが混じり合って
あたりがもうすみれ色になっていた
春にちかい風が吹いた
LEDほどのつめたさが鼻を撫でた
きょうの天気がなんであったのか
わからなくな ....
地球と太陽の
その絶妙な位置関係は
引き合うチカラで出来ている
俺とおまえのそれが
この宇宙の法則のうちにないのは
いったいなぜだろう
俺たちに働いているチカラ ....
夕方はカラスが泣く
夜は犬が泣く
家ではきみが幸せで
家族とスキー旅行の計画をたて
休みには妹とブランチの約束をする
カラスも犬も昔から
ひとりごとなど言わない ....
おうちに帰るまでが遠足だから、って
遠足ってなんだろう
人生とは遠足のようなものだ、
と決めつけてしまうのはダメかな
おうちに帰るとなにが終わるんだろう
遠足か、
....
きみを抱きたい
でもそれはデリケートな問題らしくて
うまくいってない
きみは降水確率0パーセントの晴れの日か
降水確率100パーセントの雨の日にしか出掛けないの
いま ....
月がいやにはんぶんで
藍のそらのそこが白かった
それはやけにぎらついていて
たったひとつの天体のごとだった
放りだされたにんげんは
この世にふたりといなかった
アナルセックスいがい
か ....
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