オキナワの方々はほんとうに県外に基地を移設することを望んでいるのだろうか
普天間の普
普遍の普
普通の普
オキナワの方々の普
その普を
享受したくても享受できなかっ ....
愚鈍たちの戯言は無視しなければならない
誰々がこう言っていましたよ、たいへんですね、
愚鈍はそうきみに話し掛けてくるかも知れない
きみよ、それを信じるなかれ、その物言いに惑わされるな ....
5時間後には職場にいる
向こうから
朝が轟音たてて近づいて
午前4時のカラス、鳴く
励ましてくれるひと、ありがたい
応援したくなるひと、たいせつだ
沈んだ気持ちにさ ....
じぶんの人生じぶんが主役
じぶんが君子だ王様だ
自動販売機に腹を立てても
そこはじぶんの人生だ
主役は自動販売機ではない
季節が巡ろうと
スーパースターがなにを ....
F1モナコグランプリを見つめている
レースが始まると一斉に
相似のコースどりをうねらせて
バトルの河がながれだす
胸のつかえをとるには
F1の精密なバトルを見つめるに限る ....
この光に
届くためにこの光になろう
この光に届くには
この光になればいい
この光になるには
じぶん本位ではだめだ
この光本位でなければだめだ
この光ならどうするのか
この光と対話しなが ....
今この瞬間が
期日ででもあるかのように
それは炎のような境涯だ
胸を痛めひとりでかかえこむ
正しいことが絶対でもない世の中で
こんなことはごく当たり前のストレスだ
....
だれかが祈ってくれている
だから祈りをかさねている
まわりを見つめる
まわりを感じる
胸の痛みなくなるまで
まわりを見つめる
まわりを感じる
だれ ....
それらをぼくは追いやって新しく息をしよう
それらをぼくは追いやって古くからの息をしよう
新しくて古いぼくは息をしよう
東大阪の公園で中国人のこどもたちが日本人のこどもたちを追いや ....
どういう夜のふきまわしだったんだろう
その外灯は宇宙からきて
まえから待っていたように
ほんとうに駄目なオレ様に
微笑んでくれていたんだ
いったいどういう夜のふきまわしだったんだろう
ユキオに乳房を噛まれるのをヨシミは歯で叩かれているように感じていた
部屋の窓からのぞく欠けた月を見つめていたらじぶんが死ぬとしたら地球でなんだと思った
そしてなんだか深い愛情をヨシミはじぶんのなか ....
わしづかみするような五月のひかり
なだらかな緑のモザイク
呆然と見つめるいがい
ほかにどんな対処があっただろう
見つめかえしてくる
こんなところにいるんだ
ひかりが静かな
ざわついて ....
ハッピーエンドは幸福の始まり
でも幸福の始まりはハッピーエンドではない
終わりは始まりであるのに
始まりが終わりに続いてゆくのを見たくない
あなたは今年どこで桜を知ったのか ....
十年まえ
ぼくらは帰り道ひとりごとを抱えていた
いまケイタイにひとりごとを奪われている
ひとりごとが減るとどうなるのだろうか
その答えはよく分からない
ゆとり教育の結果を
当時はだれも分かっちゃいな ....
藤の花ぶさが
紫の光を垂らしている
ささない蜂が
黒い尻を浮かせている
遠目に見ていた
奇跡のような幸福に
実は包まれていることを知ったのは
こんな日のことだ
藤の花ぶさが
紫の ....
人工のひかりを掻き消して
頬を青暗く染めるのは
ぼくのピアノの音だけだろう
難易度F別れの曲など弾きながら
きみ訪ねてくるのを待っている
東名高速を走りながら
....
果物ナイフをきみは忘れたの
ドラマの星空が歌を歌うように
ベランダの一人の女を照らしている
それは街明かりなのかも知れない
次の日の公園で
ぼくは他の女とキスをし ....
星以外そこは闇だ
光以外そこは闇だ
感情はなにに
コントロールされてんだろう
思考よりも
背中を押してくれている祈りに
まだやりなおせる
こんなだから気づけたんだよ
星 ....
白い天井を見つめている
黄金週間の夕暮れどき
一日のさいごの光を見つめている
壁にはパンプキンの絵画
胸にかぶさる世の戯れごと
天井のもう少しさきを見つめよう
少し向こうには
希望のふり ....
人ほどつくりつづけるいのちの存在はない
しかもそこには魔法の杖などなかったのだ
引き寄せの法則は結果のお話しだった
意識の持ち方のことではなかった
太陽や風や大地、有機物や無機物
あらゆるも ....
新緑はどうしようもなくさやかに
その繁を濃くしてゆく
往来の音が木々を揺らす風のようだ
どんな死に方になるだろう
どんな生き方を不動とするだろう
唇をよこに引っ張って上げてみる
往来の景色 ....
べたあっと広い横断歩道で信号待ちをしている人混みのなかにいた
曇り空だった
曇り空のひかりが広い横断歩道に溜まっていた
女子高生数人がぼくに笑顔で駆けよってきた
二十年まえなら吉川晃司や的場浩 ....
危険を知らせる音ではなかった
それは自然現象のように鳴っていたのだ
線路は続くよ、どこまでも、
永遠のふりをしてまねをして
線路は続くよ、どこまでも、
人間のつくった平行線だった
うしろからのどかな警 ....
花が肉のようだ
植物のさやかな匂いだ
ツツジよ
おまえはだれなんだ
会えない恋ごころ
会えば終わってしまう
ふられているようなもんだ
あざやかな足元の花よ
おまえの秘部ならば
口つけることもいとわな ....
ふつうの夜だ
いつもこんなだ
憂鬱をいくつか抱え眠気に襲われるまで
それと戯れているいつもの夜だ
駅ちかのホテルは満室だった
フロントの女の子は親切で色白でかわいらしかった
だけど部屋 ....
幽霊みたいな新緑の色と
さやかなツツジが同居している
暗い鉱物の色のなかに
人工の宝石があるようだ
きみのエロ優しい仕種が
せつない夢中に堕ちていった
獣のような天 ....
着いてからでじゅうぶんだと甘く考えていた
ホテルは全日空のスイートしか空いてなかった
だから米子で車中泊することにした
中原中也の詩にあったのは米子
ここは鳥取の米子
山陰合同銀行のパーキン ....
夕方の空が好きだ
なぜならそれは
あたしの精神のカルテだからだ
群青に染められてゆくそのまえ
夕方の空が一瞬しらんでから青を濃くする
あたしのカルテが空に広がる
首をあげて見つめている
....
恵まれない世界などない
恵まれない者がいるだけのお話しだ
人生は映画にたとえたい
監督はだれ
脚本はたれ
金集めはだれ
みんなじぶんの人生じぶんが主役だ
監督もできない
本も書けない
....
詩が歌っていることが
実際の出来事であったりはしない
詩はこころの事件なのだから
実際の出来事であることのほうが
少ないはずのものだから
いちの海がある
せんの海がある
正しいことが ....
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