ひとりで生きてゆけるように

おまえはつよくなろうとした

一喜一憂しないように

おまえはいつもひとのために祈った

オレなんかと出会わなければ

おまえはふつうを手に入れていた


日になん千回も ....
祈りつづける

明日やいまに

声高らかに凛として

アカペラが

空を渡る雲や風

君来た道にこだまする


カントリーロード


僕は幸せ祈れない

さきにしたのは僕なのに

幸せ祈るまねしたくな ....
満月はやはりいちにちかぎりのお話しみたいだ
ふつかが過ぎると
クレヨンしんちゃんみたいになっていた

彼女のベッドで眺めたてかてかの月は
ふたりのからだを青くそめていた
なんどもかたちを入 ....
こんなに好きなのに

こんなに陳腐な話ばかりしている

おまえはさみしがりやだ

おれはおまえのそばにいてやれない

社会制度の枠組みではいてやれない

嫉妬する気持ちなんてだれに ....
シェリーを2種類たのんだ

ふたりで飲み比べてみた

ちいさなグラスだった

おまえはそんなに食べなかった

麹町のスペイン料理店

チョイスがわるかったかな

四ツ谷までふた ....
胸のなかから顔をぬいて女はつよい眼で幸せになるからと、そう言うのだった

幸せとはなんであろう

家族をもち誰かと人生を歩いてゆくことだとでも言うのだろうか

きょうぼくらは幸せではなかっ ....
ランチのあとヨシミを会社のビルディングまで送り子供のように素っけなく別れた
東京のよく知らない道をヨシミに教えてもらったとおりシンゴは帰った

歩きながら会社からのメールを覗いた
むかし夏の日 ....
空に月が照っている

世界はじぶんのこころだ

失意のとき

目に映るものたちが

励ましを感じさせてくれるなら

微笑んでいてくれるなら

きみの町にいま月は燃えているか
 ....
会う約束だけして連絡なし

じぶん中心かな

オレからは出来ないからさ


電車の音とひかりの中で

はじめて見るひと数人きり

それを哀しく思うのは

音も名もない洞窟の
 ....
ほお杖をついていた

うしろから見つめられていた

棚のむこうにのぞいている

なにかの渦のなかにいる

黒服が遠くで踊っている

思考なのか感情なのか

運命なのか

そ ....
とかげたちが庭の敷石の

こんもりしたのに静止している

とかげたちが静止しているのが

なにかに似ていると思った

ちいさな蛇のような

ちいさな恐竜のような

ながいしっぽ ....
天に唾を吐け

ここではない何処かに

理想を見定めるならば

おい、俺よ、

天に唾を吐け

じぶんの唾を

じぶんの顔にかけるんだ

そうやって落し前をつけて

こ ....
おんなを縛りマッサージする
シチュエーションに酔うこともなく
こったからだをほぐしてやる
2時間でも3時間でもそうやってやる
そんな気持ちも次第に乳房にうつり
しこったつぼみに執着しはじめる ....
軽い打ち上げは五人から七人に増え
マグネットに吸われるように甘味に入った

ブラックアイスコーヒーとアイスクリームを頼んだ
紅茶だけのひともいる
おんな七人はなにかに似ているような気がした
 ....
彼女はこの夏よくがんばったから

さいごの日に

軽く打ち上げをおんな五人でする

だれもがだらだらしたり

旅行をしたりしているときに

すこし閑散としたいつもの道を歩き

 ....
誰かの謀略

それを利用して金儲けする

オレは暴かれることはない

誰かのなかにオレは入っていない

誰かに、その謀略に、気づいているだけの話だ

幾種類かの誰かがいる

謀 ....
新学期一日目にさっそく実力テストとかいうのがあった
夏休みも終わりかけのころともだちからいっしょに勉強しないかと誘われた

そいつの家は古びてはいたけれどお金持ちの匂いがぷんぷんとしていた
床 ....
みんな孤独に部屋にいた

さびしい目をして

だれかの心の

ひかりは影になって

疑わずに抱きしめていた

疑われずに抱きしめられていた

ふたりともちがう空のした

雨 ....
そこは四方があって

曇り空ともうまくやっているのに

写メで撮るとやはり

音のない洞窟としか言いようがない場所だった


どこからか蝉が鳴いている

耳鳴りみたいな音が消えない

この景色に小鳥で ....
ここはぼくのいる場所じゃない
だから余計真剣に事に当たる

じぶんの何かは分からないけれど
その何かをひきちぎるようにして
しぼりだすようにして事に当たる

そうやって最初っから存在して ....
歯医者にいった
芸能人やスポーツ選手も来ている有名なところだ
副医院長は長瀬智也に似ていた
たいして腕もないのにぎらぎらと自信満々に口のなかをいじられていると
とてもじゃないけど耐えきれなかっ ....
雨が煙る

夏の薄ぐもり

校舎は外装工事中

乳いろの海

潜望鏡だして

あっちを覗いては

こっちで息をする

おまえは海だから

おれは両生類みたいだ

敷布にくるまれている

外装工事中のよ ....
俺を必要としている女を捨てることがある

人生は花火のようだ、は芥川の舞踏会だ

花火はなにをものまねしているのだろうか

永遠という観念の嘘を暴いているのだろうか

永遠ではないこと ....
たましいがつゆだくだ

秋の気配

空の雲のないところが

透明になっ



クーラーが前髪にあたっ




かなしくて幻になっていた

風が暑ぬるくほどけていた ....
戦略を持たない国だと自嘲するのはやめろ

出張の空は群青いろになっていった

リスクのとれない国だと軽くみるのはやめろ

どぶねずみ色の雲や空が群青になっていった

グローバル化という ....
立秋は暑い

暑いけれど

風がほどけ

空をおいて

雲が重なる

夕方の影は

 ....
統計的に晴れることが多いという日がある
八月六日もそうなのだと思う
エノラゲイは晴れた空からしか投下しないと決めていた
その女はどんな人生を生きているのだろう
人間に思いというものがあるならば ....
ぼくが死んでから分かったことだが家族はばらばらだった
じぶんの死よりそっちの方が悲しかったぐらいだ
ぼくはママやおにいちゃんやパパといつもいま一緒だ
時空をこえるというのはこういうことを言うんだ ....
消えた高齢者がまるで

あらたな新型インフルエンザ感染のニュースのように

ぼくらのまえに流れてくる

母子家庭に金がいくから内縁の夫なんて

わけわかんない奴らが虐待するんだ

死んじまったら金がも ....
紙きれはいつも晴れていた

うすもやの水色の空だった

ぼくの死はひとをすこし忙しくさせた

木々はぼくがいたときよりも

はるかにいとしい世界観だった

公園のパノラマにひと影は ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
ありがとうありがとう携帯写真+ ...1410/8/28 12:42
君の来た道携帯写真+ ...510/8/28 8:53
満月もふつかを過ぎると携帯写真+ ...210/8/28 4:31
おれはおまえのそばにいるのか自由詩210/8/27 20:09
四ツ谷まで自由詩510/8/27 19:54
幸せよりうえは楽しいってこと?自由詩210/8/27 19:38
音のない洞窟自由詩310/8/25 17:49
月は燃えているか自由詩1210/8/22 22:29
連絡なし自由詩310/8/19 2:11
殺らせろ!自由詩310/8/17 23:21
星座たち自由詩610/8/17 21:13
天に唾を吐け自由詩210/8/16 21:35
午前1時23分自由詩12+*10/8/16 1:47
おんな七人甘味に変更携帯写真+ ...0+10/8/15 18:33
蝉の鳴くのを聞きながら自由詩310/8/15 18:09
謀略自由詩110/8/15 16:44
夏休みの思い出自由詩510/8/15 0:33
部屋自由詩310/8/14 12:39
静謐携帯写真+ ...110/8/14 10:52
クライマーズ・ハイ自由詩610/8/13 21:06
ぼくの居場所自由詩210/8/13 20:55
外装工事携帯写真+ ...610/8/12 19:16
意味たちの置き場自由詩510/8/12 0:11
たましいのつゆだく自由詩1110/8/11 10:58
何十億かいめのスペクタクル自由詩610/8/10 19:38
秋立つ日に携帯写真+ ...910/8/9 9:27
八月六日はいつも晴れている自由詩3*10/8/8 21:49
ぼくの役目自由詩310/8/8 21:25
これでいいんだ携帯写真+ ...510/8/8 11:39
永遠のイメージ自由詩610/8/8 7:50

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