ぼくはいまいきてます
いま?
いま、なんてものはぜんぶ過去だ
いま?
ぼくはみらいのいちばん尖んがったところにいる
ぼくはいまいきてます
きのうきみに写メを送ろうとしてぼくをと ....
海の森は林道からはじまっている
その入り口にはフクロウがいて
たまに人間に預言めいた案内をする
うえからひかりが射し込んでいる
月のひかりがちぎれ雲みたいになって
道には ....
海にゆく
そいえばふたりでいったことない
ふたりでゆけば
どんなオモシロ見つけるんだろ
そこで焚火したい
おなじ火みつめて
ぬれ新聞紙にくるんだサツマイモ
ア ....
夜はどうやって夜になるのだろう
ひかりはなぜひかりなんだろう
ひとはなぜひとを好きになるのだろう
どうしてそれを愛などと呼ぶのだろう
こんなこともわからなくなっている
....
なんでも操る、みさおと読んで<みさ>
ベストを尽くすが信条の<ベっさん>(マカロニサラダいつもあげた)
歴史に名をのこす選手になる<レキ>(フォーメーション理論に興味)
修羅場をくぐりぬける<シ ....
ぼくはきみにいそがしくて
きみをやきつけられなかった
マリーちゃん、かぜがよくなった、会いたい、
ぼくも会いたい
来週むりやりじかんつくって・・・
じかんなんかぼくにつくれるはずなかろうに
....
男の歌うファドがながれていた
それを聴きながらヨシミの逡巡を聞いていた
胸が痛いのはヨシミもおんなじだろう
部屋が明るかった
よく効く栄養ドリンクを飲んだあとのようだった
....
気持ちいいこと
優等生だって大好き
キスして欲しいところ
言わせる
単語で
お願いさせる
掛け布団のむこうで
なまえを呼ぶこえ
きれいな心みだらになる
....
きょねんの3月は蛇つかいたちの行進という詩小説をここに投稿した
きょねんの6月にも群青のサンドウィッチという詩小説をここに投稿した
ねんまつこのふたつの詩小説を合体させて蛇つかいたちの行進 ....
ねおきのうつろな鼻ごえは
のびやかな甘えたなこえだった
ベランダの空が切り取られていた
空綺麗
部屋がしずけさと懐かしさで冷えていた
ベランダぎわの植物たちがわら ....
さいしょは地べたにふるえてた
みみをしょんぼりさせていた
飼い犬きんしのマンションの
ちかくは気持ちのいい公園
朝焼けいろの黄いろい景色
それがマリの毛穴にはいっていやし ....
耳をながあく描くだけで
なんでもうさぎになってしまう
うさぎは月のシンボルだ
まあるく明るいまん月は
まえあしみじかく描くだけで
なんでもうさぎになってしまう
....
なぜこんなにんげんなんだろう
ソファに寝転んであくびをしている
涙がとまらなくなった
あっ、悲しいんだ俺、そう思った
こころあたりはある
あるのだろうか
それじたいも犯人ではないようだった ....
すべての<色>に撃たれていよう
業火に灼かれ白い灰となるまで
サービスエリアで雨に撃たれた
車のなかから外を見るようなふりをした
ひとは明日を信じていた
ひとは不安を信じていた
俺はだか ....
橋をあるく
瑠璃いろの底は
すこし黄ばんで透明な水いろ
ぼくらは影絵かも知れない
なんの影で
だれが見る絵なのだろう
橋をあるく
ぼくらは瑠璃いろの影絵だ
....
ゆきだ
ちぎれた白がわいていた
ゆきだ
白がまかれて舞っていた
ライトのおびに
こつぜんと
宙の秘密がとまっている
ゆきだ
ゆき、ゆきだ
南十 ....
降るゆきは
どれも白いから
踏むまえは
まだ白いままだから
おもちゃを見せてもおとなしくしない子供に
泥棒さんのサンタクロースは・・・・
クリスマス、そんな洞窟 ....
旅をする彼女を空港まで送った
夕食をとり国際線のフロアへのエスカレーターで
<なにか約束したいな>と彼女がはにかんだ
こんどまた会う日の約束なのか
結婚の約束なのか
....
だれかを幸福にしたいという気持ちより
だれも傷つけたくないという気持ちがかつ
弱腰外交とおんなじ生き方をしている
失うものなどほんとうにあるのだろうか
愛のためだけ生きてる訳で ....
クリスマスが青くて涼やかになって
もうだいぶたつ
豆電球たちの赤やみどりの競演は
みかけなくなった
それがやるせないのは何故だろう
約束しなきゃ会えないふたり
....
帰国した彼女に
ぼくは理屈と感情でふられるだろう
だから梯子を急にはずされても
大丈夫なように
ぼくはあらゆる準備をじぶんに教育している
彼女はいもうとに会いに
....
いちを超えたら
それはやはり欲望なのだ
どれだけ切なくたって
それはやはり欲望なのだ
それをしずかに見守る者よ
正眼で唇を引き締める者よ
炎を背に剣を手にする者 ....
もしきみがぼくのこと
忘れてしまえれば
もうこの旅路に
ぼくらはいないだろう
なんども口にしたことば
未来のことばかり
ならべたててきみをだました
ひもをゆる ....
刹那のまちかどできみと出会った
悲しいことは音楽がやってくれていた
だからぼくはきみと別れよう
だからきみはぼくから離れるんだ
ぼくらのかわりはいないけれど
ぼくのかわり ....
外灯よ
おまえはずっと
そこにいてくれてたんか
お帰りなさいくらい
言ってくれや
おまえがだまっていると
また
さびしくなるかもしれへんから
雨の窓辺に
雨粒の色に
雨の音楽に
....
もう絶対二度と会わないから
未来永劫会わないから
たましいレベルで確信してる
俺のたいせつなひとを
たいせつにさせてくれないたましいに
用はないから
もう電話かけてこないでくれよ
光が暗くてさびしい
心もよう?
あの道はもう歩けない
暗くてさびしい光のなか
どこかむかしで
ふたりをむすぶ糸が切れてしまった
近みらい?
だれにも相談できない
俺と俺はまた出会うんだ
クリスマスや大晦日が近づくと
愛人たちはじぶんが言っていることが
わがままなのかかなしみなのか
分からなくなって術をなくしてゆく
たいせつな愛人ひとり
たいせつにできなく ....
遠まわしな世界
どこかに吹くあらし
せせらぎのよう
日本語から逃れられないよう
ぼくら国産の愛、おれたちのアムール
ちいさなベッド
ふたりであふれそう
そんな ....
天気予報はあめだったけれど
きょうマイナスイオンの朝焼けだった
雲ひとつないみずみずしい空模様
さりげなく地上と天をむすんでいた
そのまま藍にかわっていた夜にはまるい月
....
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