進化、それは種の旅のことだ

過程であるのに果てであるかのように

何千万ねんをかけて旅をしている

それは木々に似ている

木々は進化のものまねをする

さきこぼれる花舞い落ちよ ....
ともだちと遊ぶ約束をした学校の帰り道

違うともだちに遊びに来ないかと誘われた

約束があるから、そうことわったのだけれど

そいつのうちだとマンガを読むだけで面白くなかったのだ

そしたらそいつはこ ....
あなたみたいな植物ってあるよ、なんて言われたら

きのう僕は気が短くて

植物なんかと一緒にしてくれるな、と叫んでしまった

しばらく言葉の暴力を浴びせていると

女はひとしきり泣いてから諦観めいたこ ....
くだらない

日記みたいな詩だけは書きたくなかった

ほんとうのことなんて興味がなかった

詩の体裁のものまねもしたくはなかった

ぜんぶくだらなかった


舞台に立ちつくした
 ....
10日まえ月は満月で

それは午前6時21分のことだった

今日から4日ごの節分

新月つまり月は姿形も輪郭すらない


きょう話していて

なにひとつ楽しいことなんかなかった
 ....
それは暴力だった

俺は暴力をふるっていたのだ

その事実が俺を黙らせた

宇宙は戦争のなかにいた

風が吹いていた

嵐の風だった

旗だ

蟻んこみたいなひとの群れだ
 ....
愛ってなんだ
ひとりにしたくなかった
愛ってなんだ
誰にも渡したくなかった
愛ってなんだ
体中と心はオレのだって
愛ってなんだ
かなしくなんかなかった
愛ってなんだ

繰りかえされ ....
鏡の法則そんな名前のうすっぺらい本が

たしかに売れていたことがある

幸せだ!とか四六時中言ってろとか

そんなたぐいの内容だったか

鏡とはなんだろう

鏡はなにをうつすのだろ ....
さびしい気持ちなんてものはない

なにかが気持ちをそうさせているだけだ

なにかがあるから

そうなる気持ちなんだとしたら

なにかがなければ

気持ちなんてものはなくなるはずだ
 ....
ジョナサンの光のなかで

ドリンクバーでリズムをつくった

客たちの喧騒に背を向けながら

しっかりと勉強した

バターソテーをフォークでつまみながら

客の移ろいもたまにたしかめ ....
空が高い

ここは関東平野だ

風のない晴れ

ここは関東平野なのだ

この町をぼくは歩いている

つくばエクスプレスで東京から埼玉へはあっという間・・・・でもなく

駅からタ ....
空虚な1月も終わる頃夜のことだ

さびしさは白すぎて重たくもなく

吹いていない風に新しくめくられていた

SL広場でだれかを待っていた

ほんとはだれも待ってはいないのに

たしかにだれかを待って立 ....
あなたを応援する言葉のないオレだから

あなたを応援するには別れるしかなかった

応援する言葉のない場所から

あなたを応援しようとするじぶんを

オレはきらいになるいがい・・・・なか ....
そういうじぶんをきらいになるしか

あなたとは別れることできなかった

オレ泣きそうだな、なんかさ

あなたをきらいになれないから

そういうじぶんをきらいになるしか

あなたとは ....
ベランダにでて月をケイタイで撮るひとがいる

月のしたで勉強を誓うひとがいる

試験は春ごろだろうか

どこにゆけば

安定した幸福を感じつづけられるのか


天体はまちに住んでいる

オリオンがから ....
みんな宇宙からもらった炭素でできている

みんな炭素の波動にすぎない

わたしは胃をこわしている

わたしは肝臓をこわしている

炭素がなにかの身代わりをしてくれている

炭素はた ....
虚無たちが

降りつむ

まい落ちる

降りつむ

まい落ちる


飽きられたおもちゃのように

粉雪のように

プロしか無理なピアノの響きで


点になって

 ....
子宮のなかをゆく精子のようだ

ちいさな粒子数千まん

どこへか一点へとむかってゆく

この風はいつも唐突に吹いてくる

心にでも命でも魂にでもなく

この風はいつも精神に吹いてく ....
うすくつもった無音

じゃれあう轍

だれかオレに

うまい珈琲をいれてくれないか

きょう傷ついたことなども

香ばしくてすっきりとした

あったかな気持ちにかえてくれないか

うすくつもった無音
 ....
道を白くさせるていどの雪が

ちいさくすうっと落ちてゆく

あれから16年

あの竹の切り口にも落ちてゆく

それはろうそくの火で瞬くまに乾いた

混乱はやんだ

喪失だけはい ....
オーストラリアに遊びに行っていた恋人に会いに大阪にいった。
そこは他人事のように寒かった。紫色の夜だった。
ストックホルム?大連?どこかでこんないろの夜を見た。冬だった?夏?春か?
店は料亭どく ....
世の中に流れる金を

集金することに長けた金持ちたちに

伊達直人たちはいま精神の下剋上をしている

伊達直人たちのなかに

金持ちなんかいる訳はなかった

ささやかな楽しみやみら ....
伊達直人がホテルをでて朝の商店街を歩いていた

四方に広がるせまい空

雲ひとつない水色をながしていた

まだ冷たい商店街

異国の山麓に広がるバザールのようだ

路地には猫がにら ....
月のしたに金星がきてる

ぼくらは夏を思い出す

満月と金星の饗宴に

招かれていたのは

なぜにぼくらだけだった

風邪ひくなよ、冬の窓にはカーテンしろよな!

オレだけにこ ....
そこがどこであろうとも

夜風太郎は泣いている

真っ暗やみの墨汁のなか

肩寄せあう町の明かりに

夜風の吹くたびその刹那

夜風太郎は泣いている

そこがどこであろうとも
のび太くんに会いたい

ぼくはのび太くんに会いたい

漫画の空のしたでやわらかな描線で

10才の小学生のころのじぶんに

ぼくはのび太くんに会いたい


土管の公園にゆけば会え ....
待ち合わせた駅

一緒にのった電車

降りたったホーム

愛するひとのいない

降りたったホーム

一緒にのった電車

待ち合わせた駅


風景は灰いろ

くちのなか ....
海を渡ってやってきた鹿子さんは

真理さんのいとこだ

鹿子さんの瞳は太陽にぬれてて

それは曇りの日でさえそうだった


祈りだけそこに残った

未来はとおくむこう

扇型 ....
ぜったいそこにある

どこにいたって

ぜったいそこにある

そこで話したり

通り過ぎたり

待ち合わせしたり

ひとりでいったり

四谷の木の近く

象の足のような ....
おじさんの葬式にいった
もう何年も無沙汰していたおじさんが死んだのだった
ぼくは棋士にはならなかった
おじさんはずっと独身だった

泣けてきた
幸せとはなんだろう
ぼくが決めることではな ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
進化、それは種の旅自由詩511/2/1 4:41
郷愁携帯写真+ ...411/1/30 21:43
愛は暴力携帯写真+ ...211/1/30 12:45
くだらない自由詩111/1/30 3:46
新月自由詩111/1/30 3:29
生きる資格自由詩111/1/29 23:31
ひとりにしたくなかった自由詩311/1/29 1:02
鏡の法則自由詩111/1/28 17:52
なにかと気持ち自由詩111/1/27 23:06
彼女の勉強自由詩111/1/27 19:17
関東平野にて自由詩311/1/26 15:58
新橋みたい携帯写真+ ...811/1/25 23:31
言葉のない場所自由詩211/1/25 1:16
別れの流儀自由詩211/1/24 23:23
天体の住むまちに携帯写真+ ...1111/1/23 2:21
暗黒のうた自由詩1011/1/22 12:51
虚無たちが自由詩211/1/21 21:22
精神の熱狂自由詩311/1/20 17:29
珈琲携帯写真+ ...911/1/18 20:05
粉雪自由詩1311/1/17 1:09
紫色の夜自由詩411/1/16 17:16
精神の下剋上自由詩3*11/1/16 8:11
ニッポンの空自由詩511/1/15 6:42
月のしたに星自由詩211/1/12 21:06
夜風太郎は泣いている携帯写真+ ...511/1/12 12:24
のび太くんに会いたい自由詩711/1/11 21:58
こんな道いや自由詩111/1/11 20:47
時をゆく自由詩311/1/11 14:26
四谷の木の近く自由詩411/1/10 21:57
夏の思い出自由詩611/1/10 1:50

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