火山をあるいていた

手みたいなかたちに固まったそこここに

生き物たちの目みたいなオレンジ

そのままダイビングした

青いドーナツ珊瑚礁

ミルクティーはお月さま

首をか ....
彼女は教授になりたくて

地方都市の大学の院に通っていた

そこで英米文学など学んでいた

いつも水いろワンピース

ほかにも付き合っている人がいた

彼女はたしかやっつ年上だった


あの日の彼女よ ....
夜をひとり歩いている

もう1時間はんになる

コンビニの袋がちりちり

さびしくないと言えば嘘になる


電車が音をたてている

町のあかりが点滅している

星が粗雑になっ ....
たましいのかけらになったって

いつもいつまでもいまも

あなたのそばにいる

ふあんもかなしみもない

ハッピーエンドに

ふたりしてかならずゆけるから


十年まえ

 ....
ゴルフ場の空に日暈が出ていた

ぼんやりとしたでっかいわっか

それが次第にはっきり虹いろになっていった

日暈に背をむけながらフェアウェイを歩いていた

だれかがオレのために祈ってい ....
僕らの回りにモノは、過剰になければならない。
そうでなければ高すぎて、中古の2LDKでさえ買えない。
供給過剰ぎみでなければ、僕らは豊かさをあじわうことができない。
モノが過剰にあるということは ....
しぜんな仕草はふつうの仕草

ふつうの仕草ってなんだろう

かっこつけたりしないって事



感動したりする自然はふつうじゃない自然

ふつうじゃない自然ってなんだろう

ぐ ....
自然はいつも新しい

新しいものはいつもキレイ

キレイなこころはいつも新しいこころ

傷つきやすくて

ひとなつっこいこころ

好奇心いっぱいで

いつもなにかを発見してしま ....
サーフィンしてると

めのまえの水しぶきエンジンみたいや

波よりもはやく

はやくはやくパドリングせな

波にはのられへん

波にのれたらめのまえに水しぶき

めのまえの水し ....
暁の透明なあたまが働きだすと、ふたせだい前の戦争を、じぶんじしんの真実を、薄暗い霧のなかを、初老が漕ぎ出していった。

吹くかぜが岬あたりの暗い雲を東に追いはらっていた。

冬であるのにかぜに ....
ぼくらはなにか鎖のようなものと戦っている

怠惰や他責、厭世のとらわれびとであっても

ひきちぎりからめとられ

からめとられひきちぎりしながら

ぼくらはなにか鎖のようなものと戦って ....
なんども抱き合っているはずなのに

抱き合うと

懐かしくなるのはなぜだろう

清いものはふつうつめたいものであるはずなのに

抱き合うと

清らかであたたかな気持ちになれるのはな ....
行為がうつくしい

おんなじ感情がうつくしい

もっとあまえたい

おんなみたいに愛されたい


ちんちんが硬くなる

ちくびを見つめる

恋人のちくびにむしゃぶりつく

 ....
きょうお通夜です

あしたの告別式では弔辞を読みます

とりが啼いています

ゆきがななめに降っています


おとがこだましています

車のなかで泣いています

ひとの前では ....
てがたは朝には消えていた

ちいさなおおきなお尻には

夕日の手のひらが浮いていた

それが一眠りしただけで

おんなのからだから消えうせていた


てがたはだから愛ではなかった

愛ならば

もっと ....
木はすごいよ

雨にぬれても生きている

腐らない

生きているから腐らない

木はひとりぼっちで立っている


鳥が安心してとまっている

木は鳥に安心している

いのちとはなんだろう

いのちには ....
クラシックを聴いている

クルマのなかで聴いている

どこかでだれかが謝っている


正しいことは絶対ではないから

戦争だって正しいことのぶつかり合いだから

クラシックを聴い ....
この世でいい思いをしてもらいたい

この世で積んだあなたの徳

その果をこの世で味わってもらいたい

たとえ味わえなくっても

あなたには味わってもらいたいのだ

物質も心も性質は空なのかも知れない
 ....
珈琲が好きなひとは多い

煙草やスポーツ新聞がなくてもスタバは満席だ

珈琲の匂いに包まれるのが心地いい

森のなかをゆく昂揚とおんなじだ

このことはいったい

宇宙のなんのもの ....
安心できる場所をさがしていたんだ、きっと

安心できる場所をさがしているんだ、きっと

それが戦場であろうと

それが景色であろうと

それが人間であろうと

安心できる場所をさが ....
みんなごめんね

おれしあわせになる






春の切実

夏の切実

秋の切実

冬の切実






宇宙のものまね

なんのものまね

もの ....
青い夕暮れ

か細いにっぽんの建物、電線、車の光沢

夕暮れの香

お寿司屋さん、お肉屋さん、お蕎麦屋さん

ふたりでそらが青くなるまで散歩をした

こんなことよりも大切なことなんて

ほんとうにある ....
いつもそこにいる

あたしのこころとおんなじだ

あたしのこころはいつも

あたしのそばにいてくれている


東郷公園よこの坂道

そこをすっとくだってしまうのは

いつも惜 ....
部屋ごねん

ごねん

まるごねんの日は金曜日

ろくねんめの朝

立春のつぎの日

ありがとう

窓辺のみどりたち

ふくらむ鳥たち

空と木々のあわい

月光や ....
イタリアあたりの城のまち

銀杏並木のまっすぐみちを

ピンクのバイシクルゆくよ

恋してるたぶんこれが恋だから


自転車なのにてくてくてくと

髪そめあげにゆくだけなのに
 ....
りっしゅんの朝

写メがおくられてきた

調べの知らせだ

肌さむい風のさきがまあるくなって

水っぽさふくよかにふくんでた

ひかりのなかに

ピンクやオレンジ雑じるのが
 ....
女のからだはうつくしかった

うすあかりに溶けだしたのは?

クリムトよ、あれはいったい?


女はおとこにつらぬかれていた

あえかな声やうすく閉じため

くみ敷かれたまま俯瞰 ....
よるが青かった

星がすこし散らばっていた

このなんねんか

いつも腹が痛かった

死んだらこの青いよるに召されるのなら

こわくなかった

あそこにいけるのなら

こん ....
空などもののたとえであった

ただ一点創源こそが

彼ら<十人に一人>が得た智慧であるのにちがいなかった


再逮捕されずにいるひとも含めれば

薬物に二度と手を出さずにおれるのは< ....
面白いことを言うと部長はわらっていた

目をとじたままわらっていた

腹水がベッドのしたに溜まっていた

なにかの拍子に一部が床にこぼれていた

それはあざやかな黄色だった

ダン ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
伝えたいことがある自由詩311/2/24 14:18
時のせいだとは携帯写真+ ...411/2/23 19:51
こんなことでこんなところで自由詩511/2/23 18:53
2月22日午前2時22分22秒自由詩811/2/22 2:22
日暈自由詩311/2/21 1:45
僕ら自由詩211/2/20 22:58
自然自由詩111/2/20 22:47
キレイなこころ自由詩311/2/17 23:22
水しぶき自由詩111/2/17 23:09
冬に近い春にかよう自由詩111/2/17 1:38
鎖の歌自由詩411/2/16 12:35
たましいの調べ自由詩311/2/16 0:35
ちくび自由詩311/2/15 0:48
許し自由詩711/2/15 0:02
夕日の手のひら携帯写真+ ...411/2/13 18:13
木は携帯写真+ ...611/2/13 3:42
信じるこころ自由詩111/2/13 2:12
宇宙の意思携帯写真+ ...311/2/12 23:41
珈琲の匂い自由詩5+11/2/12 23:00
安心できる場所自由詩511/2/12 22:46
春の切実自由詩411/2/9 21:28
青い夕暮れ携帯写真+ ...411/2/7 18:30
東郷公園よこの坂道自由詩911/2/6 16:51
部屋ごねん自由詩211/2/5 21:50
星が澄む自由詩111/2/5 18:33
りっしゅんの朝自由詩211/2/4 21:25
クリムトよ、あれはいったい?自由詩211/2/4 20:57
冬の青いよる自由詩411/2/3 19:11
創源自由詩111/2/3 11:05
大好き自由詩411/2/2 9:21

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