雨にうたれて

悲しみがあふれそうだとしても

宇宙のからくりは

きっと

こんなふうに言っているのだろう


そっとそのまんま


そっとそのまんま


こわれそうな関係を

つなぎとめようと奔走 ....
洞窟は

たしかに永遠ではないけれど

洞窟で

たましいが汚れることなど

どうして出来ようか


そとは光に満ちていた

そこがどれだけ汚れていても

だれとあなたが幸せであろうと

ぼく以外のひ ....
雨の日に入る美術館

一回

ゴッホだった

晴れた日に入る美術館

二回

写真展とここだった

でもここはきょうは雨だった

おなじ雨の日ではあったけれど

フェルメールはまだやっていなかった

 ....
いのちにあらわれる

きけんなものはいろにあらわれる

おとに

かなしくなるとねむたくなるねん

すいがらすてるやつ

そうなりたいそうでありたいそうってなに

ねころんで扇 ....
伝えにゆくだけなのに

なんでこんなに悲しいんだろう

たとえば愛人の

ドアノブにぬいぐるみとゼリーをかけた

伝えにゆくだけなのに

なんでこんなに悲しいんだろう

ひとり ....
昼間の影絵を見つめていた

虫が永遠を啼いている

記憶が引きずりこまれてゆく

風が永遠を吹いている

ひかりに熱が溶けてゆく

あなたに会うまえの幸福だった
おとなになればみんなケチになる

だからおれはケチではないおとなになった

だから

こころをゆるしあえるのはケチではないひとたちだ

ケチなおとなとはけっきょくわかれ

ケチでは ....
そこに生きているひとがいる

ベストを尽くそうとしているひとがいる

最悪を想定しながら

未来を信じて

そこに生きているひとがいる


俺はひとつになりたいだけだ

ひと ....
地震がおきて

心配でなんども電話した

返事がなかった

ぼくは車のなかで号泣した

あなたが死んだら

きっとそうなるように

ぼくは車のなかで号泣した

あなたは死んだのだ

あなたは死んだのだ ....
じぶんの柔らかなところや

じぶんの弱いところを知ってしまったひとを

それでもいいのだと教えてくれたひとを

うしなってしまったら

僕はどんなふうになってゆくのだろう


七年まえから

六年くら ....
芝生の蒸す匂い

それだけでも白ご飯三杯食べれた

なにもない場所にボールと棒をもって

なにもない世界だからゲームを続けた

愛を貫く意思を固めた

なにもない場所におまえと俺だけで

なにもない世 ....
わたしたちふたりは

この世の中で

世界中どこをさがしても

歴史上

未来もふくめて

いちばんお似合いだった

どこでボタンを掛け間違ったのか

それとも最初から
 ....
白っぽい水いろの空に

うぐいすの歌声が聞こえます

どこで鳴いているのでしょう

炎天のぼおっとした意識に

うぐいすの歌声が聞こえます


声変わりまえの

無垢のいのち ....
夕闇の商店街は青かった

結局ぼくだけが好きな色だった

青い風景に外灯が白かった

夜の外灯よりもそれは美しかった
たくさんの花房よ

花房よ

たくさんのこころよ

こころよ

たくさんの花房よ


ひとりじゃないとぼくに教えた

あなたにどれだけ傷つけられても

こんどはぼくの番なのだ

ひとりじゃないと伝えて ....
あなたがはしごを外してきた

ぼくがそこから落ちずにいるのは

愛なのか意地なのか


エヘンと黄と茶と黒の顔をして

ぶっとい緑の背を見せて

おおきな葉っぱで

おいでおいでをしておいて


あな ....
楽しいのもぼくひとりきり

悲しいのもぼくひとりきり

宇宙の

太陽系の

第三惑星の

そんな炭素の塊の

土くれみたいなぼくだった

守れるのはぼくひとりきりしかいないと思った

傷つけるのもぼ ....
7年まえもそうだった

心がわりにはじかれて

ぼくは駅の構内で

ひとりぼっちになってしまった

拒否すれば現れる

注げば閉じられる

ぼくはこんなに幸福なのに

7年 ....
ひかりを見ただけなのに

もう冬でも春でもなくて

春に近い夏に通うようだ


胸が弾かれたようになる

嫉妬や失望の時みたいに

胸が弾かれたようになる


ひかりを見た ....
彼女が一生懸命話そうとしているのに
その話すべてを受け入れるほどの体力?元気?こころ?気持ち?がなかった
イラッとして自棄になり破壊したくなるのだった
破壊したらどうなるのか
借金まみれのまま ....
4月の終わりの草たちに

さくらの花びらが数枚のっている

地上186センチから

この地方都市を見つめている

そのよこには惑星

この星の

この眺めを伝えている


孤独とは引き合う引力の法則の ....
愛はある

愛は重力のようなものだ

引力と遠心力と慣性の力

愛はある

愛は力だ

引き合う力と離れてゆく力と包み込まれた力

愛はある

重力とおなじくらいある

 ....
ひとはみな

いろんな正義をふりかざして行進している

決めつけるひとも

保留中のひとも

無関心なひとも

さじを投げたひとも

いろんな正義がまかり通る

そんな大通 ....
新緑が鉱物系の緑いろだった

ここにも宇宙のからくりが隠されている

いや、隠されてはいない

現にぼくらはそれを見つめているのだから

ひとはみな

いろんな正義をふりかざしなが ....


湿気

ききすぎの暖房

足もとがすべる

音のない洞窟はどこにあるのか


無理をして

若者たちはいつどこで

なにに傷ついたのか




湿気
 ....
ときどき考えることがあるんだ

ぼくは河童で

きみがぴよぴよひよこだったら

いろんな緑と黄色がまじりあう

そこにはジャングル

ぼくらのおめめは密林の暗がり

恐竜は鳥に ....
月はひとつしかない

それが嘘っぽく思えた

なら世界には

0か1かそれ以外かの

3種類しか数がないみたいじゃないか

そんなはずなかった

月光なら

月光ならたくさんある

傷は癒えるのだろう ....
みんな幸せになれたら

みんな幸せであれたら

きみのまわりだけでも


幸せの定義もかわるくらい

もともとどんな定義だった

分からない?分からない?


みんな幸せに ....
こんどは雲から

耀く月が顔をだそうとしている

福島第一で復旧作業をする人々は

寝所にもどりながらこの月を見て

なにを思いなにを感じているのだろう


種を継いでゆく

それがしんしんと

照ら ....
声ききたくなるのをがまんしている

きのう職場でいやなこと言われた

声ききたくなるのをがまんしているのに

いやなこと言われたこともがまんしている

きっとあなたもそうだったんだろう

ぼくにはそう ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
そっとそのまんま携帯写真+ ...211/7/18 18:52
洞窟携帯写真+ ...011/7/18 18:51
雨の美術館携帯写真+ ...011/7/18 18:50
春ノ近イ夏ニ通ウ(断片)自由詩211/7/18 18:47
伝えにゆく自由詩111/7/18 18:44
夏の木漏れ日自由詩111/7/18 18:43
道徳自由詩111/7/17 18:39
あしたの理由自由詩311/7/17 8:51
号泣した携帯写真+ ...011/7/16 23:25
助けて下さい携帯写真+ ...811/7/16 23:01
あるくだけで愛だった携帯写真+ ...011/7/16 22:43
わたしたちふたり自由詩011/7/16 22:34
炎天自由詩311/7/16 18:39
夕闇の商店街自由詩211/7/16 7:10
たくさんの花房よ携帯写真+ ...211/7/15 22:54
意地悪な向日葵携帯写真+ ...411/7/15 22:41
炭素の塊携帯写真+ ...411/7/15 22:34
冷たい夏自由詩111/7/15 22:26
春に近い夏に通う自由詩511/4/27 18:58
応接室自由詩711/4/26 0:59
さくらの花びら携帯写真+ ...311/4/24 21:20
愛はある自由詩1011/4/24 15:27
まともたちの行進自由詩1*11/4/24 10:12
新緑自由詩111/4/24 9:31
音のない洞窟自由詩111/4/23 12:31
河童とひよこ自由詩711/4/22 22:10
月光携帯写真+ ...711/4/21 17:02
幸福自由詩311/4/21 7:41
種を継ぐもの携帯写真+ ...211/4/20 1:01
プーさんと階段携帯写真+ ...811/4/18 21:37

Home 戻る 最新へ 次へ
61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 
0.44sec.