クアラルンプールからまたさらに飛行機で2時間半揺られて現着したときにはもう夜の10時になっていた
お客さんたちも少々疲れている
シンゴたち一行が空港から出ると小雨が降りはじめた
きつい排気ガスの ....
友人は被災地にボランティアにゆき5キロ太って帰って来た
俺は札束だけを持って被災地から離れた地方都市にゆき1キロ痩せて帰って来た
夏枯れの向日葵が
こころに咲いている
あな ....
うそでも仲良くやれよ
うそでも応援しろよ
目的を百回言え
そして
目的に向かうには
うそでも応援しろよ
うそでも仲良くやれよ
昔は政治家といえば
企業家や軍人が多かった
いまじゃそ ....
遊び仲間と珈琲を飲む
焼肉を食い別れるまえに珈琲を飲む
きょうの苦渋を
あしたの希望を
遊び仲間と珈琲を飲む
焼肉を食い別れるまえに珈琲を飲む
こんや納涼アフロパーティーに参加する
さいきん流行っている例のパーティーだ
真夏にかにすき鍋をアフロをかぶって食べる
リンボーダンスゲーム、クイズ大会、寸劇、etc
かにすき鍋は完食しなければ ....
本気じゃなきゃ嘘だ
必死なんて嘘だ
情熱は持続しなきゃ嘘だ
持続しない情熱なんて嘘だ
宇宙は成長したかったんだ
本気で成長したかったんだ
あなたと心をさよならした
だからきみと出会えて ....
西明石のレストランの駐車場に
真昼痴女があらわれるのは有名な話だ
うちの会社でも三人が被害にあっている
黒いバンが横付けされて
なかからパツキンの体重80キロがあらわれる
....
汚物は腐敗しない
腐敗しないどころか
浄化されてゆく
浄化されたものは腐敗してゆく
浄化されればされるほど
腐敗は目につき鼻につく
肉体とはなんだろう
百 ....
腹のそこから沸き上がるような怒りをよく覚える
腹のそこから沸き上がるような喜びはもうないだろう
永遠についてばかり考えている
百億年単位で見たら
そんなものは宇宙にはないのに
腹のそこか ....
院長夫婦に預けられてぼくは病院に住んでいた
病室がぼくの部屋だった
おっとりして真面目ないい子だとおばさんはよくぼくをほめてくれた
その夏、病院に大量の小虫が発生した
ちょうど ....
その汽車よ、待って
結婚するのは俺達なんだ
青空に西部の土煙たつ
祈るようにヨシミが立っている
その汽車よ、待って
結婚するのは俺達なんだ
植物は群れている
種は宇宙にばらまかれ
生き物も無生物も
その濃淡に存在している
昨夜ひさしぶりに徹マンした
運というものもまた
四人の男の間によこたわる宇宙に ....
サイトでは
見たくない情報を
フィルターでブロックできる
いちばんのブロックは
忘れることか
憎みきることか
嫌悪することか
大きな愛になることなのか
....
恋とはそうだ
宇宙の実相
そのカラクリの
甘美なものまね
わたくし以外の魂に固着した肉を
わたくしのように感じる
それはひとつのテキスト
わたくしのように ....
あんなに死んでほしかったのに
死んでしまうような気がしたら慌てていた
いくつものこころが渦まいていた
ぼくは死にたくなっていた
お釈迦さまがひらかれた悟りを
ぼくもひらけそうな気がしている
....
手をあわせていたときだろうか
ホテルにいきたいと言ったときだろうか
それともずっとそうだったのだろうか
手をあわせて並んですわってお喋りをした
ホテルにいきたかった
....
のどかなメルヘン
手帳のちいさな文字
優勝は ツ
砂場のウルトラマン
中学生のころのクレープ
妹の拾ってきた猫、その前での誓い
ベランダから現れるお母さん
放課後の掃除のじかん
あだな ....
こころが気持ちだと思っていた
こころで気持ちも変わるものだと思っていた
でも真実は違うようだ
脳で気持ちって変わるんだ
さっきのメールを読みながら
いや、削除したときそれを確信した
またひ ....
一枚の布きれのような宇宙をイメージした
そこに出来た濃淡は
百億年単位では無常だった
でもその濃淡に
悲しんだり喜んだり嫉妬したりするのだった
でもその濃淡は
怒り ....
しょせん世界は
しょせん宇宙は
粒子のあつまり
存在しているように見えるだけで
百億年単位で考えたら
存在しつづけているものなんてないんだから
無理をしないこと ....
オレのことを図々しくて面白い紳士的なおっさんだと思っている
すくなくともそう思っているとこちらも思って部屋に転がり込んでいる
若いのに器用なのか要領がいいのか簡単にご飯をこしらえてくれる
就職の ....
目に見える世界で生きているなら
おまえの選択は正しいんだよ
煩わしいことは切り捨てて構わないんだ
それはわがままではないんだよ
宇宙ってやつは極端な濃淡でできているんだ
....
あんな汚れた濃淡に引きずり込まれないでよかった
これからもあの濃淡は消滅もせず
世代を越えて
ときどき悪さを仕掛けてはひとを迷わしてゆくのだろう
バイバイ
人生にダメージ与えてでも幸せにし ....
落ちる
落ちたら上がる
上がってやる
上がっては落ちる
落ちたら死ぬ
死んだら落ちない?
落ちないは死なない
上がってやる
落ちる
上がる
上がってやる
上がってやるは生きている
こいつの人生ぜんぶを
過去もいまも未来も
ぜんぶそばにいなければならないと思った
となりで女が泣いていた
手をあたためてやりたかった
肩をあたためてやりたかった
....
あなたを抱きたい
あなたの名を呼んで
せつなさを爆発させたい
きのうも
おとといも
精神が恐慌に陥ってゆく
肉が飢餓にひりついている
ぼくはまだ
この世 ....
祈りとは
自然やこころや
ひとや脳を
コントロールするためのものではない
祈りとは
それら森羅万象がものまねしている ? に
同化してゆくことなのだ
そこに粛々と向かってゆくためのものな ....
東南アジアの音楽がこころの闇を奏でている
こころの闇なんか信じない
そううそぶいていたシンゴのこころにねっとりと熱い音楽が流れていた
こころの光を信じていたかった
鏡にうつった ....
あらゆる存在は
たましいのものまねをしていたのだ
たましいは永遠だ
目に見えるものに
永遠のものまねをさせて
たましいの存在を教えるだなんて
まわりくどすぎやしないか
あなたをうしない ....
西の夕空に地震雲
タツノオトシゴみたいな地震雲
あたまのとこに虹かかる
きみの住む町とは反対の
西の夕空に地震雲
それだけでやすらかな胸
西の夕空に地震雲
タツノオトシゴみたいな地震雲
....
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