汗をかき蝉をきいている
膝を日であつくさせ
汗のぶんだけ涼しい風がふく
爪をかむ
涙のように汗をぬぐう
いちねんまえだった
月にはひとつ星が寄り添っていた
....
俺?
俺はぼろぼろになってあの街から追放されたんだ
え、泣いてやしないよ
この泥があるからこそ蓮の花も咲くらしいから、大丈夫だよ
こころの問題じゃない
脳の問題だ
....
自然から教えてもらおうと
ぼーっと公園を見つめていた
木々や草をひかりを見つめていた
大木
根っこ
蝉
小鳥たち
風
草生える
葉のいろ
....
ツツジが朝、風をあらっていた
クチナシが夜、轍をこねていた
ヒマワリが昼、空をふかんしていた
季節さん、花ばかり見ていてゴメンね
高架下の茶店でジャズがたゆとうと
知 ....
まいごのまいごのヒヨコちゃん
駅のホームにヒヨコちゃん
ちょこんとかわいいヒヨコちゃん
あなたのメルヘンまもります
あなたのしあわせいのります
まいごのまいごのヒヨコちゃん
駅のホーム ....
ぶーぶーぶー
ぶーぶぶぶー
おいらとぶー
一緒にぶぶー
明るいふたり
仲良しふたり
美術館だぶー
ぶーぶーぶー
ぶーぶぶぶー
おいらとぶー
....
東京駅でタクシー待ちしていたら
アラーキーが片手で
東京駅と曇り空を撮っていた
あの頭と派手なシャツ、ジャケット
ぼくはじっと見つめていた
アラーキーの写真の枠外にあなたもいた
ぼくもいた ....
どうせだめだと言われているんだ
そうなんだ、無意識にこんなことができるほど
あなたは逞しくて美しいぼくの絶対なんだ
これいじょう傷つくのはやめとけよ
そんな時間もったいない ....
これだけ言われてもまだ
俺の純情はぶらさがっている
離れようとした
助けを求めようとした
助けようとした
気をひこうとした
これだけ言われているのに
こんなぼ ....
骨盤を腰にあてられて
布ごしにあったかなとろみ感じていた
体温の海の音聴いていた
あの記憶の実在を
こころとこころの触れ合いを
あのひとの幸福に捧げよう
骨 ....
タバコは体に悪いに決まっている
でも
からだにいいことするために生きているのかな
長生きするために生きているのかな
地球にきょうなにかいいことできたかな
地球にいいことするために生きている ....
珈琲に
きょうも月が
満月ででていた
それが嬉しくて
伝えるひとはいなくて
珈琲に
きょうも月が
外は半月だけど
それが悲しくて
伝えるひとはいなくて
東京に着いた
小学生まで過ごした町だ
二十代にも三年暮らした町だ
やっぱりいちばん落ち着く町だ
とんでもない僻地でも
暮らせば将来
そこは落ち着く場所になるんだろうな
なんだか悲しくな ....
どうせひとりじゃないから
ひとりぼっちだと楽しい
どうせひとりぼっちだから
大切なひとがいるだけで寂しい
さだめと打って宿命の変換を探していたらDgsが出てきた
存在 ....
手をつなぎたい
こころを伝えたい
昔ながらの珈琲店には
湿っぽい珈琲の匂いとピザの匂いがする
ペットショップで動物を見つめる
ひとはみな
愛情を注げる器を探して ....
悲しい目に会ったひとを
電子機器とこころで切り取り
見つめる
笑顔がほめられている
忘れてはならないのだという
天災や先天的なハンディキャップ
予期せぬ病やトラ ....
せめて間違うのなら
朝日になろう
どうせ間違うのなら
朝日になろう
伝えなきゃ
夕日を伝えなきゃ
嫌われてもいい
夕日を伝えなきゃ
でなきゃ夕日は
夜やまだ昼どきになってしまう
伝 ....
島よ
別れの夕よ
爽やかな別れの夕よ
島よ
巡り会えた
爽やかな出会いの日々よ
夕日が照らす
海の向こうでは
朝日となって
島よ
別れの朝よ
爽やかな別れの朝よ
島よ
巡 ....
スヌーピーのリラックスした目を手の平に描き
僕はしがみつくように握りしめていた
手の平をひろげてナキナガラ見つめた
スヌーピーの目がえぐられた傷のように見えた
オレが死んだらよかった
き
言葉は足らずで
言葉は余計すぎて
伝えたい
安心して欲しい
辛いとき
目が見えなくなる
だから
き
オレ ....
豆腐とか厚揚げとか
鴨肉の燻製とか
オリーブの実だとか
そんなもの持ち込んで
歌うんだ村で歌うんだ
はじめての曲でも
恥ずかしがらずに歌うんだ
あなたは歌うと ....
去年の夏ちょうど今ごろ彼女の部屋を掃除した
会社まで彼女を送りそれからひとり散歩した
彼女のわだちを探してた
道すがら夕食はこのスペイン料理店にしようと決めた
喫茶店で読書しド ....
あなたが乳首をたてるとき
乳輪と乳首が形のよい山のようだ
あなたが洪水になるとき
乳輪からか乳首からか甘い汁がにじんでいる
胡瓜のようなメロンのような
お花屋さんの冷蔵庫のような
あなた ....
精神の安定
そんなものあるようでない
世界を開ける秘密の鍵
そんなものがないのと同じだ
ないから諦めろ、そう言いたい訳じゃない
幸福について祈るより
現実に立ち向かう人間でいたい、それだ ....
気をつかうというのは
相手の尊厳を思うということだ
相手の尊厳を思うということは
じぶんの尊厳を思うということだ
じぶんなんてどうなったっていいじゃないか
ならば素直に伝えたい
正しく宇 ....
二日目からは午前中で仕事は終わった
辺見えみりみたいな顔をした通訳と食べたくもない昼飯を食べ
午後は好奇心旺盛なお客さんと街中に繰り出して市場や庶民的なデパートを歩いた
たぶん二日目 ....
悪い風も良い風もない
風は
放射性物質だけを運ぶのではないのだから
悪い波も良い波もない
波は
津波だけを起こしているのではないのだから
悪いお日様も良いお日様 ....
ぼくは鷹のように悠々としていて
コアラのようにぼーっとした少年だった
あるとき町に楽団が来た
ぼくは楽団のあとについて町中を歩いた
手拍子しているのは最初ぼくぐらいのものだった ....
マッサージから帰る道すがら南国の落日の光景にお客さんは皆さん感激してくれた
今夜は今回のマレーシア企業視察団の第ニ陣との交流夕食会だった
第ニ陣にはイガタアヤコがついていた
職場のように挨拶をす ....
企業視察を終えて一度ホテルに戻り2時間ほど休憩してから有志でフットマッサージに出かけた
お客さんたちを座らせシンゴもマッサージを受けた
幅広の籐椅子に半分寝転がって愛想のよい男に足を触らせた
マ ....
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