十五夜は陳腐な満月だった

十三夜のいびつさのほうが

なん倍も美しいフォルムだった


ひとはひとに

求め過ぎる生き物だ

それもたぶん

何かの物まねだろう


 ....
きのうあなたの夢を見たんだ

あなたはぼくに冷たかった

ぼくは遠い心でそれを憎んだ


秋の虫が星のように鳴いている

小さな命に割り込んでゆく術を

きょうも眠りにつくまえ見 ....
あなたがしんとしてるとき

あなたのことばかり考える

考えすぎるといっぱいになるから

目のまえのするべきことをしてる


どうしてるかなと思いながら

次のレポートの準備をし ....
私たちが日々仕事のなかで成長してゆくには、日々の成長体験、言い換えると、日々の成功体験が必要だ。
日々成功体験を重ねてゆくことで私たちは成長してゆく。
日々成功体験を重ねるうえで重要なのは、<どこまで ....
あとなんど苦しんだら

(苦しんでいるうちに

(洞窟があらわれたら

この洞窟出られるのだ


さびしくて

かなしくて

くやしくて


あとなんど苦しんだら

 ....
起きてその瞬間から

死について考えている

生よりも少し多く

死について考えているのだ

計画せよ

計画は成功をもたらす

そんな言葉が浮かんだ

計画とは

成 ....
路駐した車に戻りながらひとを探していた

心当たりは遠くで

そう

ほのぼのと淡くずっと一緒に

ずっと一緒にいたかった


秋であるのに春の夜のようだ

ほのぼのとした淡 ....
このまえ死んだとき

このくらいの闇にこのくらいの明滅があった

その明滅はちっぽけで

かすかなものだったというのに

金木犀や放射性物質なみの存在感があったんだ


だから

もう一回

そして
 ....
みんな偉大だしカスなんだ

みんなありがとうだしうっとうしいんだ

みんな立派だし取るに足らないんだ


母は偉大だとか

子供に対して生まれてきてくれてありがとうだとか

そん ....
星が鳴いている

ちいさないのちが鳴いている

何億光年かけて

星は

秋の虫になるの

ちいさないのちが鳴いている

星が鳴いている
そうやって大切な「もの」を失ってゆく

失ってゆくのはいつも「もの」だ

ぼくが「もの」にしてしまった「もの」なのだ


年甲斐もなくSMに溺れたのは

二十も離れた女と

ふた ....
彼女がバイブでイクのを見つめていた

誰もいない公園でひとりぼっちだった

ひとりぼっちの公園で遊べるだけ遊んでいた

ともだちのいない場所が好きだった

のんびりとした蝉の声でバイブ ....
女は黄色が好きだった

あるときなぜかと聞いてみた

黄色はこころを明るくさせるから好き

ゴッホの黄色が目のまえに浮かんだ

黄色はこころを明るくさせるから好き

あなたの黄色に ....
二十もしたの女にあらゆる猥褻を注いでいる

女に命令をする

女に触れずに女をいじめる

人工衛星から夜の日本を見つめている

青いバイブがふたつの穴をほじる

日本がライトアップ ....
おい俺いま泣いているのか

薬物に少しおぼれたことのある俺が

今はまったくやっていないだけじゃないか

当たり前の生き方をしているだけじゃないか


だれも褒めてはくれない

 ....
さびしい言うたらあかんのやろか

会いたい言うたらあかんのやろか

振り切るために聖人になろう

つぎはぎだらけの聖人やけど


うん

みじめになろう

もっともっとみじめになろう

それでも遠くか ....
空を見た

写メを撮った

ヨーロッパの大聖堂

その天井絵画みたい

きっと

誰かがどこかで

奇跡をおこしている最中なんだ
板46まい
釘まあまあいっぱい
サランラップいっこ
ネジ4つぐらい
蝶番4こ
ドライバー、マイナス、プラス
ガムテープ
のこぎり1こ、みんなで5こ

幸せには

これくらいあれば ....
金木犀をトイレの匂いと感じるほどに

ぼくは素直に毒されていた

ちいさなオレンジの花をあまり綺麗だとは思えないほどに

ぼくは自我に満たされていた


撒き散らされる匂いを

 ....
黒い鳥が飛びはじめる

暗い朝

口笛のような哀切

後悔は

仕方ないわけでも

意味があるわけでもなくて


ただスマイル

スマイルだけが

宇宙をわたる方法だ ....
予言者になるなんてことは簡単なことだ

予言者たちはたいていの場合災厄の予言をする

脳では一日に五万回程度の思考が行われている

そしてその大半がマイナスイメージの思考だ

だから災厄の予言はひとの ....
商店街を端まで歩き左に折れると喫茶店がある

たぶん二回目だと思うのだけれど

五回目ぐらいの感覚でなかにはいり注文をする

思い出とはすべて自分だけのものだ

そこには主体は自分一人しかいない

( ....
それでも貫いてゆく

つぎはぎだらけの不動心

それでも貫いてゆく


うしろには沢山のひとがいる

このままで認められたいひと

このままで幸せになりたいひと

それじゃあ ....
一回も会いたいとは思わなかった

それは意志のちからではなくて

自然なことだったのだ


理屈ではなかった

植物の蔓がはいのぼってゆくように

継ぎ接ぎだらけの方向性で

 ....
武蔵小杉から目黒線で武蔵小山にむかった

販売機のうえの路線地図に武蔵小山をみつけると

すぐそのしたには旗の台という駅があった

フレーフレーコールが聞こえる

だれかが旗を振りなが ....
広い道のうえには

太い夜空が延びていた

商店街を脇にそれて

焼き鳥屋で腹をみたして

通りにでると風

風が吹いていた

外灯がまだ優しくなかった

宇宙基地に取り残 ....
ぼくは薄い悲しみを光にほどく

そして柵のなかの自由を感じていた


八王子にやわらかい風が吹いている

朝の風だ

四ツ谷にも旗の台にも

箱崎にも久我山にも

武蔵小杉にも吹いているはずだ

ただ ....
久しぶりに東京に行く

一皮むけた東京に行く

懐かしい気持ちで行く


その懐かしさとは

煩わしさも汚濁もまだない

清浄のことを指す


久しぶりに東京に行く

 ....
ひかりより速い存在に

乗ってあの星にゆけるのなら

二人してまた未来つくれるよ

ひかりより速い存在に

乗ってあの星にゆけるのなら


ひかりより速い存在が

発見された ....
虫が一生懸命鳴いている

それが息切れしたのか止む

ちがう虫がたどたどしく鳴き始める

少し静かになっている


虫たちの声が星のようだ

あなたのことを考えながら

そん ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
十三夜自由詩611/10/12 22:48
冷たい夢自由詩12*11/10/11 12:49
しんとしてて自由詩211/10/10 22:37
労働経済白書携帯写真+ ...111/10/10 22:21
洞窟自由詩211/10/10 1:06
計画せよ自由詩211/10/9 16:35
ほのぼのとずっと自由詩311/10/8 20:40
このまえ死んだとき携帯写真+ ...411/10/7 19:46
ルール自由詩611/10/7 19:20
秋の虫自由詩1811/10/6 23:35
宿命自由詩911/10/6 16:51
ともだちのいない場所自由詩311/10/6 0:58
黄色になりたい自由詩211/10/5 21:16
回転している自由詩511/10/4 1:28
告白自由詩411/10/3 15:11
かなしみ携帯写真+ ...311/10/3 0:31
誰かがどこかで携帯写真+ ...311/10/2 23:58
設計図自由詩211/10/2 23:34
金木犀自由詩611/10/2 16:47
スマイル自由詩411/10/2 13:37
予言者たちのデッドヒート携帯写真+ ...211/9/30 23:47
思い出携帯写真+ ...011/9/30 23:33
つぎはぎだらけの不動心自由詩111/9/30 23:31
理屈ではなかった自由詩211/9/30 12:56
フレーフレー自由詩211/9/30 2:14
外灯自由詩511/9/28 23:44
薄い悲しみ携帯写真+ ...311/9/28 9:52
東京自由詩211/9/28 6:39
わたしは星に抱かれていよう自由詩211/9/27 2:11
抱かれている自由詩411/9/26 1:15

Home 戻る 最新へ 次へ
52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 
0.49sec.