この不快感を忘れない
きみのことは忘れても
この不快感は忘れない
どうされたら傷つくのかを
教えられたことは忘れない
つめたい命とは関わらない
そう誓ったことは ....
太陽が違うぐるりを回って
ぼくのところへ戻って来る
おはよう
気持ちはおんなじまんまです
月が違うぐるりを照らして
その影の影が光っています
おやすみ
気持ち ....
こどものゆめ幻なんかじゃない
サンタクロースは社会的想像の産物だ
小学生のころ私のサンタクロースは消えた
べつのメルヘンを育てていった
自分が罪びとであるかのような
....
学校とお家のあいだにバイト先があった
それは地理的なことだけではなかった
それは社会的なことだけでもなかった
それはこころの問題のような気がしていた
空が澄んでいた
影が水色だった
なまえ ....
窓際にクリスタルを置いている
西日があたると椅子に虹ができる
赤
黄色
きみどり
水色
青
この順番でくっきりと現れるのだ
窓際にクリスタルを置いている
色はその色を跳ね返す
跳 ....
さみしいとか言ったらいけない
がんばるとか言わなきゃいけない
ひとのせいとかしたらダメだ
なあ、俺よ、この俺よ
ほんとうにそう思っていますか
澄んだ水色の空でした
ピンクとオレンジの色彩 ....
911があったこの世なのだ
営みや純情はこれからも踏みにじられてゆくだろう
311があったこの世なのだ
悲しみや畏怖はこれからも忘れ去られてゆくだろう
いまでも映像を繰り返し見ている
ぼく ....
ひとを傷つけたり
迷わしたり
煩わせたり泣かせたり
そんなオレンジな俺だけど
嘘ばかりついて
嘘ばかり上手くなって
ほんとの気持ち探せなくなってる
夜がき ....
おまえが元気で
嬉しくて淋しいです
おまえが愛されてて
悲しくてあったかい気持ちです
ありがとう
おまえもおれも気をつかいすぎて
相手をリラックスさせよおもて
....
人生や仕事が楽しくないのなら
それは会社や業界や人間関係のせいではなくて
人生や仕事において
きみに上達や成長のあとがない、ただそれだけのことだ
きみの上達や成長が
きみの世界を衝撃的な一日 ....
賃金は高くても質の高い通訳がよい
通訳としての職務は与えても
それを越えた権限を与えてはいけない
ややこしい商談のときは
通訳を二人用意しておいたほうがよい
中国でのビジ ....
味覚のちがうひとたちが
ぼくと同じようなふりをして歩いていた
街明かりが白く青く暗く明るかった
震災のあと
ただ助けたくて連れ出した女の子を
この街に住む人波が見守っていてくれたことがある ....
ひとりでできることなんかなかった
凍え死にしそうな精神の極北にさえ
ひとりでできることなんてなかった
嫌われたくないから嘘をついていた
煌めく水面を見つめているとそれがよく分かった
気持ち ....
いまは澱んだ青だけど
あの日も澱んだ青でした
三度書かれた僕の名前
書けばいいってもんじゃない
それを認めてしまったら
僕はバラバラになっただろう
母の手紙を破るしか
僕は僕を繋ぎとめる ....
ビジネス書にでもあったんか
相手の話に傾聴しろ、3対7で話を聞け、だとか
でもおまえらつまんねえんだよ
相手の話を聞いていいのは
オモロイ話を持ってる奴だけなんだよ
....
がんばるがんばるってなにをがんばるんやろ
男に猛アタックでもしてるんやろか
うん、たぶんそやな
それいがい
あいつががんばるようなことなんて
なあんにもないはずやもん ....
銀杏が好きな女の子
黄色が好きな女の子
女の子
女の子
銀杏が好きな女の子
黄色が好きな女の子
銀杏並木は懐かしい
銀杏並木はさらさら
銀杏並木は清 ....
綿毛がひかりになる夢を見た
世界があったかくて平和だった
綿毛とひかりの
愛でも歌っているのかなあ
永遠かあ
空がこわいくらいの青だった
蛇行する広い河川の横を
木々の黄葉が連なってい ....
今日も一日がんばった
今日も一日さみしかった
今日も一日さまよった
はやく疲れてしまいたい
はやく擦り切れてしまいたい
はやくかすれてしまいたいんだ
夕暮れが夜 ....
空の下には何もない
空なんてものも何もない
水が腐ったのが
カラカラに渇いたような匂いがした
そういうイメージがした
それは訓練の賜物だろう
やっとここまで来れたのだ
名づけられることの ....
残酷なことをされている夢を見た
あなたに
残酷なことをされている夢を見た
あなたは
平気な顔をしていた
それが当たり前のように
僕の心にスタンプされた
練習の ....
月が五月蝿い
夜が粗雑だ
音よ無くなれ
時間よ止まれ
車車車だらけ
光よ動くな
冬の関数どこ
頼むから独りにしてくれないか
独りのときくらい独りにし ....
ブラックホールとホワイトホールつこたら未来に行ける思うねん、
タイムマシンの開発を本気で考えている息子がそう言って目の前で紙を折りはじめた
紙折ったら、折ったとここんなふうに伸びるやろ、ブ ....
ピノキオは人間で出来た木だったんだ
一見ばかなことでも視点を変えれば正しいことだと分かるとピノキオは言ったんだ
サンテンイチイチの予兆などまるで感じない八月の伝説の一週間
夜なの ....
涙を流して石になる
横で女も泣いている
生き物たちは銀河だ
生き物たちの銀河だ
本当にもうにどと
会えない人なんているのだろうか
誰か教えてくれないか
天 ....
大学のころひとりで
ヨーロッパの映画をよく観にいった
そのあとは音大生の部屋に行くのが常だった
テロリストがひと仕事終えて
女のところに身を隠しにゆくように
アスファルトには影がばれていた
....
見えないものを舞台に見つめる
それは無念
それは苦渋
それは憎悪
それは諦念
おどろおどろしい明らかなる男たちの声楽
鼓を打つ音
動物のような男たちの吠え声
鎮魂とはこういうことだった ....
月の話を聞いている
祈るために聞いている
祈るとは
どんな奴らの幸せでも
もっともっと幸せになりやがれと
捨て身で想うことなんだ
だからオレは
月の話を聞いて ....
中学のとき
それが休日の過ごしかたのような気がして
よく一人で映画館に行った
暗い映画ばかりを選んで観ていた
いまでも思い出すのが
神田川とミ・アモーレの鐘という映画 ....
Eテレの白熱教室で
選択というテーマでインド系アメリカ人の先生が
比較調査の結果を喋っていた
都合良すぎで胡散臭かった
幸福という概念ですら
決めつけた枠組みだけで調査結果を説明していた
....
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