ぼくらの練習問題は

なんのための練習問題なのか

練習問題の解き方は

みんな教えてくれるのに

なんのための練習問題なのかは

だれも教えてくれない


花びらが散ってし ....
なぜ悲しいのに

あったかいんだ

張りつめてるのに

おだやかなんだ

大好きなのに

なんでなつかしいんだ


ぼかあやさしかなんかない

うしなうことよりも

 ....
昨年のお昼まえ

花びらに涙するおんなを見つめていた

泣く理由なんてたくさんあった

だけどぼくは

それを不思議がるふりをしていた


サラダにスリゴマをかける

アボガドをいれる

炒めたベーコ ....
過去は変えられないけれど未来は変えられる

そんな箴言を吐く奴はうそつきだ

過去は変えられるし

過去を変えなければ未来は変えられない


あらゆる過去を変えるために

ひとは宇宙のあちこちで

あ ....
裏も表かひらひらと

風に掃かれて

花びらだけが渡ってゆく

こんなに桜を植えた国なら

福島なんかもなんとかなるだろ


繰り返しながら戻りはしない

さよならだけが人生 ....
シェエラザードを弾くおんなの

やわらかくて熱いお腹に

顔を押しあててしがみついていた

海とシンドバッドの船、

そのバイオリンの独奏だった

大学二年の頃だった

かたち ....
でこぼこしていた大好きが

たましいにプリントされて

僕のたましいそのものになっていた

だからもうあんなに痛くはなかった

あなたは僕のいちぶです

やっとここまで辿り着けたよ ....
じっと見つめていても

なにも浮き出ては来なかった

目に見えるものはそうだった

花びらを咲かせるちから

花びらと木を繋ぐちから

イメージと言語を連動させる

アーモンドにスイッチが入る

自由 ....
その全てがあなただ

日帰りで東京出張

6時過ぎの新神戸駅

ホームの窓を開ける

柔らかな大気が雪崩て

水の音が聞こえている

木々は新芽を立てて

その全てがあなた ....
夜の公園で

ひとりベンチに座っていたのは

さくらの花の塊を

じっと見つめていたかったから

ぼくは淋しいんじゃないきっと自由だ


さくらの花が止まっていた

地上の珊瑚のようだ

ぼくはあるは ....
銀河を見つめる

昼間の銀河を見つめている

からくりを優しく見つめている

風になぶられる

光にさらされる

力はどこから来てどこへ行くんだろう

花びらの散ったあとを

銀河を見つめる

昼間の ....
街角の桜木

白いぼんぼり

だれの葬式か

灰の花びら


花びらが草にのってるよ

草の愛らしさ

そっちに心が惹かれるよ


街角の桜木

白いぼんぼり
 ....
灰色のひかりが街道に爆発している

そのひとつひとつが銀河のようだ

とらえ所のないまぶしさに視線を落とす

花びらがアスファルトにこびりついている

となりの土に草葉の緑

それ ....
愛したひとのお父さん

ぼくはあなたに似てました

黙っていても

たぶんふたりで泣けました

愛したひとのお父さん


あなたが壊した数ぐらい

感情の手鞠唄

ぼくも ....
愛したひとのお母さん

そろそろ寒くなくなりましたか

愛したひとのお母さん

膝や腰を勝手に心配しています


あなたの歴史を知りたかった

愛したひとにつながる歴史を

 ....
青い雪原をトラックで走った

金網越しに恋人の

他人のような指が叫んでいる

そんな虚ろでおまえら見るなよ


愛してのるさ愛

してるさ

愛してるのさ愛


北か ....
花ぐもり

花ちらしの雨のあと

わっと散らせよ

さくら花

灰いろの

空にかそけき花の色

わっと散らせよ

さくら花

水ふくむ

そぞろ吹く風花時雨

 ....
青い夕方町ぜんたいが霞んでいる

ひとの群れいくつかが近づきながら歩いている

ぼくらはコンビニの袋を揺らしている

ぬるくて冷たい風が髪をなぶっている

スーツの下で素肌が舐められて ....
FB/Yつぎの季節に

あなたとのことを想う

FBMJ/つぎの季節に

あなたとのことを想わない

あした再見、あした再見


さよならだけが人生だ

だれかの詩だったっけ ....
あなたを写した線や形や色を見つめる

あなたの記憶とぶつかりながら

あなたの名を叫びながら白濁を飛ばす


名を叫んでしまうと

こころたちはまた

苦しんでしまうのではないか ....
数日前退院をして

足を引きずり引きずり

日常をおんぶしながら歩いている

病室よりも冷たい風を

春と感じて

ふたたび光線のなかにいる

それにまだ慣れないで照れている
 ....
赤ちゃんで死ななければならなかった

少年で死ななければならなかった


だから青年で

蹉跌にまみれることができた

三十も半ばで

異性を好きになることができた

四十を ....
優しくなれよ

朴訥な悲しみ

雫のような光

僕はしずかに

死んでゆくよ


寄り添う通りに

街路樹に

月の光架かるよ


優しくなれよ

朴訥な悲しみ

雫のような光

涙をかなでる

生き ....
桜よ月よ

僕は孤独だ

桜よ月よ

おまえの前で

素直になれない僕だから

桜よ月よ

誰かと眺めないでくれ

感情は揺れ動きもしないのに

桜よ月よ

おまえの前だけ

僕は素直なのかも知れない ....
仲間たちの家族の声がこだました

このこだまを体を張って守ろう

強い集中と前進する覚悟だけだった

なにかに重ねるように想うことで

なにかに包まれているような感覚があった


 ....
彼は弟子とグランドツアーに出掛けた

行く先々で詩を調え

彼の自我はそのあいだ

宇宙の奥へと追いやられた

詩を調えるたび

彼の自我は宇宙の奥へと旅をしていたのである

 ....
生き物たちの銀河

モクレンの銀河

サクラの銀河

ハナミズキの銀河

ツツジの銀河

五月へ通う銀河

生き物たちの銀河


色彩や

香りや

水気や

 ....
蝋燭のような

ハンカチが手品で固まる

ヨーロッパの香りがする

植物のような

モクレンはそんな生き物だ


木に花の咲くふしぎ

サクラよりはやく

オレに告げてく ....
風に冷やされて

かさかさと透明が舞っている

青いバナナみたいな匂いがしている

春のアラシに撒き散らされて

アスファルトに擦れた街路樹の葉だ


ひかりは夕方

黄色っぽいきらめき

悲しいの平 ....
さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら

水いろの影

灰色の青空

もも色の風

さくら散る幻か

わっと降らせよ

さくらの花びら


街道を犬ころになってさ迷いゆく

ぼくはひと懐こ ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
だれも教えてくれない自由詩312/4/17 22:45
過去進行形自由詩112/4/17 22:19
花びら携帯写真+ ...412/4/17 14:25
ありがとう携帯写真+ ...1912/4/15 17:57
花びら自由詩212/4/15 16:40
シェエラザード自由詩612/4/14 21:00
プリントたましい自由詩512/4/14 17:59
自由携帯写真+ ...212/4/14 10:24
全てがあなただ自由詩312/4/14 7:02
地上の珊瑚携帯写真+ ...612/4/14 6:47
昼間の銀河携帯写真+ ...612/4/13 10:12
灰の花びら自由詩312/4/13 0:59
土の草葉に自由詩612/4/12 20:14
お父さん携帯写真+ ...312/4/11 22:40
お母さん自由詩512/4/11 22:30
虚ろの国の黙示録自由詩212/4/11 22:23
散らせよ散らせ自由詩312/4/11 12:56
ひとり携帯写真+ ...312/4/10 23:50
あした再見自由詩312/4/10 0:40
あなたの名自由詩412/4/8 11:31
照れ屋の退院自由詩412/4/8 11:21
降誕の日に自由詩412/4/8 10:52
月の光携帯写真+ ...312/4/8 0:45
桜よ月よ携帯写真+ ...412/4/7 22:49
感覚だけの春自由詩5*12/4/6 22:37
グランドツアー/おくのほそ道自由詩3*12/4/6 0:06
生き物たちの銀河自由詩412/4/4 22:29
モクレン自由詩612/4/4 21:55
春のアラシ携帯写真+ ...512/4/3 23:47
さくら散る幻か携帯写真+ ...512/4/2 23:42

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