ひとはじぶんの考えたいように考える

外部からもらったヒントのようなふりをして

内発的に湧き出たヒントのようなふりをして

ぼくはじぶんの考えたいように考える


淋しい夏の空

それは十度目

秋 ....
人波がたくさんできていた

まえからなんぼん

斜めまえからもなんぼん

うしろからも

左右からもなんぼん

懇親会のテーブルは不在になって

挨拶まわりに皆さん忙しいようだった

ぼくはテーブルで ....
5分でできること

5分をかけてできること

生きていれば


5分後の世界へゆける

ヒッグス粒子のおかげ


生きていれば

5分をかけてできること

5分でできること
これこそ愛だから

出ないかも知れないパチンコ台のまえに座る

これこそ愛だから

停電でとまってしまったパチンコ台のまえに座る


ぼくの人生の主人公は

パチンコ台ではなくて ....
夏の役目が日差しなら

役目が終われば秋だろう

秋の役目がひかりなら

役目が終われば冬だろう

冬の役目が春待つことなら

役目が終われば春だろう


役目が終われば春だ ....
玄米のにぎりめし

噛めば噛むほど

味わいが湧き出

150円のちから


日本のちからを食っている

日本のちからになってやる

日本のちからが満ちてくる


玄米 ....
ぼくは肉体によって

命を認識され

魂からは離れられず

幾つもの心をつくりだし

精神という物差しで格付けされている


肉体にぼくは宿っているのだろうか

肉体を命と言えば良いのだろうか

じゃ ....
いじめ事件に目くじら立てているひとを

馬鹿だと思ってしまう

こんなやつらがいたから

60年まえ戦争になったのだと暗澹としてしまう

みんな大義名分に飢えている

それは大義名 ....
ひかりだけ

音のない

ひかりだけの洞窟

その洞窟のなかで

郷愁に身をさらしながら

ぼくは透明になっていた


今年いちばんの暑さであるのに

まだ蝉さえわんわん鳴いていないのに

今日ずっと ....
想い出は夏の汗とともに気化してゆく

ひやされて秋の透明なひかりになる

わたしはひとまず泣いていた

少年の郷愁が空を翔けてゆく

存在の影にだけ風が吹いている


空虚なくら ....
この道は

いまも昔もこれからも

朝も昼も夕方も夜も

悲しかろうと嬉しかろうと

これが今生のお別れであろうと

そこにある

それを平和というのだろう


病にたおれて病をかくして

おおきくお ....
みんなおやすみ

きょういちにち

散歩していたひとも

友達とすごしたひとも

じぶんの心とすごしたひとも

みんなおやすみ


ぼんやりとした不安や

ちいさな怒りで ....
広島と山口を旅した春

26年まえの薄曇りの駅

初めて泊まったビジネスホテル

飲み慣れないスーパードライ

吸い慣れたマイルドセブンライト

深夜番組見つめながら

予定などないあしたをぼんやりと ....
ちいさなフリルの紅が

ちぢれた風に

澄ました顔でゆれている

百日咲いたら散ってゆく

蒸す日差しの

恩師の休むベッドの上


疲れたからだを考えたら

さるすべり ....
南元町の緩やかなカーブ

18年まえの8月

ビートたけしが激突したガードレール

ぼくはそうとも知らず

なんどもそこを通り過ぎていた

ぼくが十代を乗り切れたのは

ビート ....
ビルの入口は吹きさらしだった

そこは風の通り道みたいになっていて

息できなくなるくらいの強い風が吹いていた

お弁当を食べたとき

だれにも食べさせたくなくなった

こんなおい ....
森を見つめていると宇宙に見えてくる

宇宙を見つめているとそれが湖に見えてくる

そして湖を見つめていると

やっぱりそれは緑の木々に見えてくる

そんなところからこの詩ははじまる
 ....
ヒッグス粒子の

その存在を

つかまえようと研究しているひとがいる

証拠とアリバイを突き合わせてゆく

その仮説は

書きはじめられたミステリー小説のようだ

動機なき殺人 ....
ひとり寝の小窓から

隣の家のひかりが射していた

腫れぼったいオレンジのそのひかりが

いつか来るぼくの幸福を暖めてくれていた

不安定な感情の波に

もはや難破などしないだろう

ああ、ぼくは、静 ....
交番のまえで指名手配の写真や似顔絵を見るのが好きだった

小学生のぼくは駅の改札口のまえにいつも佇んでいた

犯人を見つけたらなにか気持ちのいいことが起こるような気がしたのだ


いろん ....
自殺の相談をしたことはない

世界がどう見えたら

あした自殺してしまうのだろう

じぶんを責め

たにんを責め

たにんに謝り

じぶんを痛め

夜の街を見つめていた
 ....
愛してるとか

大切だとか

大好きだとか

どれもがぼくの気持ちに

足りないようなそんな気がして


おんなの声に救われて

ぼくは明かりをつけないで

布団のうえに ....
大好きすぎて

淋しさに震えるくらいだった

何億もの声を

あなたに聞いて貰いたかった


承認欲求が満たされれば

つぎは自我欲求のステージさ

愛を受け容れて貰えれば
 ....
猫踏んじゃった

猫踏んじゃって

猫踏んじゃっ

踏んじゃっ

踏んじゃった

猫踏んじゃった

猫踏んじゃって


猫踏みすぎて

悲しくなった

胸いたなっ ....
海岸沿いをレンタカーで走った

波しぶきが空にあがってゆくのが見える

それが雲になって風を待ちかまえている


すべての雲が

そんなメカニズムでできている訳ではない

でも二 ....
バスで海沿いを旅していたら

財布をどこかになくしてしまった

海に財布を探していたら

ひととはぐれてしまった

海の底にはレールが見えた

おおきな白鳥が海面から飛びあがって
 ....
四谷のルノワールの2階で母に会ってから十年がたつ

立派になったわたしを見つめながら珈琲を飲む母が

そのときはたまらなく悲しく寂しく辛かった


今朝からの豪雨がいまは晴れている

 ....
雨のあとが

ヘッドライトに黄色くなって

たぶん労りのこころを照らしている


ワイパーが運動している

ゼロに戻ろう

この空虚に

茫然としつつ

雨の横断歩道を見 ....
階段をあがってゆく

雲への階段を

水色ののぞく階段を

死んだように生きている

生きているはずなのに死んでいる


大海原のいちめんに

ひかりが刺さっている

太 ....
違法ダウンロードの夏

東は涼しくて

西は暑かった

いまを守り抜くことと

未来を考え抜くことはおんなじことだ


どうもすみませんでした

日本のみなさん

暴れま ....
吉岡ペペロ(4238)
タイトル カテゴリ Point 日付
透明な陽射し携帯写真+ ...512/7/19 0:51
人波にて携帯写真+ ...112/7/18 23:25
5分携帯写真+ ...412/7/18 20:53
愛だから自由詩112/7/18 20:47
冬の役目自由詩212/7/18 19:50
にぎりめしの朝自由詩312/7/17 23:11
救われる魂携帯写真+ ...312/7/17 22:55
いつもありがとう自由詩212/7/16 23:59
秋の夕映え携帯写真+ ...312/7/16 21:41
少年の郷愁自由詩8*12/7/16 16:14
平和携帯写真+ ...212/7/16 15:50
みんなおやすみ自由詩612/7/16 1:31
遥か空のした携帯写真+ ...812/7/15 12:54
百日紅の夏自由詩612/7/15 12:37
南元町の緩やかなカーブ自由詩512/7/14 23:23
風の通り道自由詩712/7/14 19:51
貧しき想い出自由詩1412/7/13 22:41
素粒子たちの夏自由詩1012/7/11 10:23
隣のひかり携帯写真+ ...712/7/10 16:37
約束の地自由詩612/7/9 23:39
自殺の相談自由詩412/7/8 22:20
声の救われ自由詩412/7/8 11:33
何億もの声自由詩412/7/6 1:25
猫踏んじゃった自由詩212/7/4 23:25
海からの雲自由詩1212/7/4 7:47
波しぶき自由詩912/7/2 22:22
ある母と子の境地自由詩412/7/1 16:55
雨の横断歩道自由詩412/6/30 19:43
海の階段自由詩212/6/30 18:53
違法ダウンロードの夏自由詩2*12/6/28 21:24

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