世界は止まっているんじゃないかと思う ラジオをつけてみる よかった 世界は動いている
 灯りは消灯だけだ ブルーメタルのMDコンポに浮かんでいるデジタル文字が網膜に焼き付く
 世界はラジオを通し ....
 井戸から大量の頭蓋骨が見つかってからも、毎日のように井戸の底を掘り続けた その度に多くの完全な形をした頭蓋骨が見つかり、その度に君は泉へ行って水洗いして、井戸の周りの花畑にそれを綺麗で布で磨いて 置 ....  森の前の枯れた古井戸は村からしばらく曲がりくねった道の先にある 今日も先に井戸の所まで行って 君が拵えた縄の梯子を下りて井戸の底に足をつける 底の土は少し黒ずんでいて、靴で掘り返してみても 小石など ....  井戸の底から君に呼びかける 森の近くに掘られた深い井戸 井戸って一見必要の無い所にあったりする きっと旅人の為に作られたものだろう 今はもう枯れている
 僕は考え事をしたりする時にここへ降りてじっ ....
 目が覚めていても夢の続きが続いているようで 月が眩しくて 星があんなにも低い位置にいる
 この空気は何処からやって来るものなんだろう 僕の心を冷まし 心は熱を取り戻そうと空気に引っ張られながら僕の ....
 人の脳には死ぬ寸前の記憶が残っているという
 昔から言い伝えられていることだ
 ということは前世は存在し 同じ人生が繰り返されているということだ
 僕は牧師さんにそのことを聞かされた時恐怖した ....
 詩作以外何もすることは無く その途中 突然夏が呼んでいるような気がして 外へ飛び出し 自転車へ飛び乗った
 君が後ろに乗っているような気分で 長い長い上り坂を必死に漕いでいった
 太陽はギラギラ ....
巨大な波が船を覆い被さって船員達は一気に目が覚めた
 ギラギラと照りつける太陽が眩しい
 船底が水浸しだ
 片足の無い船長に怒鳴りつけられ 船員達は踊る強靱な肉体を動かして水捌けをする
  ....
 新緑の大草原で海から吹き抜けてくる風を全身に浴びて 君は古内東子の『淡い花色』を唄った 君の甘くも切ない歌い方に僕の胸は熱くなってくる 最後の「ランジェリー・ラヴ…ランジェリー・ラヴ…」というところ ....  君の声は今も変わらず僕の心に残っている
 か細い優しくそして甘い声だ
 僕は君の顔に出逢った瞬間に心臓が止まるぐらい惹かれたのだけれど 時間が止まったと表現すればいいのだろうか さらにその魅力を ....
 誰かのことが思い出せない
 交通事故のショックであなたは自分を守る為にある記憶を抑圧されているのです と入院先の医者から言われた
 僕は何の記憶が抑圧されているのか色んな人々に聞き回った しかし ....
 世界中を見渡せるような高い木がある
 生き物達はそれを世界樹と呼ぶ
 世界樹の周りには世界樹を神として信仰する生き物達が集まって放射状に大都市が造られており 一大国家が築かれている
 空には飛 ....
 夜空から眠りながら流れ込んできた闇が目を覚まして何処かへ消え去ろうとする頃 夜明けがやって来る
 生き物達は眠りから目を覚まし体を伸ばして1日の到来を冷たくなった皮膚や外殻に感じる
 僕は今夜も ....
 暇潰しに入った近所の小さな図書館で 私は自費出版で出したある詩人の詩集を見つけた
 この詩人は名も世間に知れ渡っておらず 芽の出ないまま死んでしまったらしい
 春の日溜まりの中で読む詩集は 輝い ....
 作曲家は空腹を誤魔化す為に暇さえあればずっと眠っていた
 それ以外は作曲に専念していた
 でも曲が売れなかった 彼の曲はこの時代に受け入れられなかったのである
 眠っている間 彼は実に様々なこ ....
 雨が決して止まない学校の教室
 曜日は無い暗い廊下の突き当たりに集まって怪談話をしている
 この空間は永遠だ
 無限に続く5分休み 僕らの後ろに先生はいない
 教卓やテストのプリント用紙に暖 ....
 君が死んでから幾つもの日々が流れただろうか
 残されているのはこの風景だけ
 今も変わらず風に吹かれて立ち聳えている
 僕は風景の守り人として一生を捧げようと思う
 だからこの場所から離れず ....
 今の時間から親友が集まる木の上の秘密基地へ行く
 夜も更けて満天の星空が顔を出している 月の時計が僕をウキウキさせる
 濃密な暗闇は景色に馴染んでいて リュックを担いで夜道を全速力で走る
 僕 ....
 西暦2500年の世界は 人類は月に移住していて緑豊かで特別争いも無く暮らしている 僕は近いうちに月へ移住するつもりだ その為にはかなりまとまったお金が要る
 僕は肉体労働をしながら詩を書いて生活し ....
 お釈迦様が誘拐された
 輪廻しない世界では大変な騒ぎとなった
 例の3人組は刑務所を脱走する時に不幸にもバンに正面衝突されて今までの行いのせいで当然地獄行きとなったが 鬼や仏を誑かせて輪廻しない ....
 森の中の小さな家で僕は詩を書いて暮らしている
 昼間は材木会社で働いていて 僕の住んでいる森の遠い場所で伐採をしている
 暗闇が好きで蝋燭の炎だけを灯してパソコンに向かって詩を書いている
 僕 ....
 僕は毎週土曜日に君の家に行くことになった
 交通手段はバス 季節は感じない
 途方もないほどの時間をかけてバス停に着く
 それから記憶にきちんと刻まれた君の家の道のりを行く
 君の家に着くと ....
 星空を君と見たい
 月が嫌いだから月のない夜に
 空が澄んでいて雲が確実に動く
 魔法使いが箒に乗って空を過ぎりそうで
 冬だけどこのまま眠ってしまいそうで
 君が横にいることがとても幸せ ....
 天変地異が起こった 悪霊達がハルマゲドンに全世界の王達を集めた
 一人の緑豊かな国の王が言った これからどうします?
 一人の砂漠の国の王がこう言った ここにミレニアムキングダムを創れと先程あな ....
 行ってみると門番の雪だるまが破壊されていた
 誰にやられたんだ!? と聞くと
 狼にやられたんだ と悔しそうな顔で答えた
 ということはこの村に狼が入ってきているということだ
 僕達は顔を青 ....
 12枚の羽を持つ天使長ルシファーは神に背いて自らの王国をつくりだそうとした
 ルシファーの誘惑によって全ての物体より数の多い天使達の3分の1が寝返ったのだ
 そうして天界大戦争が起こった 僕は熾 ....
 君は踊り続ける
 君のような人間はいない
 僕と合わせてくれるような人は
 一緒にスコーンを食べてくれて
 一緒にファンタグレープを飲んでくれる人
 一緒にお風呂に入って
 一緒に髪を乾 ....
 目を閉じて君を思い浮かべれば
 ほら 目の前に君がいるんだよ
 永遠の10代に憧れる僕
 海辺のカフカじゃないんだからさ
 僕には君とセックスすることを想像できないんだ
 Hなことしか考え ....
 自分の歌声に酔いしれる黄色い小鳥
 あぁ俺はきっと世界一歌が上手いんだなぁと思った
 黄色い羽もチャーミングだしきっとあのままペットショップにいたら雌にモテモテだったのに
 でもこの歌は飼い主 ....
 冷たい空の下街を見下ろしながら死に神は救急車のサイレンに合わせてリズミカルに踊る
 ママからプレゼントされた巨大な鋭利な鎌を振り回して それは血塗られた三日月のようだ
 今日も魂を刈るのが楽しみ ....
はじめ(257)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
日常文書グループ07/6/16
君の街まで桜色のバスに乗って文書グループ07/6/16
実験的感覚的シリーズ文書グループ07/6/7
ハラハラドキドキ!! 3人(匹?)の盗賊団!!文書グループ07/5/31
投稿作品
思い出す自由詩907/6/17 5:23
傲慢と2股[group]散文(批評 ...107/6/16 12:58
井戸[group]散文(批評 ...1*07/6/16 10:01
日常[group]散文(批評 ...6*07/6/16 4:23
君を尋ねて散文(批評 ...1*07/6/15 5:46
2回目の人生散文(批評 ...1*07/6/14 0:02
自由詩3*07/6/13 4:01
海賊自由詩4*07/6/12 4:02
ランジェリー・ラヴ自由詩4*07/6/11 0:20
君の声は僕の心に永遠に自由詩3*07/6/10 4:10
抑圧された記憶自由詩3*07/6/9 4:01
TREE CLIMBER自由詩2*07/6/8 1:35
夜明け前自由詩7*07/6/7 4:01
繋がっていくもの自由詩13*07/6/6 4:01
夢を信じ続けたら自由詩4*07/6/5 4:05
断片的で暗示的な精神内での印象達自由詩9*07/6/4 4:01
残された風景自由詩5*07/6/3 4:09
秘密基地自由詩6*07/6/2 0:02
西暦2500年の土曜日の夜月自由詩6*07/6/1 5:22
お釈迦様を誘拐〜3人の泥棒の冒険記〜輪廻の無い世界編[group]自由詩2*07/5/31 5:14
夜の足音自由詩5*07/5/30 5:31
君を愛することによって自由詩6*07/5/29 4:02
愛する者達へ自由詩5*07/5/28 4:03
ハルマゲドンの王国自由詩3*07/5/27 0:04
村人と狼自由詩2*07/5/26 5:21
天界大戦争自由詩4*07/5/25 5:19
一緒自由詩7*07/5/24 5:16
自由詩6*07/5/23 5:15
小鳥と青年自由詩5*07/5/22 4:01
死に神自由詩6*07/5/21 0:02

Home 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 
0.08sec.