負け犬が河原でうなだれている

負け犬かどうかは定かではないが
その背中のくたびれようは
まさしく負け犬のそれだった


その次の日


あの負け犬が宝くじを当てて
大喜びをして ....
歌い慣れた唄を口づさみながら
家路につく

いつもの通りの
ごみ捨て場のごみの上
猫が2匹お喋りをしていた

    {引用=何かご馳走はあったかい?
いやいや、たいしたものはありゃし ....
おばばから聞いたお話
ちょっと根暗な少年のお話

昔々あるところに それはそれは暗い少年が居たそうな

毎日毎日考えることは悪いことばかり
     {引用=皆、俺を嫌ってる。
明日死ぬ ....
夕焼け空を見て
胸に何かが込み上げる

少年はそれを言葉にできなくて
とりあえず 叫んでみた


ふと我に返り 辺りを見回す
恐らく あの空より赤い顔隠して
家まで走って行った

 ....
彼はミケ
此処にやってきて
まだ半月足らず


彼はいつも言う

”この町は暮らしやすい”
昨日はこんなことを言っていた

”この町は飯がとても美味いんだ。
 あの町のは食えたも ....
猫が叫ぶ
真夜中 鬼が通る頃
赤いお月様見て叫ぶ

”明日は飯が食えるだろうか”

猫が呟く
真夜中 人が消える頃
青いお月様見て呟く

”今日は飯が食えたから
   とてもいい ....
雪どけに 我見つけんと 友往きて

背中押す我 未だ雪中
老いぼれイヌが 今日もまた歌ってる
ロクに動けなくなってからは毎日歌ってる


ボクはまだ生きているよ
老いぼれてしまったけれど
一生懸命生きているよ


目が見えなくなっても
立 ....
足はいつも言う

君がいないかったら
僕はいつも傷だらけだよ


靴はいつも言う

君が居なかったら僕は産まれてこなかった


お出掛けするときはいつも一緒

足と靴は仲良し ....
波に揺られど 私は私

   見分けのつかぬ たった一粒の砂だとしても
私は石ころである

時には道端を転がり
時には水面を駆け抜け
時には水に沈み
時には・・・

私は石ころである

時には窓を突き破り
時には人様の顔面にぶち当たり
時には車に激突 ....
画竜点睛(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
負け犬の逆転に次ぐ逆転自由詩007/2/20 14:30
いつも通りの猫が喋る自由詩4*07/1/29 21:39
ネガティブ少年1号自由詩5*07/1/27 13:29
夕焼け空に知った言葉自由詩3*07/1/26 11:25
猫は死なない自由詩1*07/1/22 23:28
猫の一生自由詩6*07/1/20 13:45
冬越えの友短歌2*07/1/19 15:04
老犬の唄自由詩2*07/1/19 14:32
靴と足自由詩3*07/1/18 21:39
海の砂自由詩6*07/1/17 13:16
私は石ころである自由詩1*07/1/16 18:08

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