まゆこちゃんは
ぶらんこをゆらして
ときどき
がむをふくらませて
あしをゆらして
そらをみていた
ふうせんは
かぜにながされて
すぐにみえなくなった
そんなにたいせつなら
 ....
自信家なわけじゃない
ただ
たぶん大丈夫
って予感は当たったし
きっとうまくいく
って根拠もなく信じて生きてきた
あの頃には
もうもどれない

昔むかし
あるところに
王子様 ....
一方通行
が悲しいって決めつけて
ずいぶん損をして
生きてきたと思う

わざと入り口をふさいで
退路を断ったつもりで
出口から外をうかがって
タイミングばかりはかっていたこと
会 ....
これはたぶん
答えがないことを証明する数学者
のような状況
なんてたとえ話
をしている場合ではない

急がなきゃ
たどり着かなきゃ
それが
存在意義
賞味期限とか
ジェネレー ....
ねえねえ
って無邪気な笑顔で
覗き込むように話すのが
好きで
たくさん言ってほしくて
好きになった
ってこと
まだ話していない

スカートの裾を
パタパタさせて
暑い暑い
って ....
好きな人
大切な人に
元気になってもらう
おまじない

鼻と口でストローをはさんで
横髪を顔のまえで丸くむすんで
ミサキちゃんが
スプーンとフォークで
コップをキンコン鳴らす
 ....
そうね
たぶんね
って言えるくらいが
素敵な関係なんだろう

わたしの都合
ぼくの都合
は行ったり来たり
のくり返し
わたしの願望
ぼくの願望
は力関係で一方通行

ただ ....
大恋愛
運命の出会い
がいつか訪れるだなんて
それこそ
甘いエロい妄想

我こそは
高値で取引されて
店先で垂涎の的
きっと素敵な人が買ってくれる
心ゆくまで味わってくれる
 ....
みんな
イヤイヤ従ってるんだ
って思ってた
欲のため
お金のため
効率よく目的地に着くための
線路のようなものだって
イヤな思いも無理強いも
電車の乗車券なんだって

たすけて ....
息をとめていると
だんだん頭のなかが白くなって
そのまま
眠ってしまいそうになる

たくさんのものが
行ったり
来たり
忙しそうだ
とどまっているもの
変わらないものを
置き ....
人生をささげるとか
よくわからない
やりたいようにやる
好きなことだけ考える
ただそれだけ

振り出しにもどる
が簡単なのはわかっている
十マス進む
なんて解決策は見つからない
 ....
夜の公園は
虫の声しかなくて
やたら大げさなブランコの音が
理由も訊かずに付き合ってくれる親友
みたいで嬉しくて
でも
ずっとこいでいると
息が苦しくなる

なんにもない一日
 ....
駅からアパートまで
の道すがら
晩ごはんの買い物して
ディスカウントを覗いて
そういえばストーブ
冬までには買わなくちゃ
1DKだから小さいので十分
って
気がつくと
また考えて ....
ガツンと言ってやればよかったのよ
笑ったメイちゃんが
大ゲンカしたことをケロっと忘れて
ジョッキを勢いよくあけて
店員の圧力で
女二人の飲み会は
予想通りぼっちで終了

駅まで続く ....
ホントにごめんね
って
この先もうまく言えることは
永遠にないだろう
今さら言葉にするまでもなく
過去の偉大な歌たちが
くり返し
そう告げている

これしかないんだ
大見得を切 ....
それガチじゃん
ってミサキちゃんは
抹茶シェイクのストローをくわえたまま
モゴモゴ言った

小学生でも
今どきそんな初恋しないし
ってからかわれて
気が楽になった
って
イヤイヤイ ....
お金でなんとかできる
わけない
なんて
笑い飛ばせばいいのに
信じるしかない
バカな女

別れた人ともとに戻りたいんです
なんでもします
じゃあはい
五十万円の手付金
復縁料 ....
鏡のなか
ひどい顔した女がいる
って思えるだけ
まだ冷静なのかな

フラれた女
みっともない女
マスカラぐちゃぐちゃにして
泣いてるフリして

ウソ泣きじゃない
ちゃんと目一 ....
わたしからなんて
言えないよー
照れてたら
頭をぴしゃって叩かれた

女子力がたりない
ってみんなに言われる
エロい
とは違うのかな
なんにもわからないフリ
たまに無防備
でニコ ....
授業のあいだ
体がふわふわして
気がつくと
ボールペンを消しゴムに突き刺して
押さえつけて
かろうじて
ここにしがみついていた

ミサキちゃんには
気づかれたかもしれないな
でもま ....
そういえば
友達から聞いたんだけど
で始まる会話が
ただのお話だと
男の人は本気で思っている

他の女の話を
好きな人にするわけない
わからないのかな

同じ制服着たかったなあ ....
好きだったことが
壊れていくのは
かなしい
かなしい
その気持ちは
なにから生まれて
どこへ行ってしまうのだろう

なにかを好きでいることで
成立しているように
みえる世界は
 ....
いつものお店で
ラーメンをすすりながら
悪口を並びたてているメイちゃんが
好きな人といる時
全然ちがうこと
最近まで知らなかった

下品な女子
の話をするのは楽しい
人の悪口を言うの ....
努力と根性
には星が捧げられる
たとえそれが
自分のためだけだ
としても
カラコンとメイクで
バッチリ決めて
ありがと のひと言で
不思議不思議
伝家の宝刀になる

って
伝授 ....
絶対
とか
永遠
とかいう
言葉は苦手だったけど
ずっと
って言われると
うれしくて
ずっとずっと
続くんだって思ってた

ずっと
って
終わっちゃうんだね
知らなかっ ....
とてもはずかしい過去が
前触れもなく頭のなかに広がって
それはたいてい
取るに足りないできごとで
でも忘れられない理由を
ほんとは知っている

とても大事な思い出に
溺れないためだ
 ....
言葉を強いるのは
きっと
言葉の持つ力
が怖いからだ

だれかにそう言われても
ぴんとこなかった
ただ
大丈夫って思わせてほしい
それだけ

気になってた人が
フォローして ....
夢ではない証拠に
あーあー
情けない声が出る
やれやれ
また朝がやって来て
先へ先へと急き立てる
子供のころ
夏休みのラジオ体操が地獄だった
あれさえなければ
永遠に子供のままで ....
しょうがなく付き合うフリ
したけれど
ホントは
誘ってもらってうれしかった

窓を開けると
思いのほか
風が強くて
帽子が飛んで行ってしまいそうだ
海と空が
あんなに近い

 ....
偶然だと信じて疑わない
まぬけな横顔
寝息をたてるあなたの頬を
指でなでる
地の底まで貶めるために
ひと夏のあいだ張っていた罠に
まんまとかかって
バカ丸出しで
イビキをかいて
 ....
アンテ(350)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
Poison文書グループ15/10/6
文書グループ08/5/20
観覧車文書グループ07/12/29
メリーゴーラウンド文書グループ07/3/17
きゃらめる文書グループ07/3/17
あいまいなきもち文書グループ07/3/17
喪失の物語文書グループ07/3/17
びーだま文書グループ07/3/17
投稿作品
ふうせん自由詩619/1/2 11:17
いちばん[group]自由詩1*15/10/5 23:43
おはなし[group]自由詩015/9/28 23:19
妄想と理想と(その他多数)[group]自由詩115/9/26 0:47
[group]自由詩115/9/22 2:27
おまじない[group]自由詩115/9/18 1:10
きっと[group]自由詩215/9/13 7:46
チェリー[group]自由詩415/9/10 1:30
たすけて[group]自由詩215/9/6 15:20
だいじなもの[group]自由詩2*15/9/3 22:43
きみとなら[group]自由詩5*15/8/31 14:20
薄っぺら[group]自由詩215/8/26 3:49
おしまい[group]自由詩215/8/20 23:49
※ッ※[group]自由詩415/8/13 0:32
頭のなか[group]自由詩215/8/8 7:48
恋しちゃったのよん[group]自由詩215/8/4 0:12
バカな女[group]自由詩015/7/29 3:49
マスカラ[group]自由詩015/7/23 1:32
モウソウ[group]自由詩115/7/18 12:01
下の名前[group]自由詩215/7/12 13:33
憧れ[group]自由詩015/7/8 18:29
真っ黒[group]自由詩015/7/5 10:56
ひどい[group]自由詩2*15/7/1 0:44
わたし[group]自由詩115/6/27 9:02
ずっと[group]自由詩215/6/22 23:11
記念日[group]自由詩4*15/6/19 1:58
呪い[group]自由詩115/6/14 4:22
おやすみ[group]自由詩115/6/9 23:45
海と空[group]自由詩315/6/2 0:53
ひと夏[group]自由詩115/5/29 1:36

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